マイク・タイソンと井上尚弥。
前回、何もかもが正反対と書きましたが、その階級が痩せ細った時期に圧倒的な強さを見せつけて支配したことは酷似しています。
しかし、タイソンが3年余りであっけなく最強の座から陥落したのに対して、井上はもう10年間も世界のトップを走り続けています。
そして、ボクシングに取り組む姿勢も全く真逆。
その能力も、Aプランしか持たないタイソンは猪突猛進、後退したらジ・エンド、想像力が欠落したバックギアを付け忘れた暴走トラック。
一方で、井上は引いても戦える引き出しを何度も見せています。あとは、ピンチになったときにBプランへの鮮やかな切り替えが出来るかどうか(ノニト・ドネアとの初戦ではクランチの拙さを露呈していますが)。
また、追い詰められるとパニック障害を引き起こすタイソンには「恐怖心は火と同じ」というマキシマムが必要でしたが、井上には不要です。
もちろん、ヘビー級と軽量級、今と30年以上も前ではボクシングのステイタスがあまりにも違いすぎます。

それでも、タイソンを頂点にアメリカ黒人の存在感はどんどん下落してしまったのに対して(唯一の例外はフロイド・メイウェザーですが彼は品性下劣を演じて注目を浴びただけ、それはそれですごい自己演出の才能なのですが)、井上は孤軍奮闘的ですが、世界的評価を高めています。
現時点の井上は、日本列島を熱狂させた白井義男やファイティング原田、王貞治とスポーツ選手人気を二分した具志堅用高の域には全く達していません。
しかし、その世界評価は少なくともFighter Of The YearやPFPという〝修飾的な分脈〟では、すでに原田を凌駕しています。
もちろん、派手な勝ち方が過大評価されたタイソンと同じように、井上も「誰に勝ったのか?」の〝実質的〟な意味で、後世の評価が暴落する可能性は否定できません。
井上に敗れたあとに鮮やかな〝出世〟を見せたのは田口良一だけというのは、その破壊的な数字と比べるとなんとも寂しいキャリアです。
それでも、井上はまだ現在進行形。
このあと、スティーブン・フルトンが覚醒してフェザー級の強豪王者に圧勝するかもしれませんし、マーロン・タパレスも今度こそ安定王者に化けるかもしれません…全く期待できませんが。
それでも、井上尚弥はまだ現在進行形。
彼自身が、文句なしの超強豪を倒すかもしれません。

Fighter Of The Yearはもちろん、PFPも遠かった日本のボクシング界。
リング誌が定期的にPFPを発表するようになったのは、1980年から始まったBest Fighter Poll から。毎月号でランクするのは最初の廃刊から立ち直った1990年から。
プリントバージョンが完全廃刊となったいま、この二つも消滅してしまいました。
デジタルバージョンで猫の目のように変わる現在のPFPは2010年にYahoo!Sportsと業務提携したときから現在まで14年間、途絶えることなく続いていますから、これが最も長寿のPFPでしょう。
ここからは、ボクサーとして最後の国民的英雄となった具志堅用高から、日の丸エースの系譜を、その世界評価も交えながら思い出してゆきます。
前回、何もかもが正反対と書きましたが、その階級が痩せ細った時期に圧倒的な強さを見せつけて支配したことは酷似しています。
しかし、タイソンが3年余りであっけなく最強の座から陥落したのに対して、井上はもう10年間も世界のトップを走り続けています。
そして、ボクシングに取り組む姿勢も全く真逆。
その能力も、Aプランしか持たないタイソンは猪突猛進、後退したらジ・エンド、想像力が欠落したバックギアを付け忘れた暴走トラック。
一方で、井上は引いても戦える引き出しを何度も見せています。あとは、ピンチになったときにBプランへの鮮やかな切り替えが出来るかどうか(ノニト・ドネアとの初戦ではクランチの拙さを露呈していますが)。
また、追い詰められるとパニック障害を引き起こすタイソンには「恐怖心は火と同じ」というマキシマムが必要でしたが、井上には不要です。
もちろん、ヘビー級と軽量級、今と30年以上も前ではボクシングのステイタスがあまりにも違いすぎます。

それでも、タイソンを頂点にアメリカ黒人の存在感はどんどん下落してしまったのに対して(唯一の例外はフロイド・メイウェザーですが彼は品性下劣を演じて注目を浴びただけ、それはそれですごい自己演出の才能なのですが)、井上は孤軍奮闘的ですが、世界的評価を高めています。
現時点の井上は、日本列島を熱狂させた白井義男やファイティング原田、王貞治とスポーツ選手人気を二分した具志堅用高の域には全く達していません。
しかし、その世界評価は少なくともFighter Of The YearやPFPという〝修飾的な分脈〟では、すでに原田を凌駕しています。
もちろん、派手な勝ち方が過大評価されたタイソンと同じように、井上も「誰に勝ったのか?」の〝実質的〟な意味で、後世の評価が暴落する可能性は否定できません。
井上に敗れたあとに鮮やかな〝出世〟を見せたのは田口良一だけというのは、その破壊的な数字と比べるとなんとも寂しいキャリアです。
それでも、井上はまだ現在進行形。
このあと、スティーブン・フルトンが覚醒してフェザー級の強豪王者に圧勝するかもしれませんし、マーロン・タパレスも今度こそ安定王者に化けるかもしれません…全く期待できませんが。
それでも、井上尚弥はまだ現在進行形。
彼自身が、文句なしの超強豪を倒すかもしれません。

Fighter Of The Yearはもちろん、PFPも遠かった日本のボクシング界。
リング誌が定期的にPFPを発表するようになったのは、1980年から始まったBest Fighter Poll から。毎月号でランクするのは最初の廃刊から立ち直った1990年から。
プリントバージョンが完全廃刊となったいま、この二つも消滅してしまいました。
デジタルバージョンで猫の目のように変わる現在のPFPは2010年にYahoo!Sportsと業務提携したときから現在まで14年間、途絶えることなく続いていますから、これが最も長寿のPFPでしょう。
ここからは、ボクサーとして最後の国民的英雄となった具志堅用高から、日の丸エースの系譜を、その世界評価も交えながら思い出してゆきます。
コメント
コメント一覧 (2)
攻撃的でザル防御なので、メディアの影響で観る一般層にもウケました。タイソンも似た感じのボクサーですね。
フシ穴の眼
が
しました