ハリウッドで名を馳せるプロダクションデザイナー、ソニア・クループの仕事は実在するものはまさに本物のように、実在しないものはそれが現実世界でも存在しているかのように見える、そんなオブジェクトを創作することです。


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今回、ロスアンゼルスの工房で制作された伝統のリング誌ベルトの制作過程を見てみましょう。

リング誌ベルトは数十年間の間に楕円形から長方形、そして今日の盾スタイルへと時代に合わせて変化してきました。

かつては角張ったアール・デコ調と、トリコロールの波打つ布地、よりクラシックなデザインでしたが、どの時代のベルトからも基本的なコンセプトはしっかりと伝わってきました。

それは、王者に相応しい格式です。

ソニアが相棒として招いたのはショーン・ハヤシ。アデルの「I Drink Wine」のミュージックビデオに登場する橋など、小道具作りの名匠です。



ショーンは金属プレートと全体の組み立て、ソニアは下地となる皮革、チェーン、バックルを担当しました。

ジョー・ルイスやオスカー・デラホーヤのリング誌ベルトを参考に、井上尚弥のイメージをベルトに込めます。

3Dプリントされた樹脂モデルから、鋳型を作ります。昔ながらのやり方、ハンマーで叩いて微調整。

最新の技術と職人技が高い次元で結晶します。

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ジュニアフェザー級のリング誌ベルトは金色にメッキ、Fighter Of The Yearのベルトは銅色にメッキされました。

鋳型だけ見ても、それが何なのか、よくわかりません。

しかし、金属加工が完成すると、ボクシングファンの誰もが知っているあのベルトが姿を現すのです。


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バックルの膨らみは裏からハンマーで叩いて形成しているのでしょうか。

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シブい、シブ過ぎます、銅色のリング誌ベルト。

エンボス加工のThe RING のロゴはブロンズベルトは青、金ベルトは黒で染められていきます。

制作には予定されていたよりも多くの時間がかかりました。

最後の縫製が完成したのははるか3000マイル彼方のニューヨークで行われるBWAAの表彰式の当日の早朝。

二つのベルトは、ソニアが直接会場に持ち込みました。

そして、表彰式は無事に進行しましたーーつまり、会場にいる誰一人としてこのベルトがどれほど丹精込めて作られたか、どれほどの時間がかかったのか、そして手作りであることを気づくことなく。

主役はベルトではないのです。

式典は滞りなく終了し、井上尚弥は重たい宝物を二つ、大西洋岸から北米大陸と太平洋を横断して日本まで持ち帰りました。


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シブい、シブすぎる。

野球WBCのティファニー製のトロフィーはもちろん、サッカーW杯の優勝トロフィーよりも遥かにシブい、カッコいい、個人的には。