
1987年4月6日、シーザースパレス屋外特設アリーナ。
実質5年2ヶ月ものブランクを空けたシュガー・レイ・レナードが、当時の絶対的PFPキングでミドル級のUndisputed champion マービン・ハグラーに挑んだThe Super Fight。
1984年に「やらない方がマシだった」ケビン・ハワード戦は挟んでいるものの、実質5年以上のブランクがあるレナードはウエルター級から「2階級ジャンプして絶対不可能の挑戦」のリングに上がります。
レナード30歳、ハグラー32歳という2歳差の年齢に、12ラウンド制の導入や広いリングの採用などAサイドはレナード。
一方で、クロフォードは37歳でカネロは35歳、同じ2歳差でも「挑戦者が年上」。そして、どちらがAサイドかは今更説明する話でもありません。
もちろん、リヤドのキングダムアリーナでのジャッジはオレクサンデル・ウシクの競り勝ちを見るまでもなくかなり公正ですが、この試合はラスベガス開催日に落ち着くでしょう。
カネロの試合はゲート収入も米国のゴールデンタイムに合わせるPPVの売り上げもラスベガスでやる方が圧倒的に大きくなるのです。
クロフォードの相手は、ウズベキスタン人のイスライル・マドリモフではありません。カネロはまともなポイント計算で勝負できる相手ではありません。
微妙なラウンドは全てカネロに振られる覚悟でリングに上がらなければならないでしょう。

2008年12月6日、MGMグランドガーデンアリーナ。リーマンショックから世界が大不況に喘ぐ中でゴングが打ち鳴らされた、THE DREAM MATCH。
この年、3月にLineal/リング誌/WBCジュニアライト級王者ファン・マヌエル・マルケスを競り落とし、6月にWBC王者デビッド・ディアスを切り刻んで沈めたマニー・パッキャオは、すでに内定していたリッキー・ハットン戦を待機料を払って延期させ、オスカー・デラホーヤからのオファーを優先させます。
誰もの目にも「2階級ジャンプの絶対不可能の挑戦」と映りましたが…。
Aサイドはもちろんデラホーヤでしたが、パッキャオ陣営は1日6〜8食・8000〜10000kcalを摂取する〝過酷な〟増量を順調に進めていました。
メガファイト恒例のプロモーションビデオ(HBO “24/7”)の映像でデラホーヤの減量状況をチェックする余裕までありました。
減量苦がピークを迎える試合1ヶ月を切ったタイミングでニューヨークのカーネギー・デリ(高カロリーな食事を提供することで有名)から12ポンドのチーズケーキをデラホーヤのキャンプ地に贈って挑発。デラホーヤはビッグベアの道路にケーキを叩きつけて苛立ちました。
NYのカーネギー・デリは2016年に閉店、それがニュースに扱われるほどの有名店でした。
このときのパッキャオが29歳、デラホーヤは35歳。やはり、クロフォード(37歳)vsカネロ(35歳)とは全く違う構図です。
エロール・スペンスJr.以外は旬の強豪と呼べる相手とは戦っていないながらも11連続KOの進撃を凡庸なマドリモフに止められてしまった雑魚専クロフォードと、一発殿堂クラスの強豪やPFPファイターをことごとく撃破してきたパッキャオを比較するのは、さすがに無理があります。
さらに同じ35歳でもあの当時のデラホーヤと、いまのカネロも全く違います。
早くもポテンシャルオッズでは1−5レベルでクロフォードがアンダードッグ。終盤のKO負けが最も予想される結末。
カネロvsアミール・カーン、GGGvsケル・ブルックの再現VTRを見るような試合になりそうです。
コメント
コメント一覧 (2)
仮にクロフォードが勝ってもそのまま不人気が続きそうなのが面白いです。
フシ穴の眼
が
しました
温室に敷かれた線路は続くよ、どこまでも…?
の続編が読みたいです。
それとも、私が見落としてるだけでもう書かれてましたか?
フシ穴の眼
が
しました