箱根駅伝2025(第101回東京箱根間往復大学駅伝競走)の予選会(10月19日)のエントリーが締め切られ、出場43校が決まりました。

私が出場していた80年代から、舞台は大井埠頭から国営昭和記念公園へ。

当時と今でも「各校10名〜12名まで出場枠が与えられ、上位10人の合計タイムで予選突破を争う」のは変わりません。

変わったのは20kmからハーフマラソン(21.0975km)に走る距離が伸びたこと、標準記録(1万mで34分00秒)が設けられたこと、そして、箱根駅伝に出場できる関東学連管轄の大学で正気の沙汰ではない次元で競技レベルがアップしているのです。

距離が1kmあまり伸びたことは、何の影響もありません。これが30kmになる、フルマラソンになるということなら練習方法から抜本的に変えなければなりませんが。

IMG_2418


視界、エントリー出来る選手に、これまで存在しなかった標準記録(参加資格記録)が設定されたことは「参加することに意義がある」的なアプローチで予選会に臨んでいた大学にとっては大きな影響があります。

1万mで34分00秒というのは、大学の体育会陸上部で長距離を専門にしているランナーなら全く大したことがない記録です。

ただし、短距離はもちろん、800や1500mを専門にしている中距離ランナーにとってもかなり重荷になるタイムです。

つまり、長距離ランナーだけで予選会当日に怪我せずにスタートラインに立てる10人が最低必要となります。

「人数さえいたら」というここですが、人気競技とはいえない体育会陸上競技部にとって長距離選手10人をキープするのは、はそこそこ高いハードルかもしれません。

70年代は箱根駅伝予選会では、短距離や跳躍ブロックからも人数合わせ出場する大学も珍しくなかったと聞いていますが、標準記録がある現在、専門外で34分を切るのはかなりマルチな才能です。

そして、さらに重くのしかかるのが、正気の沙汰ではないレベルアップ。

関東インカレ1万mの標準記録はAが29分05秒、Bが29分35秒(同じ大学から出場出来るのは3名まで/Aを1人切ればBでもう1人出場可/Bしか切れないと1人しか出場出来ません)で、あろうことか1部校も2部校も800mから1万mまで標準記録が共通なのです。

1部校と2部校の標準記録が同じ。そんなことは常識的にはあり得ませんが、箱根駅伝のレベルアップの原動力となった陸上競技ではなく長距離専門クラブに大きな資金を注入した大学が2部校にひしめいた結果です。

参考までに関西インカレの1万mの標準記録は1部のAが30分50秒、Bが31分50秒。2部のAが31分50秒、Bが32分30秒と明白な差が設けられています。

35年ほど前までは、本大会出場が難しい大学でも、出場枠が拡大される5年に一度の記念大会に向けて強化を図り予選突破を狙う東京大学や慶応大学のようなチームもありました。しかし、もうそんな〝気まぐれ〟では出場などおぼつかない時代に突入しています。

予選会には東京大学だけでなく東京大学院も出場。さらに、今年8月に誕生したばかりの東京科学大学も頑張ってます。彼らに予選突破の可能性は1%もありませんが。