私のような奇特な愛読者からは惜しまれつつ、ほぼ全てのボクシングファンからは「どーでもいい」と見捨てられて廃刊となったのが2022年。
先週、8月・9月の合併号がアップされていた、どういう周期で出してるのか、もはや編集部ですらわかっていないであろうThe Ringの〝デジタルマガジン〟。
人気階級の超不人気選手テレンス・クロフォード。世が世なら、マービン・ハグラーやシュガー・レイ・レナードのように日本のNumber誌の表紙を飾っていたかもしれませんが、日本のボクシング熱が冷めているだけでなく、米国ボクシング市場の凋落っぷりには目も当てられません。
もし、クロフォードにもう少しでも人気があれば、リング誌の廃刊はもう少し先延ばしになったかもしれません。タラレバを言っていてはキリがありません。
クロフォードは米国ボクシング産業にとって死神でしたが、クロフォードに少し人気があったくらいでは没落傾向に歯止めがかかるわけもなく…。
それでも、カネロ・アルバレスは稼ぎの数字的には大谷翔平に迫り(数えきれない超大手企業からのスポンサードがある大谷の資産価値と比べてしまうとずっと下)、ガーボンタ・デービスやライアン・ガルシアのビッグファイトは日本トップの井上尚弥の報酬をはるかに上回り、日本から見ると大きなマーケットです。

それにしても。
HOW HIGH CAN HE GO?って聞かれても、クロフォードの評価って実際どうなんでしょうか?
2014年に「SUGAR RAY ROBINSON AWARD(FIGHTER OF THE YEAR)」を受賞してから11年も世界のトップ戦線に張り付き、PFPでもトップを回遊してきました。
数字的には井上尚弥はもちろん、オレクサンデル・ウシクやローマン・ゴンサレスよりも高い評価を積み上げてきたようにも思えますが、ウエルター級史上最強を語るには「エロール・スペンスJr.に勝っただけ」というのは絶望的に弱すぎます。
カネロ・アルバレスがシェーン・モズリー、フロイド・メイウェザー、ミゲール・コット、ゲンナジー・ゴロフキンら殿堂クラスのグレートと拳を交えているのに対して、クロフォードはまさかのゼロ…。井上ですらドネアがいます。
もちろん、カネロや井上がリングに引っ張り上げた殿堂入りするスターたちはいずれもキャリア晩年。
カネロの相手に全盛期の超強豪は一人もいません(井上のように貧困階級だからではなく、ゴロフキンやベナビデスを避けたからなのですが)。とはいえ、カネロにはスターを惹きつける引力があるのです。
キャリア終盤に「もう一儲け」「もう人勝負」とカネロを思いついても、クロフォードはただの貧乏神、関わりたくありません。PPVの数字が悪ければ自分のせいにもされかねません。
マネージャーのキャメロン・ダンキンは「ボクシングが落ちぶれた時代に生まれたのが不幸。それでも五輪で金メダルを獲っていれば変わっていた」と、クロフォードの人気のなさを時代とアマチュア実績の無さに求めていますが、大間違いです。
ガーボンタ・デービスやライアン・ガルシアは金メダリストではありません、しかも人気階級ど真ん中でもないにも関わらず、クロフォードよりもマシです。
ボクシングに人気があった競争の激しい時代に生まれていたら、強豪とバンバン当てられます。単調な試合は批判されます。クロフォードは生き残れたでしょうか?
五輪で金メダルを獲っていても、華の無さは救いようがありません。小さなアンドレ・ウォードで終わってます。
20年、30年後は「そういえばクロフォードっていたなあ。強い相手と戦ってたらどうだったんだろうね」と思い出される存在になってる気がします。
個人的にはボブ・アラムが酷評するほど嫌いじゃないんですが、冒険が足りない、足りないにも程があるんですよね。
冒険しかしないパッキャオ、品勢下劣キャラで大旋風を巻き起こしたメイウェザーという、誰も真似できないとんでもない二人が去ったあとの米国リング、という一番やりにくい形で舞台に上げられてしまったことは、一番の不幸かもしれません…。

本文とは関係ありません。
先週、8月・9月の合併号がアップされていた、どういう周期で出してるのか、もはや編集部ですらわかっていないであろうThe Ringの〝デジタルマガジン〟。
人気階級の超不人気選手テレンス・クロフォード。世が世なら、マービン・ハグラーやシュガー・レイ・レナードのように日本のNumber誌の表紙を飾っていたかもしれませんが、日本のボクシング熱が冷めているだけでなく、米国ボクシング市場の凋落っぷりには目も当てられません。
もし、クロフォードにもう少しでも人気があれば、リング誌の廃刊はもう少し先延ばしになったかもしれません。タラレバを言っていてはキリがありません。
クロフォードは米国ボクシング産業にとって死神でしたが、クロフォードに少し人気があったくらいでは没落傾向に歯止めがかかるわけもなく…。
それでも、カネロ・アルバレスは稼ぎの数字的には大谷翔平に迫り(数えきれない超大手企業からのスポンサードがある大谷の資産価値と比べてしまうとずっと下)、ガーボンタ・デービスやライアン・ガルシアのビッグファイトは日本トップの井上尚弥の報酬をはるかに上回り、日本から見ると大きなマーケットです。

それにしても。
HOW HIGH CAN HE GO?って聞かれても、クロフォードの評価って実際どうなんでしょうか?
2014年に「SUGAR RAY ROBINSON AWARD(FIGHTER OF THE YEAR)」を受賞してから11年も世界のトップ戦線に張り付き、PFPでもトップを回遊してきました。
数字的には井上尚弥はもちろん、オレクサンデル・ウシクやローマン・ゴンサレスよりも高い評価を積み上げてきたようにも思えますが、ウエルター級史上最強を語るには「エロール・スペンスJr.に勝っただけ」というのは絶望的に弱すぎます。
カネロ・アルバレスがシェーン・モズリー、フロイド・メイウェザー、ミゲール・コット、ゲンナジー・ゴロフキンら殿堂クラスのグレートと拳を交えているのに対して、クロフォードはまさかのゼロ…。井上ですらドネアがいます。
もちろん、カネロや井上がリングに引っ張り上げた殿堂入りするスターたちはいずれもキャリア晩年。
カネロの相手に全盛期の超強豪は一人もいません(井上のように貧困階級だからではなく、ゴロフキンやベナビデスを避けたからなのですが)。とはいえ、カネロにはスターを惹きつける引力があるのです。
キャリア終盤に「もう一儲け」「もう人勝負」とカネロを思いついても、クロフォードはただの貧乏神、関わりたくありません。PPVの数字が悪ければ自分のせいにもされかねません。
マネージャーのキャメロン・ダンキンは「ボクシングが落ちぶれた時代に生まれたのが不幸。それでも五輪で金メダルを獲っていれば変わっていた」と、クロフォードの人気のなさを時代とアマチュア実績の無さに求めていますが、大間違いです。
ガーボンタ・デービスやライアン・ガルシアは金メダリストではありません、しかも人気階級ど真ん中でもないにも関わらず、クロフォードよりもマシです。
ボクシングに人気があった競争の激しい時代に生まれていたら、強豪とバンバン当てられます。単調な試合は批判されます。クロフォードは生き残れたでしょうか?
五輪で金メダルを獲っていても、華の無さは救いようがありません。小さなアンドレ・ウォードで終わってます。
20年、30年後は「そういえばクロフォードっていたなあ。強い相手と戦ってたらどうだったんだろうね」と思い出される存在になってる気がします。
個人的にはボブ・アラムが酷評するほど嫌いじゃないんですが、冒険が足りない、足りないにも程があるんですよね。
冒険しかしないパッキャオ、品勢下劣キャラで大旋風を巻き起こしたメイウェザーという、誰も真似できないとんでもない二人が去ったあとの米国リング、という一番やりにくい形で舞台に上げられてしまったことは、一番の不幸かもしれません…。

本文とは関係ありません。
コメント
コメント一覧 (4)
本人にプライドが許さないかもしれないけど。
フシ穴の眼
が
しました
強豪相手にはAサイド判定折り込み済みのディフェンス重視マイペースボクシングのカネロよりは面白い試合をして来たように思いますが……やっぱ顔か……
フシ穴の眼
が
しました