MGMグランドガーデン・アリーナが〝聖地〟ラスベガスの〝本殿〟になったのは1990年代終盤。

西岡利晃や井上尚弥らが恋焦がれた本殿の座も、いまやTモバイル・アリーナに明け渡した格好ですか、この四半世紀にこの場所で世界のボクシングシーンに鮮烈な印象を残す数多の名勝負、スペクタクルが展開されました。

そして、今週末のイベントでもそんな光景を目にすることができるかもしれません。

というわけで、ここからはボクシング・シーンが選んだ「MGMグランドガーデンアリーナの20試合」をご紹介。

まずは20位から18位。

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↑これはアリーナではなく、MGMグランドに隣接した会議棟の一室を改造した「コロナ対応・防疫空間」に設営されたリング。井上尚弥もここで戦いました。


【No.20】2009年5月2日

©︎リッキー・ハットンvsマニー・パッキャオ。

リング誌/Lineal/IBOジュニアウエルター級タイトルマッチ。

前年12月に圧倒的不利予想を覆してオスカー・デラホーヤをめった打ちの末にストップしたPFPキングのパッキャオが世界のボクシングファンに披露した衝撃のKO劇。

WOWOWの生中継で、ジョー小泉が「あのタフなハットンがこんな倒され方するわけですから」とあきれ返り、香川照之は「これはもう神が介在してますよ!」と叫んだ声を覚えている人も多いでしょう。



【No.19】1994年11月18日

©︎ジェームス・トニーvsロイ・ジョーンズ

IBFスーパーミドル級タイトルマッチ。

88年五輪の実質的な金メダリスト、ロイはミドル級王者時代にバーナード・ホプキンスに勝利、2階級制覇をかけてスーパーミドル級のトニーに挑戦。

減量に失敗して干からびた王者は、ダウンを奪われた末に判定負け。

トニーはこのときリング誌PFP2位。「最も才能のあるボクサーは?」と聞かれたらフレディ・ローチが即答でその名前を出したのがトニー。

そのあと間をおいて「2番目はマイク・タイソン。(一番と答えると期待された)パッキャオは才能だけならこの二人には全く及ばない」。

ロイのキャリアでホプキンスとロイ、二つの勝利は、後世から見ると〝大金星〟。ただ、強い相手には圧倒的なKO劇は見せることが出来ませんでした。

絶頂期のホプキンスやトニーと戦えなかったのは不幸だったのか、それとも幸運だったのか?



【No.18】2001年6月23日

©︎リーロ・レドワバvsマニー・パッキャオ

IBFジュニアフェザーきタイトルマッチ。

「マルコ・アントニオ・バレラに勝てるボクサーがいるとしたらレドワバ」と、ジョー小泉ら専門家が高評価していた南アフリカの〝石の拳〟。

世界中のボクシングファンの〝パッキャオ初体験〟。

「俺はレドワバ戦からパッキャオを知っているんだ!」という欧米ファンの自慢に、日本のボクシングファンは余裕の笑みで「良かったね」と受け止めてあげるのでした。

このイベントのメインで、オスカー・デラホーヤがWBCジュニアミドル級王者ハビエル・カスティリェホに挑戦、5階級制覇を達成するもの試合は大凡戦。

全く無名のフィリピン人がやってのけたスペクタクルな大番狂せに、ファンやメディアが酔いしれました。