7月7日(日)両国国技館

WBAジュニアバンタム級©︎井岡一翔
vs
IBF同級王者フェルナンド・マルチネス


リング誌1位の井岡と、2位マルチネスの激突ですから、勝者には当然The Ringの認定ベルトが贈られるーーーはずですが、この階級にはすでにThe Ring王者ファン・フランシスコ・エストラーダが存在しているので、ステイクされるのはアルファベットタイトルだけです。

32歳のアルゼンティーナは、フェザー級でデビュー、体を絞ってジュニアバンタム級で世界を掴んだ32歳。

世界的にはノーマークの存在からIBF王者ジェルウィン・アンカハスの10連続防衛を阻んで、軽量級の惑星に躍り出ました。

コロナ下で母国フィリピンに帰って所有する農場などで働いていたアンカハスが、かつてのアンカハスと同じファイターではないことは明らかですが、マルチネスが過小評価されていたプレッシャーファイターであることも事実。

無敗のマルチネスが押し切ったのは、一つ上のバンタム級とはいえ、亀田和毅よりも非力な井上拓真に不様なKO負けを喰らったアンカハスでもありません。



井岡が世界戦で迎える無敗の相手は…。

WBCストロー級王者オーレイドン・シスマーチャイ(35勝13KO1分)、WBCユース・ストロー級王者ヨードグン・トーチャルンチャイ(8戦全勝4KO)、WBAジュニアフライ級4位フェリックス・アルバラード(18戦全勝15KO)、※IBFフライ級王者アムナット・ルエンロン(12戦全勝5KO)、WBAフライ級暫定王者スタンプ・キャットニワット(16戦全勝7KO)、WBOジュニアバンタム級1位ハビエル・シントロン(11戦全勝5KO)、田中恒成(15戦全勝9KO)の7人。※は敗北。

マルチネスは、世界戦で拳を交える8人目の無敗ファイターです。





ウィリアム・ヒルの掛け率は井岡の勝利が8/13(1.62倍)、マルチネス13/10(2.3倍)。

非常に接近した数字です。「井岡の意向で組まれた、日本で行われる試合」ということを差し引いて考えると、50:50の試合。

明日の試合でタンクが不細工な試合をすると、この試合の勝者をPFP10傑に数えるメディアもあるでしょう。

さらに今月29日には、すでに多くのメディアでPFPファイターとして認められているバム・ロドリゲスとThe Ring /WBC王者エストラーダとのビッグファイトも組まれています。

井岡がPFPに入ると日本人が3人。

バムも入れるとジュニアフェザー級以下で井上尚弥、中谷潤人、井岡一翔と4人、再ランキングを狙う寺地拳四朗や、激しくノックしている恒成、ストロー級に動きがあるとオスカー・コラーゾや重岡銀次朗もこの波に乗って来ます。

オレクサンデル・ウシクやテレンス・クロフォード、アルツール・ベテルビエフらの年齢や、毎年犯罪を繰り返しているタンク・デービスの素行などを考えると、PFPファイターが大幅に入れ替えられる時期が迫っているかもしれません。

過去にも、軽量級でPFPの半数を占めることは度々ありましたが、ジュニアフェザー級以下の超軽量級で過半数を超える、6〜8人が大挙してランキングされる、そんな時代がやって来そうです。

近い将来、軽量級の本場・日本で「PFPフェスティバル」のようなイベントが開催されているかもしれません。