米国と日本では人気階級が違う、というのは実は嘘です。

日本のボクシングファンもラスベガスやニューヨークの大会場に憧れるているように、本当はウェルター級やミドル級、ヘビー級の花形階級で日本人のスター誕生を待ち焦がれているのです。

しかし、それが叶わないから、華やかな舞台ではアンダーカードに回される軽量級で満足することをわきまえでいるのです。

あるいは、軽量級でもT-Mobileセンターやマディソン・スクエア・ガーデン、アメフト場やベースボール・パークの巨大スタジアムでメガファイトがあるという幻覚を見たりしてしまうのです。

井上尚弥が米国で無名なのは、不人気階級のアジア人だからです。

もし、井上がバンタム級ではなく、ウェルター級やミドル級で同じことをやっていたら、米英ボクシングファンの注目を一身に集めることができたでしょう。

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マニー・パッキャオがメガファイトを行ったカウボーイズ・スタジアムは、名前をAT&Tスタジアムに、城主をカネロ・アルバレスに変えて今も大興行が打たれています。

華やかな舞台でメインを張るのは米国の軽量級ボクサーにとっては夢の夢のまた夢、雲を掴むような話です。



米国ボクシング、その哀愁に満ちた軽量級の歴史を駆け足で振り返り、Cool Boy Stephの肖像を描き出してゆきます。