
判定を待つ両者とも渋い表情。非常に難しい技術戦が展開されたことを象徴するシーンでした。
この2人の戦いが「パンチャーvsテクニシャン」ではなく「テクニシャンvsテクニシャン」であることに、もう全てのボクシングファンが気付いています。
公式採点は116−112/115−113/114−114の2−0、初戦と全く同じスコアのマジョリティ・デジションでしたが、立場が入れ替わってビボルがリベンジ。
【初戦:2024年10月12日】

初戦は精度でビボル、手数でベテルビエフ。
これが両者のスタイルです。
メディアやファンの間でも「ビボルが負けていたか?」と、異論が少なくありませんでした。
【再戦:2025年2月22日】

両者がひとつずつ年を取った再戦で戦術を変えたのはビボル。
初戦でつま先立てて速いフットワークを意識していた34歳のビボルは、オープニングラウンドからベタ足で40歳のベテルビエフとのパンチ交換に挑みました。
ベテルビエフが攻撃を強めると、速いフットワークを使い、打ち終わりを狙ってパンチをまとめるビボル。
初戦の速い動きでベテルビエフの攻撃を外していたビボルはジャッジに「押し込まれていると見られたかも」と反省したのかもしれません。それにしても、わずか4ヶ月後にそんなスタイル調整ができますか?
ビボルは序盤のラウンドを取りましたが、ベテルビエフもボディを叩いてビボルを追い詰めます。
初戦はラスト3ラウンドでポイントを失ったことが響いたビボルは、終盤も踏ん張る。チャンピオンシップラウンド(第11ラウンド)はジャッジ3者ともビボル。公式ジャッジではここで勝負アリ。
それにしても「ミスしたら終わり」の高度な技術戦でした。
これで1勝1敗、その2試合とも微妙なMD。
ラバーマッチはどうなんでしょうか?
年齢的にベテルビエフが不利になる気もしますが、現在のライトヘビー級シーンでこの2人の実力が傑出しているのは間違いありません。
ベテルビエフの正面に立って36分間のラウンドを競り勝つビボル。そんな芸当が出来るのはビボルだけです。
変幻自在のビボルに主導権を渡さなかったベテルビエフ。技術戦・戦略勝負でビボルを苦しめることが出来るのも、やはりベテルビエフだけです。
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