Saturday 19, July 2025
  
MGM Grand, Grand Garden Arena, Las Vegas, Nevada
commission:Nevada Athletic Commission

promoter:Tom Brown (TGB Promotions),
     Sampson Lewkowicz (Sampson Boxing),
     George Rose (No Limit Boxing Promotions),
     Matt Rose (No Limit Boxing Promotions)

matchmaker:Tom Brown, Whitfield Haydon
view on Amazon Prime Video PPV 


マニー・パッキャオは2019年、WBAウエルター級王者キース・サーマンを破って史上最年長40歳での同級王者となりました。

46歳…バーナード・ホプキンスがWBCライトヘビー級王者ジャン・パスカルを下したとき、その年齢でした。ホプキンスは48歳でもIBFライトヘビー級王者トラビス・クラウドに勝利。

あのジョージ・フォアマンがマイケル・モーラーを劇的なKOで沈めたとき〝まだ〟45歳でしたから、もしパッキャオが王者返り咲きを果たすと史上2番目の高齢でのタイトル獲得となります。

近代ボクシング150年の歴史で、2人しか入部を許されていないオーバー45クラブ。

万一、パッキャオがまたまた番狂せを起こしてこのクラブに入部したとしても、先輩2人とは全く違うことを忘れてはなりません。

ホプキンスは、40歳を超えてからも積極的にリングに上がる現役ファイターであり続けました。4年のブランクを経て、気まぐれなカムバックをしたパッキャオとは違い、一貫して高い規律の中に身を置き、アスリートとして心身を律していたのです。

パッキャオ以上に長い10年のブランクからカムバックしたフォアマンでしたが、〝象をも倒す〟史上最強のパンチャーは世界再挑戦(イベンダー・ホリフォールド戦)まで4年24試合を積み重ね、ランキングとコンディションを誠実に引き上げ、さらに3年後のモーラー戦へと繋げました。

ホプキンスとフォアマンが起こした奇跡は、一点の曇りもないオーバー45の偉業でした。

IMG_2886
時計に勝ったホプキンス


もっとわかりやすく言うと、彼らは「スポーツ」の順序を踏んで年齢と戦い、絶対に勝てないはずの時計を相手に勝利を収めたのです。

しかし、パッキャオは?

4年のブランクからカムバック、そしていきなりの世界タイトルマッチ。非難の声を上げるメディアやファンにWBCは「元王者に復帰即挑戦権があることはWBCでルール化されている」と〝合法〟であることを主張しましたが、これは「私たちはデタラメ団体なんです!」と宣言したに等しい戯言です。

アンダーカードに出場する選手たちにとってパッキャオは特別な存在であるのは理解できますが、セバスチャン・フンドラやティム・チュー、ブランドン・フィゲロア、ダビド・ピカソらの〝崇拝〟のコメントと「パッキャオが勝つ」という予想は、聞いていてシラけてしまいました。

スクリーンショット 2025-07-18 22.58.53


何気に、ピカソvs亀田京之介も楽しみです。この試合は亀田もピカソも全く人気がなく、というか認知度も低いため、PPVには組み入れられていませんからPBCのユーチューブで無料で見ることが出来るはずです…と思ってたらWOWOWも当日の午前6時30分から生配信することがきょう決定したようです。

ピカソはこれが3度目の米国リングですが、ハイメ・ムンギア、カネロ・アルバレス、そして今回のマニー・パッキャオといずれも大物の前座をつとめていますが、ポジションはアンダーもアンダーでカジュアルなボクシングファンはもちろん、コアなファンでも無名。出足の遅いラスベガスではいつもガラガラの会場で試合をしています。

今回もパッキャオのメインが日本時間で昼の12時だとして約5時間後、MGMのシートは関係者以外はほとんど座っていないでしょう。

今回は、パフォーマンスが派手な京之介を倒して少しは目立ちたいという狙いですが…米国で全く認知されていないだけでなく、実力的にも井上尚弥が戦う相手ではありません。

ムロジョン・アフマダリエフから中谷潤人への調整試合という意味合いはあるかもしれませんが、個人的には残り少ないキャリアで、これ以上の雑魚は避けて欲しい。