Saturday 30, November 2024
  
Resorts World Arena, Birmingham, West Midlands, United Kingdom
commission:British Boxing Board of Control
event name:Bloodline
promoter:Eddie Hearn
matchmaker:Tom Dallas
media:DAZN




バーミンガムのリゾート・ワールド・アリーナで開催されたマッチルーム=DAZNのイベントの看板名は「Bloodline」、そのまんま血統です。日本語も英語も同じです。

メインは今年1月にアルツール・ベテルビエフの凶拳に倒されたカラム・スミスの復帰戦。


このイベントでWBCフライ級の暫定王者決定戦も行われ、東京五輪フライ(52kg)級金メダリストのガラル・ヤファイが、元IBF王者サニー・エドワーズを初回から圧倒。

第6ラウンド、コーナーに詰められたエドワーズが抵抗できないのを見てリー・エブリー主審が試合をストップ。

モルティ・ムザラネ、フェリックス・アルバラードらを撃破してきたエドワーズはまだ28歳ですが、昨年12月にバム・ロドリゲスとの大一番に続いて、無敗のホープ、ガラル・ヤファイにもTKOで散ってしまいました。

試合後に引退を宣言しましたが、潮時かもしれません。

CompuBox Punch Stats

PUNCHESEDWARDSYAFAI
Total landed51162
Total thrown237453
Percent22%36%
Jabs landed1126
Jabs thrown6873
Percent16%36%
Power landed40136
Power thrown169380
Percent24%36%


一方の、ガラルは元WBAジュニアバンタム級王者カリド・ヤファイの弟で、エドワーズより年長の31歳。それでも、まだプロ9戦目(全勝7KO)でフレッシュな軽量級スター候補です。

WBCがまた無意味な暫定王者決定戦を行ったことには呆れるしかありませんが、このタイトルの主は寺地拳四朗。

寺地が英国の無敗の金メダリストと激突するラインに乗りました。

軽量級は世界的なスターが生まれにくい、というか人気階級の基準でのスターは生まれることはりません。

しかし、メキシコや英国系の人気者、五輪メダリストなどのキーワードがオーバーラップすると、軽量級にしては注目度の高いスターが極めて稀に誕生します。

この10年スパンならレオ・サンタクルスやアブネル・マレス、カール・フランプトンらが、いまならバム・ロドリゲスがこの敷居の高いクラブに入りました。

もちろん、井上尚弥や井岡一翔らは欧米での需要はゼロで世界的とはいえないものの、日本国内では一定の人気を誇る堂々のスターですが、この2人でも対戦相手には恵まれないキャリアを送ってきました。

現時点のガラルはバムとは比較にならない、世界的には無名の軽量級ですが、英国内ではエドワーズを破ったことでフライ級王者の血統を引き継ぎました。

とはいえ、エディ・ハーンも評価の高い拳四朗との決戦で日本行きを決断するのは躊躇うでしょう。

WBA王者ユーリ阿久井政悟や、WBOのアンソニー・オラスクアガ、IBFのアンヘル・アヤラとの統一戦も〝仕込み無し〟では応じないはずです。

日本側にしても、帝拳がコントロール下に置く軽量級だけに、なんとかガラルを引っ張り込みたいところ。

ロンドンではやりたくありません。日本以外で理想を言えば、サウジアラビアになりますが。