大谷翔平がWBC決勝、アメリカ戦の前のロッカールームで「憧れるのはやめましょう」と檄を飛ばし、憧れるなと言った具体的な選手の1人がベッツでした

そのベッツが先日、大谷について語りました。

”He's just a regular dude, just like you and me. He just has a superpower that you and me can't do.”

彼は普通の男。ただ、他の誰にもできないことをやってのけるsuperpower の持ち主なんだ。

さて「スーパーパワー」のお話です。

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Junior welterweight contender Adam Azim said living with ADHD is like having a superpower as a professional boxer.


22歳の〝The Assassin〟アダム・アジムは、英国ジュニアウエルター級のホープ。

11戦全勝8KO無敗のEuropean Boxing Union(EBU)王者は日本時間今日の未明に、2度目の防衛戦に挑みます。

舞台はカッパーボックスアリーナ(ヂャン・ヂレイがジョー・ジョイスを大番狂せでKOした会場です)で、迎えるはオハラ・デービス。

デービスは、今年1月にイスマイル・バロッソにまさかの1ラウンドKO負けを喫してからの復帰戦。

そのバロッソを先月、有明アリーナでストップしたのが平岡アンディですが、それはまた別の話。

アジムは「オハラは9歳の時から知っている、大先輩。彼と戦うのは悲しいけど、これもボクシング。このスポーツには乗り越えなければならないことがたくさんある」。

2020年12月にデビューしてから4年、アジムは順調に階段を登ってきましたが、彼が戦ってきたのはリングの中の敵だけではありません。

ADHD(Attention-deficit/hyperactivity disorder)です。

ADHD(注意欠如・多動症)は不注意(集中力がないなど)、多動性・衝動性(落ち着きがない、順番待ちができないなど)の2つの特性を中心とした発達障害。

アジムは小さな頃からこの病気と戦い続けてきました。

大怪我をして救急病院に運ばれて入院したことは数え切れません。

「木から落ちたり、激しく転んだり、スパイダーマンだと叫んで窓から飛び降りたこともあった。骨折は当たり前で、身体中にあざや傷跡があるけど、これはボクシングで負った怪我じゃないんだ」。

「学校には馴染めなかった。授業を聞いてられなくて大声を張り上げたり暴れたり、ふざけたり。父親は私を退学させて、自宅で勉強させることにしてくれた。これは大正解で、1人で目の前の問題に集中するのに私は向いていた」。

エネルギーをどこに向けて発散して良いのかわからなくなる彼に、医師はスポーツを勧めました。

「最初にやったのはクリケットだったけど、守備が退屈で耐えられなかった。サッカーもうまくいかなかった、いろいろやって最後に辿り着いたのがボクシングだったんだ」。

「私がADHDについて話すことには、それなりに意味があると思っている。厄介な病気だと思われているけど、抑え切れないエネルギーをうまく使えば、何かを達成することができるスーパーパワーだ。必ずしも敬遠されたり、けんおされたりする病気ではない。私の言葉や行動で、同じ病気の人を励ますことになるなら、こんなに嬉しいことはない」。



ちょうど10歳年上、32歳のデービスはジョシュ・テイラーやジャック・カテラルとも拳を交えたゲートキーパー。

アジムが目指しているのは、同じパキスタン系で英国のスポーツセレブとなったアミール・カーン。階級もカーンが活躍した140lb、10ストーン。

キャリア最強の相手との対決でも、オッズはアジムが1/8(1.13倍)、デービス5/1(6倍)と明白に有利と見られていますが、世界チャンピオンになるためにはクリアしなければならない壁です。

今月はADHDの啓発月間で、アジムも協力的に活動しています。

もちろん、何も背負っていないプロボクサーなど、この世に存在しません。それは、バロッソにまさかの敗北を喫したデービスも同じです。

https://www.adhdawarenessmonth.org/