年内に実現が期待されるWBC/WBOジュニアフェザー級王者・井上尚弥のUndisputed Championship(完全統一戦)。

対戦相手はWBA/IBF王者マーロン・タパレス。

31歳のフィリピン人はNightmareの異名を持つサウスポー。バンタム級時代にWBOタイトルをピックアップしている2階級制覇王者ですが、今の時代どこにでも転がっているa champion(数多くの王者の一人)です。

「ベルトを持っていなければ井上が戦う価値はない」とまで言われるほどで、敗色濃厚の井上と戦わなかったとしても、タパレスが強豪王者、安定王者になると考えている人はまずいません。

誰と戦ってきたのか?そして誰と戦うべきだったのか?…モハメド・アリやマニー・パッキャオが語られることはまずないテーマですが、フロイド・メイウェザーやカネロ・アルバレスは常にその矢面に立ってきました。

WHO SHOUD HE FIGHT?アリやパッキャオが超弩級の変態なだけで、こなせる試合数が少なくプロモーターやテレビ局の対立などファンが望むカードにはいくつもの障害があるのがボクシングです。

それでもあえてWHO SHOUD HE FIGHT?

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▪️WBCジュニアフライ級(2014年4月6日〜9月5日)▪️

【タイトル奪取】アドリアン・エルナンデス…WBC王座を4連続防衛して日本に乗り込んできた当時28歳のメキシカン。

弱くはないが強くもない、いわゆる並みの王者。


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当時のジュニアフライ級シーンはドニー・ニエテスと井岡一翔のストロー級から進出した2階級制覇王者が高く評価されていました。

エルナンデスはリング誌評価で4位。4団体時代なら、辛うじて王者と認められる順位。

まだ世界王者ではない井上が、すでに9位にランキングされています。


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WBCのストラップを獲得した井上は5位にジャンプアップ。4位のジョンリール・カシメロの直下です。こんな時代もありました。

そして、10位にまだプロで2戦しかこなしていない井上拓真の名前が唐突に。リング誌や海外メディアの軽量級ランキングが杜撰なのはわかっていますが、それにしても、です。 


 【防衛戦】サマートレック・ゴーキャットジムは、日本で知念勇樹にも敗れている、世界基準ではいわゆるクリームパフ、雑魚挑戦者でした。

ジュニアフライ級では減量が過酷を極め、防衛戦はこの1試合だけ。

リング誌の中途半端な評価からも伺えるように、井上尚弥が何者なのかはまだ誰もよくわかっていませんでした。

それは、おそらく大橋秀行はもちろん、井上真吾ですらも。

もし、それをわかっていたなら骨肉を削るような無理やりの減量でジュニアフライ級で世界を狙うことはしなかったでしょう。

狙うとしてもニエテス、間違いなくアンダードッグでリングに上がることになりますが、それはパッキャオの流儀。日本のスター候補が危険な橋を渡るのはまだ早すぎます。

また、すぐ上のフライ級には、軽量級で破格の評価を集める褐色のニカラグア人が躍動していました。PFPではギレルモ・リゴンドーやドニー・ニエテスよりも下でしたが、彼らを抜き去るのは時間の問題と考えられていたローマン・ゴンサレスです。 

もちろん、PFP圏内に突入して間もないチョコラティトは危険なだけでリターンの少ない相手。この段階で「WHO SHOUD HE FIGHT?」の対象に挙げるべきではないでしょう。