セバスチャン・サウェの1万メートル自己ベストは日本記録(27分05秒)よりも遅い27分09秒。

そんな平凡なケニア人が初めてロードレースに出場したのは2022年、セルビア・ハーフマラソン。選手としてではなくペースメーカーとしてでしたが、契約書には「レースを離脱しなければいけない」旨の条項はありませんでした。

サウェは契約通りに最初の10キロを30分の〝軽走〟で通過したとき、先頭グループはすでに離れていました。

そうです、伝説の始まりです。全く無名のペースメーカーはそのまま大会記録で優勝。このレース結果に、早くからサウェを"special one"(特別な才能)と別格の評価していたイタリア人コーチのクラウディオ・ベラウデッリは「何も驚くことはなかった。この特別な才能がロードレースに特性があることもよくわかった」と、マラソンに軸足を移します。

そして、26日のロンドンマラソン。「驚異的な世界記録」と世界を震撼させましたが、ベラウデッリは「驚いたふりをしたほうがいいのか?」とおどけました。

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"It was possible to run faster yesterday," he said. "Even 1:58 is possible."

ベルリンやシカゴなどの高速コースとは違うとされてきたロンドンで驚異的な世界記録をマークした31歳のケニア人の「もっと速く走れたね。1時間58分でも走れたな」という言葉はすいぶん謙虚に聞こえました。

ゴール後にサウェはアディダスの「Adios Pro 3」のソール側面に「1:59.30 WR SUB2」と黒マジックで書き込んで、カメラに向けました。

これも厚底シューズの恩恵です。ソールの薄い過去のシューズの狭いソールではこんな芸当は出来ません。

この見るからに異形のスーパーシューズの重さは、わずか99グラム!!!価格は450ポンド(28日21:44現在のレートで9万6,854円)!!!!



さて。。。。お話はまだ続きます。