Kokugikan, Tokyo, Japan
commission:Japan Boxing Commission
promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)
media: USA ESPN+
PFPファイターの中谷潤人、4階級制覇のスピードスター田中恒成、そして那須川天心が世界ランカーを迎える注目のイベントですが、勝敗の興味という点では空位のWBOフライ級王座決定戦に尽きます。
バム・ロドリゲスが放り投げて空位になったWBOタイトルを争うのは加納陸とアンソニー・オラスクアガ。
二人とも日本のボクシングファンにはお馴染み。
それだけに加納の勝利9/4(3.25倍)、オラスクアガ4/9(1.44倍)というオッズは、26歳の日本人にかなり甘めに見えてきます。
25歳、プリンスの異名を持つオラスクアガは、帝拳の〝外国人スカウト〟の目に適った逸材。
〝先輩〟のローマン・ゴンサレスやバム・ロドリゲスらと同じ才能を持つのかどうかは、昨年の寺地拳四朗、そしてジーメル・マグラマと2試合で、良い意味でも、悪い意味でもその輪郭はくっきり浮かび上がりました。
すぐにタイトルが空位になる4belt-eraならチャンピオンになれるが、それでも強豪王者、安定王者になるのは難しい。
好戦的な性格とパンチの引きの遅さ、それに対する対策が全く出来ていない不安なディフェンス。
さらに好戦的ではあっても、井上尚弥のようなずば抜けた攻撃力は持ち合わせていません。
十分に攻略の余地があります。
加納がその〝余地〟に斬り込めるのか、が問題です。
ボクサーとしての機能は、オラスクアガが全て上。
先日、ジェイソン・モロニーが武居由樹のアンダードッグになったのは、攻撃力のある武居にモロニーの実力への疑問符が大きかったから。
一部の井上信者たちはモロニーを過大評価していましたが、あのエマヌエル・ロドリゲスとどっこいのファイターです。オラスクアガと同じ、タイトルホルダーになったとしても安定しない、4belt-eraで量産される泥舟王者。
今回もオラスクアガの欠点は散見できるものの、それを言い出すと加納の方が不安要素だらけ。
どちらが勝っても、また一人の泥舟が出航することになります。
拳四朗にとっては、2階級制覇の保証書が作成される試合になるでしょう。
コメント