今回はジュニアフェザー級にスポットライトを当ててのOverview 17Classes 。

ブリッジャー級は一旦なきものとして、プロボクシング17階級で最も競技人口が多いのはライト級の2283人。

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トップ5はライト級、ウエルター級(2215人)、ジュニアウエルター級(2171人)、ジュニアミドル級(1961人)、ジュニアライト級(1784人)。

ジュニアライト級=130ポンドから、ジュニアミドル級=154ポンドまでのゾーンにプレーヤーが集まっているのがわかります。

そして、6番目がジュニアミドル級よりも一つ重いミドル級(160ポンド)。

競技人口17位、最下位のストロー級から見上げると13番目のバンタム級まで軽い順番に整列していますが、競技人口12位はクルーザー級(1238人)で、ジュニアフェザー級(1280人)は11位。

クルーザーとジュニアフェザーは42人差と接戦、200ポンドのクルーザー級と122ポンドのジュニアフェザー級の競技人口はほぼ同じです。

競技人口は競技レベルを測るモノサシの一つで、それだけを尺度にすると、この二階級のレベルは同じくらいと推測出来ます。

しかし、競技レベルを測るモノサシは人口よりも「報酬」や「栄光」に依存する部分が大きいことは言うまでもありません。

貧困国のボクサーが中心のジュニアフェザー級よりも、ヨーロッパで人気の高いクルーザー級の方が報酬が高く、競技レベルも高いと考えられます。

実際に世界ランカーでもないナショナルレベルのクルーザー級選手は英国人ならボクシングで食べていけますが、ポール・バトラーの「バンタム級は職業としては成立しない(のに私は50万ドル以上の報酬を手にした)」という言葉を待つまでもなく、軽量級では世界王者になっても専業になれないことが珍しくありません。

それでも、フェザー級ともなると競技人口は7位に跳ね上がり、世界王者になればボクシング一本で生活することも夢ではありません。

そのフェザー級の一歩手前がジュニアフェザー級です。

ネリはメキシカンとはいえ軽量級、人気はありませんが、米国ではメガファイトの前座をつとめることもあり専業ボクサーです。

とはいえ「別なことをやりたい」と今年で引退をほのめかしているように、これまでのファイトマネーの貯金と井上戦の十分すぎる〝退職金〟を元手に。何か商売を始めるつもりでしょう。

軽量級としては恵まれたネリのような選手にとっても、このクラスで戦うのは割りの良い職業ではないのです。

そんなネリが東京ドームのリングに上がることが出来るのですから、こんな幸運はありません。

一方で井上は軽量級が注目を浴びる、唯一の先進国・日本が母国。1950年代なら白井義男のように後楽園球場をホームにいつもメガファイトが用意されていたでしょう。1960年代なら、ファイティング原田のように日本列島を沸かせる国民的英雄になっていたでしょう。1970年代でも、具志堅用高のように節目の試合でときの首相から総理官邸に招かれていたかもしれません。

もし、リング誌がまだ健在ならこの興行は今年のEvent Of The Yearの超有力候補です。

それにしても、17にまで膨れ上がった階級を見ると、まともなスポーツとしてのステイタスを取り戻すには階級削減の大英断が必要に思えてなりません。もちろん、そんな正しい方向に走るにはボクシング界は腐りすぎてしまいましたが。

一方で、巨大化する一方のヘビー級は250ポンドを超えるヘビー級の直下がクルーザー級(200ポンド)、「ブリッジャー級(224ポンド)の存在意味はない」とは言い切れません。

すでに190ポンドから200ポンドにリミットを引き上げているクルーザー級をさらに引き上げるという施策も提案されていますが、そうなるとライトヘビー級(175ポンド)との差がますます広がってしまいます。

ジュニアフェザー級以下の6階級をフライ、バンタムの2階級に戻す、あるいは半分の3階級にするというのが現実的に思えますが、増殖しても現象はないというのがボクシング界です。。。。