来年4月に東京ドームで激突!といわれる井上尚弥と中谷潤人のPFPファイター同士の決戦。
Styles make Fights.
両者のスタイルだけを考えると、危険な距離に身を置かない卓越した技術を持つ中谷が有利に思えますが、こればかりはやって見ないとわかりません。
間違いなく言えるのは、両者ともそのキャリアで飛び抜けて最強の相手を迎えるということです。
勝敗予想の材料として、quality opponent、これまでの対戦相手の質、「誰に勝ったのか?」を比較してみます。
今更ですが、アルファベット認定団体の指名挑戦者や上位ランカーというだけでは評価しません。「世界ランカーに弱い奴はいない」「指名挑戦者は最強挑戦者」なんて、寝言はやめましょう。
まともなランキングの目安としては、バイアスの少ないTransnational Boxing Rankings Board(TBRB)が最も相応しいと考えますが、過去のランキングを確認できず、今回はリング誌の階級ランキングを実力評価のモノサシの一つに使います。
時系列で追いかけましょうか。
まずは12年前の2013から、2019まで。モンスターが孵化する時期でした。

まずは、この手のテーマで海外メディアが好んで使う最高評価である【全盛期の殿堂クラス】。
…なんですが、井上、中谷、両者のキャリアからは残念ながら1人も見当たりません。
まさか、マニー・パッキャオやシュガー・レイ・レナード、モハメド・アリでもあるまいし、これは仕方がありません。
次は【現役あるいは未来のPFPファイター】。
これも両者とも無し。
2人が勝った相手のメンツを見ても「未来にPFP評価を受ける」と期待できる選手は全くいません。
すこし下って【現役あるいは未来のリング誌王者】で、ようやくお一人出現。
2013年8月25日、座間スカイアリーナ。井上尚弥が挑戦者ながらも圧倒的有利予想で、そのとおりに押し切ったのが田口良一でした。

当時の日本フライ級王者にして、リング誌ランキングでも7位と世界的強豪と認められていました。アルファベット団体王者でも4位以内に数えられない〝雑魚王者〟がいる中で田口は高い世界評価を得ていたのです。
のちに〝つよかわいい(つまりはベイビーフェイス・アサシン)〟田口はWBAとIBFのストラップを掌握、リング誌王者にも認定されます。今なお、井上のキャリアで最高の勝利という見方も出来るでしょう。
【現役リング誌ランカー】
[1位]2014年12月30日、挑戦者ながら明白に有利と見られていた井上でしたが、強い相手には完敗覚悟のKO負け逃れに走る〝チキン〟オマール・ナルバエス(WBOジュニアバンタム級王者)に対して、リング誌のマイケル・ロゼンタールも「井上の8ラウンドストップ勝ち」を予想していたものの、早い決着はないと見られていました。
結果は、1階級フロッグジャンプの井上が「チェスゲームにはさせない」とばかりに、開始ゴングから猛攻。全く予期しない爆撃に晒されたアルゼンチン人は、2ラウンドで轟沈。
ナルバエスは、フライ級とジュニアバンタム級で無敗のまま二桁防衛。そんな〝偉業〟を成し遂げながら、PFPにはカスリもしないという〝離れ業〟をやってのけた雑魚専門王者でした。
3階級制覇を狙ったバンタム級では、ノニト・ドネア戦で見せたチキン極まる消極的な戦い方は、リング誌などから「今世紀最低の試合」と酷評され、それはゾラニ・テテ戦でも繰り返されてしまいます。
レオ・ガメスやヴィラボン・ナコンルンアンプロモーションら、数字だけならPFPどころか、殿堂入りのボクサーは少なくありませんが、ナルバエスは「勝つ気がないならライセンスを剥奪しろ」とまでコキおろされ、軽蔑されたのはこの人だけ。
しかし、なぜか日本では〝伝説の名王者〟になります。
[2位]
[3位]2019年5月18日、モンスターは英国グラスゴー、ウイスキーの聖地の一つでエマヌエル・ロドリゲス(IBFバンタム級王者)を攻め落としました。
===ここまでが、まだ、ビッグバンが世界戦線に躍り出ていない2019年前です。
そして、このブログでは何度か繰り返していますが、井上尚弥が「弱い相手にしか勝っていない」というのは大間違い。
21世紀だけならオスカー・デラホーヤ、ワシル・ロマチェンコ、カネロ・アルバレスに続く強豪撃破のキャリアを積み重ねてきました。
キャリア序盤で、ジュニアフライ級で最高評価だったドニー・ニエテスや、フライ級でPFPキングのローマン・ゴンサレスを回避した点で、ロマチェンコに劣りますが、井上はデラホーヤやカネロと同じ完全Aサイド、離陸直後の不安定な時期に強豪王者を当てられるBサイドではありません。
逃げて当然なのです。
それをいうなら、人気のある犯罪者コンビ、ガーボンタ・デービスやライアン・ガルシアの対戦相手は目も当てられないほどの酷さです。米国には「あんなに豪快に倒すファイターは他にいないのに」とタンクのPFP評価が低いと嘆くバカファンがいますが、弱い相手を豪快に倒せばいいなら、マイク・タイソンは永遠のPFP1位です。
さて、2020年からはモンスターの世界戦線に中谷潤人も足を踏み入れます。
Styles make Fights.
両者のスタイルだけを考えると、危険な距離に身を置かない卓越した技術を持つ中谷が有利に思えますが、こればかりはやって見ないとわかりません。
間違いなく言えるのは、両者ともそのキャリアで飛び抜けて最強の相手を迎えるということです。
勝敗予想の材料として、quality opponent、これまでの対戦相手の質、「誰に勝ったのか?」を比較してみます。
今更ですが、アルファベット認定団体の指名挑戦者や上位ランカーというだけでは評価しません。「世界ランカーに弱い奴はいない」「指名挑戦者は最強挑戦者」なんて、寝言はやめましょう。
まともなランキングの目安としては、バイアスの少ないTransnational Boxing Rankings Board(TBRB)が最も相応しいと考えますが、過去のランキングを確認できず、今回はリング誌の階級ランキングを実力評価のモノサシの一つに使います。
時系列で追いかけましょうか。
まずは12年前の2013から、2019まで。モンスターが孵化する時期でした。

まずは、この手のテーマで海外メディアが好んで使う最高評価である【全盛期の殿堂クラス】。
…なんですが、井上、中谷、両者のキャリアからは残念ながら1人も見当たりません。
まさか、マニー・パッキャオやシュガー・レイ・レナード、モハメド・アリでもあるまいし、これは仕方がありません。
次は【現役あるいは未来のPFPファイター】。
これも両者とも無し。
2人が勝った相手のメンツを見ても「未来にPFP評価を受ける」と期待できる選手は全くいません。
すこし下って【現役あるいは未来のリング誌王者】で、ようやくお一人出現。
2013年8月25日、座間スカイアリーナ。井上尚弥が挑戦者ながらも圧倒的有利予想で、そのとおりに押し切ったのが田口良一でした。

当時の日本フライ級王者にして、リング誌ランキングでも7位と世界的強豪と認められていました。アルファベット団体王者でも4位以内に数えられない〝雑魚王者〟がいる中で田口は高い世界評価を得ていたのです。
のちに〝つよかわいい(つまりはベイビーフェイス・アサシン)〟田口はWBAとIBFのストラップを掌握、リング誌王者にも認定されます。今なお、井上のキャリアで最高の勝利という見方も出来るでしょう。
【現役リング誌ランカー】
[1位]2014年12月30日、挑戦者ながら明白に有利と見られていた井上でしたが、強い相手には完敗覚悟のKO負け逃れに走る〝チキン〟オマール・ナルバエス(WBOジュニアバンタム級王者)に対して、リング誌のマイケル・ロゼンタールも「井上の8ラウンドストップ勝ち」を予想していたものの、早い決着はないと見られていました。
結果は、1階級フロッグジャンプの井上が「チェスゲームにはさせない」とばかりに、開始ゴングから猛攻。全く予期しない爆撃に晒されたアルゼンチン人は、2ラウンドで轟沈。
ナルバエスは、フライ級とジュニアバンタム級で無敗のまま二桁防衛。そんな〝偉業〟を成し遂げながら、PFPにはカスリもしないという〝離れ業〟をやってのけた雑魚専門王者でした。
3階級制覇を狙ったバンタム級では、ノニト・ドネア戦で見せたチキン極まる消極的な戦い方は、リング誌などから「今世紀最低の試合」と酷評され、それはゾラニ・テテ戦でも繰り返されてしまいます。
レオ・ガメスやヴィラボン・ナコンルンアンプロモーションら、数字だけならPFPどころか、殿堂入りのボクサーは少なくありませんが、ナルバエスは「勝つ気がないならライセンスを剥奪しろ」とまでコキおろされ、軽蔑されたのはこの人だけ。
しかし、なぜか日本では〝伝説の名王者〟になります。
[2位]
[3位]2019年5月18日、モンスターは英国グラスゴー、ウイスキーの聖地の一つでエマヌエル・ロドリゲス(IBFバンタム級王者)を攻め落としました。
リング誌やESPNなど、セカンドタイトルを認めないまともなメディアはロドリゲスに勝った時点で3階級制覇としているので、WBAセカンド王者ジェイミー・マクドネルは王者と認められていません。
ちなみに、この時点で1位は井上、2位はゾラニ・テテ。井上も「強い奴はかっこいい」と認めていたテテはWBSSの嘘八百に愛想をつかせて怪我を理由にトーナメントを離脱。その後、ドーピングで出場停止処分を課されましたが、ドネアではなくテテを破壊していたらWBSS優勝時点でPFP1位になっていたはずです。
そして、WBSS決勝で激闘を演じた36歳バージョンのノニト・ドネア(2019年11月7日:さいたまスーパーアリーナ)も3位評価でした(この時点では井上はリング誌王者。そこから数えると4位)。

ちなみに、この時点で1位は井上、2位はゾラニ・テテ。井上も「強い奴はかっこいい」と認めていたテテはWBSSの嘘八百に愛想をつかせて怪我を理由にトーナメントを離脱。その後、ドーピングで出場停止処分を課されましたが、ドネアではなくテテを破壊していたらWBSS優勝時点でPFP1位になっていたはずです。
そして、WBSS決勝で激闘を演じた36歳バージョンのノニト・ドネア(2019年11月7日:さいたまスーパーアリーナ)も3位評価でした(この時点では井上はリング誌王者。そこから数えると4位)。

===ここまでが、まだ、ビッグバンが世界戦線に躍り出ていない2019年前です。
そして、このブログでは何度か繰り返していますが、井上尚弥が「弱い相手にしか勝っていない」というのは大間違い。
21世紀だけならオスカー・デラホーヤ、ワシル・ロマチェンコ、カネロ・アルバレスに続く強豪撃破のキャリアを積み重ねてきました。
キャリア序盤で、ジュニアフライ級で最高評価だったドニー・ニエテスや、フライ級でPFPキングのローマン・ゴンサレスを回避した点で、ロマチェンコに劣りますが、井上はデラホーヤやカネロと同じ完全Aサイド、離陸直後の不安定な時期に強豪王者を当てられるBサイドではありません。
逃げて当然なのです。
それをいうなら、人気のある犯罪者コンビ、ガーボンタ・デービスやライアン・ガルシアの対戦相手は目も当てられないほどの酷さです。米国には「あんなに豪快に倒すファイターは他にいないのに」とタンクのPFP評価が低いと嘆くバカファンがいますが、弱い相手を豪快に倒せばいいなら、マイク・タイソンは永遠のPFP1位です。
さて、2020年からはモンスターの世界戦線に中谷潤人も足を踏み入れます。
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フシ穴の眼
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