王貞治をして「我々が見上げていたものを、彼は見下ろしているんじゃないか」と言わしめ、山本昌は「僕たちが彼を評論して良いのか」と畏敬した大谷翔平の今季最後の戦いが火蓋を切ります。

エンゼルスの6年間、毎年、希求しながらも一度も手が届かなかったポストシーズン。

チームとしての実力が致命的に欠落していたエンゼルスから、メジャー最強軍団ドジャースへ。

ポストシーズン進出は間違い無しとはいえ、そこから先は実力以外の要素、162試合のシーズンでは完全に希釈化されていた勢いや運にも大きく左右されるステージになります。

個人的には正直、ワールドシリーズまで辿り着けないと予想していました。

最後の相手がNYヤンキースというのも、出来過ぎたストーリーです。

沢木耕太郎が「これ以上の物語はない」と言い切った、あのWBC2023のグランドフィナーレを凌駕するドラマが待っているかもしれません。

日本ではNHKだけでなく、地上波民放のフジテレビまでが生中継。

ユニバーサルアクセス権という言葉が一般的でない日本ですが「大谷翔平」を通じて、それがなんたるかをプラットフォームもメディアも国民もすでによく理解しているようにも思えます。

彼が何かをするたびに、街では号外が配られるーーそれが当たり前の風景になりました。

「号外が当たり前」というのもおかしな話で、当たり前じゃないことが起きたから号外が出るのですが、彼が当たり前じゃないことを当たり前にやってしまうのですから、これはもう仕方がありません。

IMG_7286 (1)

こんなことが続くと「号外の定期購読」みたいな、正気の沙汰では考えられない新手のサービスが始まるかもしれません。


さて、不調のジャッジが大谷との対決で目を覚ますのか?爆発して欲しいですね、ジャッジ。

歴史に残るスーパーヘビー級の打撃戦に期待しましょう。