Monday 24, November 2025i
  
Toyota Arena Tokyo, Koto-Ku, Tokyo

commission:Japan Boxing Commission
Event name:Prime Video Boxing 14

promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)



◾️ジュニアバンタム級10回戦◾️



海外ブッカーの見立ては明白に坪井で、ウィリアム・ヒルでは2/7(1.29倍)。クアドラスは11/4(3.75倍)。

2021年のベオグラード世界選手権のバンタム級(54kg)金メダリストの坪井が、黄昏時のクアドラスに完勝すると考えられています。

ローマン・ゴンサレス、ファン・フランシスコ・エストラーダ、シーサケット・ソールンビサイと共に115ポンドの4KINGsの一角をなしていたクアドラスも37歳。意地の炎を燃やすガソリンがまだタンクの中に残っているか?

クアドラスの入場曲はマイケル・ジャクソンのBEAT IT。

オープニングラウンドは定石通りにジャブの差し合いから。スピードと精度で坪井が上回る。クアドラスはこの流れに付き合ってはダメ。

第2ラウンドからクアドラスが強引に前に。これは坪井にとっては悪くない。

クアドラス、パンチを浴びて顔面紅潮、足元も怪しい。しかし、ここまで遅くなってたか…。

「1ラウンドも取らせずに圧倒する」と自信を見せていた坪井ですが、これはもう倒さなければいけません。

クアドラスもわかってます。下がったらジ・エンドだと。37歳の陽気なメキシカンを応援したくなってしまいます…。

第8ラウンド、坪井の攻勢にクアドラスが真っ直ぐ下がるようになります。

フィニッシュは坪生のラッシュに無抵抗になって下がったところで、主審が試合を止めました。




予定調和です。




◾️フェザー級12回戦◾️



14戦全勝13KOの中野が2/5(1.4倍)でフェイバリット。ジュニアフェザー級でトップ戦線に張り付き続けたアリームが19/10(2.9倍)でアンダードッグ。

井上尚弥と中谷潤人が乗り込んでくる前にタイトルをゲットしておきたい中野にとって、足踏みしている時間はありません。

勝者がIBF王者アンジェロ・レオへの指名挑戦権を得ます。レオは来年2月にレラト・ドラミニと2度目の防衛戦を予定。そのあとに中野戦がセットされるのが理想ですが…亀田和毅のケースのようにこの認定団体もグダグダ、どうなるのかは誰にもわかりません。

時間的に、アリームに勝ったあと世界アタックまでもう1試合挟む可能性もありますが、もしそうであるなら和毅も破壊したいところ…。


第1ラウンド。中野が前進、アリームがリングを大きく使って下がる展開。まだプレッシャーはかかっていません。

中野のコーナーは「ガードの上からでも強く叩け」。強打者の鉄則です。

アリームが中野のパンチを脅威とかんじているのかどうか、反応や表情からは読み取れません。

ただ、アリームも下がってばかりではポイントは取れないのはわかってるはず。ここは敵地。このままでは豪州でサム・グッドマンに判定を持っていかれたのと同じ轍を踏むだけ。

第6ラウンド、アリームがようやく攻撃的になります。これはチャンス。

第8ラウンド、偶然のバッティングでアリームが左目上をカット。

第10ラウンド、中野がバックステップしたタイミングでアリームの右がヒット。まさかのダウンを奪われます。このラウンドの8−10が勝負の分かれ目になるとは思えませんが。

最終回。実況の「中野、逆転の一打!」に違和感ありまくり。逆転に追い込まれてるのはアリーむの方。

ありえない…。帝拳セレクション、崩壊。番狂せです。

オフィシャルは、112-115/111-116/109-118。カール・サピアの109-118、これは酷い。

予定調和、瓦解。





◾️WBCバンタム級12回戦◾️



オッズは天心の1/4(1.25倍)、拓真の11/4(3.75倍)。明白に天心が有利とみられています。

「天心が勝った方がボクシング界は盛り上がる」。そういう見方は間違っていません。

記者会見で井上尚弥との決戦について問われると「まだ、そんなこと言える段階、立場じゃない」と口にした天心。以前も同じ質問に、同じように答えていました。

歯切れの悪い言葉ですが「段階を踏んで立場が整えば、その舞台に立つ」という強烈な思いが溢れています。

そして、舞台慣れしている天心に対して、井上家とボクシング界代表のような形でリングに上がる拓真。

重圧がかかるのはアンダードッグの拓真という倒錯もまた、この試合を興味を増幅させています。

これまでの天心の相手は、ある意味で負けて元々。開き直って「喰ってやる」と、良い意味で脱力することができました。

逆に、拓真は追い込まれているでしょう。


サムライベルト…いくらで売りつけたんだ?ダイアモンドベルトが約5万ドル、それ以上は間違い無いですね。

「(ボクシングのベルトは)ちゃんと権威のあるもの」(天心)…天心…。まあ、一般紙のスポーツ欄で扱われることを「権威」と呼ぶならそうかもしれませんが…。

マウリシオ・スライマン、今朝はバーネス・マーティロシュヤンが亡くなったことにお悔やみを述べたばかり。大変だ。

コーナーの井上尚弥の気合いの入り方!



【Round1】静かな立ち上がり。終了間際に天心の左ストレートがクリーンヒット。天心10−9。

【Round2】拓真は天心の左が見えていない。危ない。無理に前に出るべきじゃ無い。10−9(20−18)。

【Round3】このラウンドはイーブン。拓真はムキになってはいけない。

【Round4】拓真の攻勢を取って9−10(39−38)。

公開採点は3者とも38−38。

【Round5】流れは拓真。ただ、スタミナは。公開採点を聞いて「十分」(井上尚弥)。風は拓真。9−10(47−48)。

【Round6】流れは変わらず。拓真の硬さがほぐれてきた。9−10(56−58)。

【Round7】同じような展開。両者とも決定打はなしも、拓真の攻勢。9−10(65-68)。

【Round8】天心が出るが、決定打なし。10−10。

公開採点は76−76/77−75/78−74で3者とも拓真。

【Round9】これも振り切れないラウンド。10−10。天心、追い詰められました。

【Round10】天心がガードを下げて状況打開を図る。10−9で天心。

【Round11】チャンピオンシップラウンド。いや、難しい。10−10。

【Round12】いい試合です。9−10で拓真。



正直、判定まで行くとは思いませんでした。

117−111/116−112/115−113。



いやあ、予定調和の夜にはなりませんでした。