FIT FOR A KING〜王者にこそこのベルトを。

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 まだロシアのウクライナ侵略前。オレクサンデル・ウシクの頭文字は「O」ではなく「A」でした。


The Ring Magazine。

1922年、マディソン・スクエア・ガーデンの小さな事務室で産声を上げたボクシング専門誌は、創刊100周年の節目となる2022年に慢性的な経営難、極度の販売不振から廃刊に追い込まれてしまいました。

ボクシングとプロレスを扱っていた時代はもちろん知りません。

私がこの非常に面白くてマニア向けの雑誌にのめり込んだのは1980年代。高校図書館で貪り読んだものでした。

当時はすでにボクシングの人気と社会的ステイタスは下落、衰退の坂道を転がっていましたが、リング誌やスポーツ・イラストレイテッド誌、そして日本のNumber誌やボクシング専門誌から伝わるのは「ラスベガスのメガファイトが放つ華美」「ニューヨークのMSGなど東海岸の洗練」「他のスポーツ選手を圧倒するファイトマネー」…凋落スポーツの印象は全く感じられませんでした。

それでも、大学に進学して実際に米国で住んで働いている大先輩たちの生の声を数多く聞くと、このスポーツがマイナーであることはもう明らかでした。

さらに、リング誌が販売不振から1989年に休刊すると、ボクシング産業の歪な構造と没落をはっきり思い知らされました。

1990年には復刊しますが、低空飛行は変わらず。

経営不振が深刻を極めた晩年はENTER THE OCTAGON(総合格闘技特集)が常態化されたのは2010年代もこと。この頃になると、紙媒体に対する逆風は苛烈を極めて、ただでさえ販売不振が続くリング誌が廃刊するのは時間の問題と言われていました。

鈍感な私でもリング誌の最期が近いことはわかっていました。長年の愛読者として、この辺りの心境はこのブログでも書き連ねてきました。

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廃刊に追い込まれたリング誌ですが、各月でプリントバージョン仕様のデジタルマガジンを発行しています。

2024年7月号は「The Seven Year Itch(7年目の胸騒ぎ)」が〝巻頭〟大特集。マリリン・モンローの「The Seven Year Itch(邦題:7年目の浮気)」をもじった、「We WANT TANK vs . LOMA!」の実現を盛り上げる記事です。

「7年目の浮気」ではかなりズレた訳になるので「胸騒ぎ」としました。

さて、このマガジンの中で最も惹きつけられたのは「INOUE VS. THE GREATS(井上尚弥vs時代を超えたグレート」ではなく「FIT FOR A KING(王者にこそこのベルトを!)」。

リング誌のベルト、最高にカッコいいです。

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 なんだかいつものブリキっぽさが消えて重厚です!

しかも、井上尚弥のベルトが出来るまでを綴った内容、たまりません。

昨年、井上尚弥はジュニアフェザー級のUndisputed championとなり、もちろんリング誌ベルトを獲得。さらに、Fighter Of The Yearにも選出されました。

つまり、リング誌から2本のベルトが贈呈されることになります。

腐り切ったボクシング界では稀有な、無料で王者に渡される美しいトリコロールのベルトが出来上がるまでをドキュメンタリー風にレポートしてくれています。

数分で書き上げることができると思ってたのに、パリ五輪開会式の録画を見てたら、中学野球の練習時間が!今日はエアコンの効いた体育館練習。

続きはまたすぐに!