昨年、廃刊に追い込まれたボクシング・マガジンですが「世界ボクシング パーフェクトガイド」は2023年版も発行しました。

この〝年鑑〟が来年以降も生き残ることが出来るのかは不透明ですが、今夜取り出したるは10年前の「2013世界ボクシング パーフェクトガイド」。

「2013」といっても、2013年に発行した「2012」を総括した一冊。正確には11年前のボクシングシーンです。

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表紙には、このあとリング誌PFPにランクインされる山中慎介と内山高志の姿も。

「2012年」はノニト・ドネアがジュニアフェザー級のタイトルマッチを4戦して全勝。「戦うチャンピオン」の姿勢が評価されて、全米ボクシング記者協会(BWAA)のFighter Of The Yearに輝きました。

同じフィリピンのマニー・パッキャオは2戦全敗(ティモシー・ブラッドリー:UD負け、ファン・マヌエル・マルケス:6ラウンドKO負け)と、2012年は厄年でした。


さて、以下にご紹介するのは、ジョー小泉の「私はなぜボクシングファンになったか その5つの魅力」。

この時点で「リングに寄り添った55年」と言いますから、今では65年。いま、68歳。まだまだお元気です。5歳からボクヲタ…非常にヤバい奴です。

簡単にまとめさせていただきますと…。

①リングにはダンディズムがあった

ガウンを着てリングの修羅場に登場する男たち。辰巳八郎、沢田二郎、石田圭一、小林久雄…みんな独特の雰囲気があった。

(中略)

エデル・ジョフレが白いガウンを着てリングに現れたとき、まばゆいばかりのオーラがあった。



②目を見張るスピードが少年を魅了した

矢尾板貞雄、米倉健司のフットワークは実に速かった。

(中略)

キューバの殺し屋、シュガー・ラモスが関光徳を粉砕したとき、その躍動感に驚嘆した。



③ワンパンチ・ノックアウトへの郷愁

古い映像で見ると、ジャック・デンプシー、ジョー・ルイス、ロッキー・マルシアノ、ロッキーたちは一発で相手を倒している。

(中略)

全般的なKO率が現代よりも低かった昔の方が、逆に派手なワンパンチKO自体は多かった。



④映像が技術革新をバックアップ

テクニックの進歩は認める。過去のテクニシャンは模倣され、次の時代のボクサーたちは過去を追い越していく。

(中略)

ロビンソン、アリの時代に現代ほど簡単にリプレイが見られたら、彼らはもっと進化していただろう。



⑤タフネスという男らしさの指標

男はタフでないといけない。

(中略)

現代はボクシングの様相が違う。昔のように耐え抜いて逆転勝ちする前にストップされてしまう。



▶︎▶︎▶︎共感できます。

そして、私はジョー小泉やリング誌、スポーツ・イラストレイテッド誌などから、活字や言葉で楽しむボクシングも教えてもらいました。

素晴らしい歴史と、忌々しい欺瞞が渦巻くボクシングは、果てしなくディープなのです。