桜が咲いた。

花見である。

初めて花見をしたのは、高校生のとき。

担任の先生が、2人だけで大学入学をお祝いしてくれたのでした。

ちょうど今くらいの時期でした。

それ以前にも誘われるまま、居酒屋で酒を飲んだことがあったので、この担任は私だけで2度も生徒に飲酒させたことになります。

今なら大問題かもしれません。

他にも陸上部の先輩と鶴橋で焼肉、ビール、酎ハイを浴びるように飲んだこともありました。

といっても、高校時代にアルコールを口にしたのはそんなもんでした。

会社の飲み会は敬遠する私ですが、会社でも花見はそこまで遠ざけません。

サクッと飲んでサクッと帰りやすいからかもしれません。

今日も、そんな会社の花見の帰り道。まだ蕾がほとんどの桜の木の下で「花見じゃなくツボ見です」と誘ってきたバカに「おもんないねん」と言いながらも手土産の一升瓶3本を投下して、それぞれ1杯ずつ飲んでさようなら。

そういえば結婚してまもない頃、夫婦2人で近所の静かな公園で花見をしたこともありました。

そのとき、どういうわけだか、野良猫がゾロゾロ私たちのシートを囲むようにピョコタンと座り、通りがかった中学生が「やばっ!猫と花見してる」と驚いていました。

シートを踏んで入ってくることなく、お行儀良くしている5〜6匹の猫と、私たちは確かに花見をしてるようにしか見えなかったと思います。

桜にはいろんな種類があるというのに、私たちはどういうわけだか、薄色で花も小さいソメイヨシノを好みます。

今年の東京の開花は観測史上最も早かったそうで、地球温暖化の影響か?なんてことも言われていますが、ソメイヨシノって樹齢が40年を越えると開花が早くなるそうなんです。

日本の人口構成と同じく、標本木のソメイヨシノも高齢化によって開花が早まっているだけかもしれません。

「樹齢を重ねると幹や葉の成長にエネルギーを使わず、開花に集中出来る」(3月15日 読売新聞朝刊・編集手帳)のだそうです。

山本昌やバーナード・ホプキンスのような桜です。

藤井聡太に一矢報いた羽生善治も思い出しました。

明日、侍ジャパンはベスト4を賭けてイタリアと激突します。

SHOTIMEや村上様、幹や葉に思い切りエネルギーを注ぎ込む20代の選手が中心の瑞々しい躍動は、この大会が孕む数多くの暗部を全部忘れさせてくれます。

あいつら、眩しすぎます。

さて、彼らはどんな花を咲かせてくれるのか。

薄色で花びらも小さい慎ましいソメイヨシノとは全く違う、ど派手なギラギラした大輪の花を咲かせるクライマックスを見せてくれるはずです。


そんなに酔っ払ってないのに、取り止めのない話になりました。

最寄駅に着いたので、久しぶりに家近で飲もうかな。