球遊びなど他のアスリートと、ボクサーが決定的に違うのは「売り物」です。

ほぼ全てのスポーツの売り物は「高度な技術」です。相手の裏を描く、ループシュートやロブショットは拍手を持って歓迎されます。

ボクシングでも、世界戦のようなハイレベルでは「高度な技術」も求められますが、それは付録のようなもので、まず「勇気」です。

酒屋は酒を売り、ファイターは勇気を得るのです。

アジア人でも軽量級でも、マニー・パッキャオが愛された理由の一つはそこにあります。
 
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「俺たちが見たいのは勇気のあるヤツだ。そいつがヘビー級でなくたって、全く構わない」。

米国が軽量級のアジア人、マニー・パッキャオを抱きしめた理由は、そこにあります。

火傷しそうに熱い、剥き出しの勇気…ほとんど全ての人は、そんな勇気なんて、とっくの昔にどこかで見失ってしまったから、だからこそ、私たちはそれを見せて欲しいのです。

日本のボクサーは、1人残らず勇敢な戦士ばかりです。

だから「最も熱い勇気を胸に激らせていたのは、誰か?」なんて質問には答えに窮するしかありません。

…そのはずですが、おそらく誰もが伝説の永遠のチャンピオンを思い浮かべるでしょう。



ジョー小泉は「シュガー・レイ・ロビンソンを同時代で見たかった」と語りました。

ボクシングファンは誰もが「ジョー小泉のロビンソン」を持っています。

ある人にとっては「辰吉丈一郎」や「マイク・タイソン」かもしれません。あるいは「具志堅用高」や「シュガー・レイ・レナード」かもしれません。

私にとって「その人」は、日本史上で最も上質の勇気を売り物にしていた大場政夫です。

今月号のボクシング・ビート誌の「没後50年特集」で、そうなのかと感慨しました。

日本ボクシング史上最高のファイターは誰か?…今なら井上尚弥が多数の支持を集め、大場は五指にも入らないかもしれません。

新年会続きの泥酔脳で申し訳ないが、話は飛びまくるのです。もし、サッカーW杯のPK戦で一番安心して見られるキッカーは誰だ?

①ファイティング原田
②柴田国明
③大場政夫
④輪島功一
⑤具志堅用高
⑥辰吉丈一郎
⑦亀田興毅
⑧長谷川穂積
⑨井岡一翔
⑩井上尚弥 

…おお!誰も外しそうにありません。井岡あたりはコロコロPK決めてきそうです。

しかし、心臓に毛がぼうぼう生えてるのは…