ボクシングの世界戦が地上波テレビからネット配信、そして平日開催に傾いています。

土日に行われるメジャースポーツとの競合を避け、その余韻が残る月曜日からも離れた平日開催が定番化しつつあるのです。

日本人ボクサーは、世界的には人気の無い軽量級の中でもさらに関心が低いジュニアフェザー級以下の超軽量級を主戦場にしています。

「世界」という冠が付くにもかかわらず、そこにはサッカーや野球の国際試合のように「あのドイツ、スペインと」「あのMLB軍団と」というような〝あの〟が存在しません。

もちろん、メジャースポーツとまともにぶつかって勝てるわけがないのですから、良い意味でも〝敗者の戦略〟です。

ボクシング人気の低迷と、何よりも地上波テレビの没落を考えると、地上波にこだわっていたら〝あの〟ゲンナジー・ゴロフキンを招聘することなど夢のまた夢だったでしょう。

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〝あの〟MLBで、〝あの〟スポーツイラストレイテッドで、〝あの〟CNNで、〝あの〟ニューヨークタイムスで、〝あの〟ベーブ・ルースと…米国で〝あの〟だらけの大谷翔平。


〝あの〟が欠け落ちた井上尚弥にしても、実力・実績的には下の山中慎介や長谷川穂積と同等かそれ以下のファイトマネーに甘んじていたかもしれません。

評価とはカネ。 落合博満に言われなくても、プロなら、そこにこだわるのは当然です。

しかし、メジャースポーツとは違い、ボクシングは世界王者になっても注目されない困難な時代に差し掛かっています。

「ジムの数も選手の数も激減している」現状で、さらに一般のスポーツファンの目から離れるような、ネット配信と平日開催は、ボクシングを地下に埋没させる行為にも思えてきます。

さらに、井上尚弥の2億円とも3億円とも言われるファイトマネーが、健康な財源から用意されているかどうかは極めて怪しいと感じています。

数10ドルはかかる米国のPPVならまだしも、ほとんど無料に近い金額で視聴できた村田や井上の試合はAmazonプライムにとっては「採算を度外視した実験」であり、NTTドコモグループにとっては実験に加えて認知度向上の宣伝の意味も大きかったのは誰にでもわかります。

この実験結果によっては、彼らはボクシングから距離を置く可能性もあります。

そんな推測が自然に湧き出てしまうのも、ボクシング界の暗部でしょう。

井上のファイトマネーはざっくりと発表される一方で、対戦相手の金額は闇の中。試合を配信したことで、加入者が何人増えたのかも公表されず…。

Tuesday Night Feverの今と未来について考えてみます。