山田  2024/01/10 16:10


実際に自分より計量の時点で重い相手に勝つウシクなんてPFPランキングに入れてはいけません!
「もしも、同じ体重だったら」がPFPの大前提なんですから!
ウシクはPFPをバカにしすぎですよ!
元記事: PFPトップはバドとモンスターの一騎打ち。 (編集)/IPアドレス:60.105.32.45



・・・ウシク、PFPが「弱者の言い訳」であることをリングの上で証明していますね。

それにしても、ヘビー級は神秘的です。
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ウシクが日本人なら…どれほどのスーパースターになっていたでしょうか?


階級の壁を破壊した代表はオリジナル8の時代に3階級制覇、4階級目にも手をかけたヘンリー・アームストロングと、4団体17階級時代に8階級制覇を果たしたマニー・パッキャオの2人でしょう。

アームストロングは126ポンドのフェザー級を手始めに、147ポンドのウェルター級まで21ポンドを蹂躙。

パックマンは112ポンドのフライ級から154ポンドまでの42ポンドでストラップを集めました。

とはいえ、アームストロングがウェルター級王者バーニー・ロスに挑んだときは133ポンド、ロス(142ポンド)よりもわずか9ポンド軽いだけ。

パッキャオに至っては、アントニオ・マルガリートと空位のWBCミドル級を争ったとき、ウェルター級リミットも下回る144ポンド、マルガリートはキャッチウエイトの151ポンド、その差はたったの7ポンドでした。

3ポンド、4ポンド刻みで細分化された軽量級なら2〜3階級がすっぽり入る体重差ですが、ヘビー級の倒錯と比べるとなんとも瑣末な話です。



この2人を世界ヘビー級王者と認めるかどうかは別にして、デビッド・ヘイ(217ポンド)はニコライ・ワルーエフ(316ポンド)を相手に、なんと99ポンドもの体重差を跳ね返し、WBAタイトルを獲得しました。

オレクサンデル・ウシクもまた、アンソニー・ジョシュアとの再戦で221.5ポンド、ジョシュアの244.5ポンドと比べると20ポンドも軽かったのです。

ウシクが最初にタイトルを獲ったクルーザー級(200ポンド)からは約45ポンド、ストロー級(105ポンド)とジュニアミドル級(154ポンド)の差です。

来月17日に完全統一戦を戦うタイソン・フューリーは280ポンドに迫る重量で仕上げてくることもあり、その差は約60ポンド、ストロー級(105ポンド)とスーパーミドル級(168ポンド)にあたります。クルーザー級起点なら80ポンドです。

ウシクの階級制覇数は2に過ぎませんが、105ポンドのストロー級ボクサーが14階級上のライトヘビー級を大きく上回る185ポンドの巨人と戦うようなものです。

200ポンド起点のウシクを、105ポンドに例えて体重差だけをそのままで考えるのは正確な判断とはいえませんが、それを差し引いても、1ポンドや2ポンドでギャアギャア騒ぐ世界から見上げるヘビー級が全くの異世界であるのはお分かりいただけるでしょう。

ウシクを2階級制覇とするのは、人間の幻覚に過ぎません。

強いやつが、強いのです。

PFPがヘビー級人気の陰で目立たないシュガー・レイ・ロビンソンに光を当てるために持ち出された詭弁、弱者の言い訳であることに立ち返ると、バウンド・フォー・パウンド(体重同一時)という弱者の詭弁から最も遠く離れて、体重非同一時で戦うヘビー級の小さな巨人たちこそが史上最高のファイターなのかもしれません。

弱者の詭弁を嘲笑う小さな巨人たちの系譜です。


①ボブ・フィッツモンズ

ミドル級の世界王者がヘビー級を制した史上唯一のサンプル。

BoxRecなどでは身長・リーチともに182㎝とされていますが、もっと小さかったという説も。

ミドル級〜ライトヘビー級の体重でヘビー級を侵略した怪物。



②ジャック・デンプシー

身長、リーチともに185㎝、体重は190ポンドあるかないかの軽量、何もかも全てが伝説。

ローリング・トウェンティー。ベーブ・ルースはもちろん、大統領よりも有名で人気のあったスーパースター。



③ロッキー・マルシアノ

身長179㎝/リーチ173㎝、190ポンドを割り込むクルーザー級(200ポンド)にも満たない小さな体でヘビー級の世界戦を7戦全勝6KO。

マルシアノの49戦全勝43KOのパーフェクトレコードを、フロイド・メイウェザーが更新したとは誰も考えていません。



④フロイド・パターソン

1952年ヘルシンキ五輪のミドル級金メダリスト。

「ヘビー級王者には返り咲くことが出来ない」というジンクスを打ち破った伝説。

スポーツ・イラストレイテッド誌のスポーツマン・オブ・ザ・イヤーに選出された事実からは、当時のボクシングヘビー級が堂々のメジャースポーツであったことを窺わせてくれます。



⑤レオン・スピンクス

モントリオール五輪で弟マイケル(ミドル級)と共にライトヘビー級金メダリストに輝く。

プロ9戦目で世界王者。軽量級並みのスピード戴冠でした。

さて、このレオンの記録をフランシス・ガヌーが更新できるのか?



⑥マイケル・スピンクス

モントリオール五輪のミドル級金メダリスト。

プロでは自力でライトヘビー級のUndisputed Champion、完全統一王者に。

「ライトヘビー級王者はヘビー級王者になれない」というジンクスを破ったレコードメーカー。

最重量はマイク・タイソン戦の212ポンド¼でしたが、残るヘビー級の世界戦3試合は199ポンド¾(ラリー・ホームズ初戦)、205ポンド(ホームズ第2戦)、201ポンド(ステファン・タングスタッド戦)。



⑦マイク・タイソン

WBC王者トレバー・バービックを宇宙遊泳させて初戴冠したときのウェイトが221ポンド¼と、全盛期は220ポンド前後でリングに上がったアイアン・マイクが自分より重い相手と戦った世界戦は9試合、15ポンド以上の体重差があったのはトニー・タッブスとレノックス・ルイスだけ。

同時代のヘビー級と比べて重く、ナチュラルなヘビー級のタイソンをベスト10に数えるのは違和感がありますが、タイソン信者の心の拠り所をリスペクトして。



⑧イベンダー・ホリフィールド

タイソンよりも軽量ながら自分よりも軽い相手との世界戦はゼロ。レノックス・ルイスやジョージ・フォアマン、ニコライ・ワルーエフらに勇敢に立ち向かってゆきました。

史上唯一のクルーザー級とヘビー級のUndisputed 2階級制覇。



⑨マイケル・モーラー

「サウスポーはヘビー級王者になれない」というジンクスを初めて破った、元WBOライトヘビー級王者。

175ポンドのライトヘビー級から、220ポンド前後のヘビー級に成長した身長188㎝/リーチ198㎝の〝Double M〟。

歴史的にはジョージ・フォアマンの奇跡を演出してしまった脇役か。



⑩オレクサンデル・ウシク

アマチュア時代はヘビー級を主戦場にした身長190㎝、リーチ198㎝の体躯はモハメド・アリ(191/198)とほとんど変わらず、計量時の体重もよく似ています。

しかし、それぞれの時代でアリを小さなヘビー級、ウシクを大きなヘビー級と呼ぶ人はいません。

大巨人の時代に戦うウシクこそが、史上最高のファイターなのかもしれません。