稀代のロードウォリアー、ジョンリール・カシメロが10月12日、ついに日本のリングに上がります。

クアドロアラスは、2007年にデビュー。

①母国フィリピンを皮切りに②アルゼンチン、③メキシコ、④南アフリカ、⑤パナマ、⑥タイ、⑦中国、⑧イギリス、⑨米国、⑩韓国と10カ国をサーキット、日本が11カ国目のリング、アウエーはちょうど10カ国目となります。

ロードウォリアーに主戦場はありません。

フロイド・メイウェザーはその全てのキャリアを母国米国の中で収めました。母国に十分な需要があったこと、日本など富裕国が誘致するには世界的な知名度、インパクトがヘビー級のスーパースターと比べると弱かったからです。

カシメロの〝先輩〟マニー・パッキャオは軽量級でありながらメキシコのライバルに恵まれ、大番狂せを繰り返しながら、米国で最も大きな需要を抱えるウエルター級まで進出、ラスベガスを主戦場にしましたが、パックマンのケースは非常にレアです。


カシメロの3階級制覇が軽量級ではなく、欧米で認知されるライト級をからめて成し遂げられていたなら、彼はロードウォリアーになる必要はありませんでした。ワシル・ロマチェンコやゲンナジー・ゴロフキンのように。

それを言い出すと井上尚弥も全く同じで、フライやバンタム、フェザーではなく、ライト級以上だったら、それこそ信者たちの「もう日本では見れなくなる」という幻覚は現実になっていたでしょう。

軽量級では世界的なビッグネームなど存在するはずもなく、だから「日本が好きなようにできる」(村田諒太)のです。しかし、それゆえに井上尚弥に相応しいダンスパートナーを探すのは至難の業になっています。

昨夜、数少ない有力なパートナー候補の1人がほぼ脱落してしまいました。

那須川天心が成長・進化するには、まだ時間がかかるでしょうし、〝そこ〟に辿り着く前に興味を消失させるような敗北を喫するかも知れません。

そう考えると、当面はルイス・ネリやムロジョン・アフマダリエフ、そしてカシメロのような日本のボクシングファンには名前が知られた海外の実力者しか候補者は見当たらないことになります。

その中でもカシメロは実力とキャラクター共に、最高のカード。

〝トップランカー〟カシメロが12日に拳を交えるのは小國以載。

東洋レベルでは十分な実力を発揮、ジョナタン・グスマンからIBFジュニアフェザーのストラップも奪っていますが、キャリア二つの敗北はいずれもサウスポーになすすべもなく敗れたもの。IBFタイトルも岩佐亮佑に6ラウンドTKOで明け渡しています。

カシメロはサウスポーではないものの、野生と変則のハイブリッド、小國にとって相性が良いとは到底思えません。

また、2020年以降1試合しか戦っていない実戦感覚、35歳という年齢も不安要素。カシメロの〝野生対策〟として比嘉大吾とのスパーリングを重ねていますが、決して良い内容ではないと伝えられています。

小國には失礼ですが、カシメロの豪快なKO劇が見れそうです。そして、勝利者インタビューでは井上への刺激的な挑発も聞けそうです。