「パンチャー」と「天才」は一括りで語られることも少なくありません。

確かにパンチャーは天性の才能に思えます。

もし、育てられるのだとしたらほとんど同じ指導を受け、同じ練習をこなしてきたはずの井上尚弥と拓真の差はどこから来たのでしょうか?

筋骨隆々のティモシー・ブラッドリーが非力で、たるんだ肉体のルスラン・プロボドニコフがパンチャーなんてことは、リングの上では当たり前に見ることができます。

野球の世界でも「遠くまで飛ばす才能は天性のもの」と言われているように、ボクシングでも「パンチャーは持って生まれた素質」という考え方が根強くあります。

その一方で、トーマス・バーンズや門田博光のようにプロ入りしてから開花する〝遅咲き〟の強打者も存在します。

一つだけ、はっきりしていることがあるとしたら、偽物の「パンチャー」は多くのケースで作られるということです。

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連続1ラウンドKO記録「21」の更新をうかがったThe Chosen One、エドガー・ベルランガは16連続でストップ。その後は、4試合連続でジャッジのお世話になってしまいます。

ベルランガのケースはボクシングファンも「こんなことして何の意味があるのか?」と興醒めしていました。

低いガードに口を開けて顎を突き出すように攻め込むエドウィン・バレロも、アルファベットタイトルは獲得したものの、まともな相手とは対戦がないままキャリアと人生の両方を閉じてしまいました。

あのまま、彼のキャリアが続いていても、どこかで痛烈にノックアウトされていたのは間違いありません。



しかし、リングの上では本物のパンチャーも登場するから面白いのです。