今日のMGMグランドガーデン・アリーナの座席に着いたのは13,249人。後方の2000席以上が空席。
CompuBoxのデータなどを見つめながら、ガーボンタ・デービスの強さについて考えてみます。

パンチのヒット数は第5ラウンドまでフランク・マーティンがリードしていましたが、第6ラウンドで8−11と潮目が変わり、第7ラウンドでは10−19と「結末が近いかもしれない」と思わせるような明白な逆転を許します。
しかし、数字上のパンチスタッツが第6ランドまでマーティンがリードしていても、今日の試合を逆転勝ちと見る人は極めて少数派でしょう。
タンク・デービスのここまでのプロ戦績は、29戦全勝27KO。
素晴らしい数字ですが「誰に勝ったか?」となると、殿堂クラスや現役PFPファイターの名前は一人も見当たりません。
元PFPファイターではユリオルキス・ガンボアと、レオ・サンタクルスの2人。しかし、フェザー級が全盛期だったガンボアは38歳の完全劣化バージョン、32歳ながらバンタム級上がりのサンタクルスと戦ったのはジュニアライト級。
この2人は、タンクとの対戦時、完全に抜け殻でした。
それでも、のちのWBC暫定ウエルター級王者マリオ・バリオス、WBAジュニアウエルター級王者イサック・クルスに勝利していることは大きな星です。
リバウンド制限で弱らせた人気者ライアン・ガルシアをノックアウトした印象も、勝てばOKのボクシングの世界ではプラス評価。
タンクは井上尚弥のように、対戦相手に1ポイントも与えようとしない戦い方はしません。また、オレクサンデル・ウシクのように自分より重くて巨大な相手に挑むこともしません。やるとしたら、自分が体重超過してきます。
一度だけジュニアウエルター級をつまみ喰いしただけで、29戦も戦ってきたスター選手としては慎ましくジュニアライト級(130ポンド)からライト級(135ポンド)を主戦場にして来ました。
積極的に手を出さずに細かいフェイントで相手の反応を確認しながら前進、一撃で試合を終わらせるパンチを打ち込む間合いとタイミングを測っていくのが、タンクのスタイルです。
デオンティ・ワイルダーのような一発当てたら終わりというギャンブル性は希薄で、ポイントを失ったラウンドでも詰将棋の一手にも似た意味を持たせています。
「手を出さずに細かいフェイントで相手の反応を確認しながら前進」しているラウンドで相手にポイントが流れているわけですが、これはタンクのペースとも言えます。ライフルの照準をキリキリ合わせていくイメージでしょうか。
マーティンはうまく戦っているように見えても、ジリ貧。第6〜7ラウンドでは、完全に照準を合わせらてしまう、ロックオンされた状況でした。
さて、PFPクラス13選手※のスタッツ分析でタンクの数字を拾って見ましょう…。
※アルツール・ベテルビエフ、デビン・ヘイニー、ドミトリー・ビボル、エロール・スペンス、ガーボンタ・デービス、バム・ロドリゲス、井上尚弥、オレクサンデル・ウシク、ローマン・ゴンサレス、カネロ(サウル)・アルバレス、シャクール・スティーブンソン、テレンス・クロフォード、タイソン・フューリー(アルファベット順)。
【PLUS MINUS(ヒット率と被ヒット率の差)】で、タンクは+14.4ポイント(35.2%ー20.8%)。
この数値が最も優秀なのがシャクール・スティーブンソンで+20.4(33.7ー13.3)。バム・ロドリゲスが+18.9、ドミトリー・ビボルが+17.5と続きます。
タンクは井上尚弥(+14.8=35.1ー20.3)と同じ攻撃型のスタイルなので、ある程度の被弾は仕方がありません。
こういう数値も所詮は対戦相手の質に行き着きますが、バムの数字には目を見張ってしまいます。
タンクの35.2%という【TOTAL CONNECT PERCENTAGE(ヒット率)】はバム(39.4%)、カネロ・アルバレス(35.9%)に続く3位。
しかし、この数字の素材になる【AVG TOTAL PUNCHES THROWN/ROUND(ラウンドあたりのトータルの手数)】と【AVG TOTAL PUNCHES LANDED/ROUND(ラウンドあたりのトータルのヒット数)】ではともに13人中ワーストの33.2発と11.7発。
手数もヒット数も最も少ないのがタンクの特徴ですが、ヒット率(11.7÷33.2=35.2)は3位なのです。
予想以上の手数の少なさですが、研ぎ澄まされた一撃を確実にヒットさせる、やはりスナイパーの姿が浮かび上がってきます。
そして、タンクは一撃必殺のスナイパーですから【POWER CONNECT PERCENTAGE(パワーパンチのヒット率)】はさらに跳ね上がって(9.4÷19.7=)47.7%の2位。19.7発打って、半数近い9.4発をヒットしているわけです。
そして、ここでも1位はバムで(16.2÷33.2=)49.8%。PFPクラスの中で、バムが一番多く1位を獲ってます。
。。。。。旧態依然のボクシングのスタッツに大きな意味がないのはわかっていますが、本当のPFPキングはバムなのでは?
ロマチェンコの話をしないうちに、バムに話が逸れそうです…。
CompuBoxのデータなどを見つめながら、ガーボンタ・デービスの強さについて考えてみます。

パンチのヒット数は第5ラウンドまでフランク・マーティンがリードしていましたが、第6ラウンドで8−11と潮目が変わり、第7ラウンドでは10−19と「結末が近いかもしれない」と思わせるような明白な逆転を許します。
しかし、数字上のパンチスタッツが第6ランドまでマーティンがリードしていても、今日の試合を逆転勝ちと見る人は極めて少数派でしょう。
タンク・デービスのここまでのプロ戦績は、29戦全勝27KO。
素晴らしい数字ですが「誰に勝ったか?」となると、殿堂クラスや現役PFPファイターの名前は一人も見当たりません。
元PFPファイターではユリオルキス・ガンボアと、レオ・サンタクルスの2人。しかし、フェザー級が全盛期だったガンボアは38歳の完全劣化バージョン、32歳ながらバンタム級上がりのサンタクルスと戦ったのはジュニアライト級。
この2人は、タンクとの対戦時、完全に抜け殻でした。
それでも、のちのWBC暫定ウエルター級王者マリオ・バリオス、WBAジュニアウエルター級王者イサック・クルスに勝利していることは大きな星です。
リバウンド制限で弱らせた人気者ライアン・ガルシアをノックアウトした印象も、勝てばOKのボクシングの世界ではプラス評価。
タンクは井上尚弥のように、対戦相手に1ポイントも与えようとしない戦い方はしません。また、オレクサンデル・ウシクのように自分より重くて巨大な相手に挑むこともしません。やるとしたら、自分が体重超過してきます。
一度だけジュニアウエルター級をつまみ喰いしただけで、29戦も戦ってきたスター選手としては慎ましくジュニアライト級(130ポンド)からライト級(135ポンド)を主戦場にして来ました。
積極的に手を出さずに細かいフェイントで相手の反応を確認しながら前進、一撃で試合を終わらせるパンチを打ち込む間合いとタイミングを測っていくのが、タンクのスタイルです。
デオンティ・ワイルダーのような一発当てたら終わりというギャンブル性は希薄で、ポイントを失ったラウンドでも詰将棋の一手にも似た意味を持たせています。
「手を出さずに細かいフェイントで相手の反応を確認しながら前進」しているラウンドで相手にポイントが流れているわけですが、これはタンクのペースとも言えます。ライフルの照準をキリキリ合わせていくイメージでしょうか。
マーティンはうまく戦っているように見えても、ジリ貧。第6〜7ラウンドでは、完全に照準を合わせらてしまう、ロックオンされた状況でした。
さて、PFPクラス13選手※のスタッツ分析でタンクの数字を拾って見ましょう…。
※アルツール・ベテルビエフ、デビン・ヘイニー、ドミトリー・ビボル、エロール・スペンス、ガーボンタ・デービス、バム・ロドリゲス、井上尚弥、オレクサンデル・ウシク、ローマン・ゴンサレス、カネロ(サウル)・アルバレス、シャクール・スティーブンソン、テレンス・クロフォード、タイソン・フューリー(アルファベット順)。
【PLUS MINUS(ヒット率と被ヒット率の差)】で、タンクは+14.4ポイント(35.2%ー20.8%)。
この数値が最も優秀なのがシャクール・スティーブンソンで+20.4(33.7ー13.3)。バム・ロドリゲスが+18.9、ドミトリー・ビボルが+17.5と続きます。
タンクは井上尚弥(+14.8=35.1ー20.3)と同じ攻撃型のスタイルなので、ある程度の被弾は仕方がありません。
こういう数値も所詮は対戦相手の質に行き着きますが、バムの数字には目を見張ってしまいます。
タンクの35.2%という【TOTAL CONNECT PERCENTAGE(ヒット率)】はバム(39.4%)、カネロ・アルバレス(35.9%)に続く3位。
しかし、この数字の素材になる【AVG TOTAL PUNCHES THROWN/ROUND(ラウンドあたりのトータルの手数)】と【AVG TOTAL PUNCHES LANDED/ROUND(ラウンドあたりのトータルのヒット数)】ではともに13人中ワーストの33.2発と11.7発。
手数もヒット数も最も少ないのがタンクの特徴ですが、ヒット率(11.7÷33.2=35.2)は3位なのです。
予想以上の手数の少なさですが、研ぎ澄まされた一撃を確実にヒットさせる、やはりスナイパーの姿が浮かび上がってきます。
そして、タンクは一撃必殺のスナイパーですから【POWER CONNECT PERCENTAGE(パワーパンチのヒット率)】はさらに跳ね上がって(9.4÷19.7=)47.7%の2位。19.7発打って、半数近い9.4発をヒットしているわけです。
そして、ここでも1位はバムで(16.2÷33.2=)49.8%。PFPクラスの中で、バムが一番多く1位を獲ってます。
。。。。。旧態依然のボクシングのスタッツに大きな意味がないのはわかっていますが、本当のPFPキングはバムなのでは?
ロマチェンコの話をしないうちに、バムに話が逸れそうです…。
コメント
コメント一覧 (1)
そのお陰か序盤ポイントを失いながらも鋭い追い込み漁ボクシングを見せてくれました。
横顔もプライベートも若き日のタイソン似の割にはこう言う所はクレバーなんですよね。
フシ穴の眼
が
しました