London (ESPN+)
Tottenham Hotspur Stadium 


12 rounds – heavyweights 



トッテナムスタジアム、巨大スタジアムのイベントはやっぱりいいものです。

WBAのセカンド王者ダニエル・デュボアがケビン・レリーナを迎えて防衛戦という名の調整試合。

前日軽量はダイナマイト・デュボアが17ストーン2ポンド(108.99㎏)、ザ・KOキッド・レリーナが16ストーン6ポンド(104.73㎏)。

「ストーン」表記、好きです。英国だけに許されます。
 
ヘビー級転向4戦目(デビュー時はヘビー級)、185㎝の南アフリカ人を、196㎝のナチュラルなヘビー級デュボアがどう料理するかが焦点でした。

第1ラウンド開始。

何階級もある体格差です。クルーザーとヘビーの差は1階級ではありません。他の減量階級ではあり得ない不公平が、当たり前にまかり通るのが無差別級です。


しかし、その小さな元IBOクルーザー級王者レリーナが1分50秒過ぎに振るった左フックがデュボアの後頭部をかすめてダウンを奪います。

30歳の南ア人が追撃のため距離を詰めると、デュボアは自分から膝をついて2度目のダウン。もう一度立ち上がったデュボアでしたが、打撃を受けたわけではないのに膝をついて3度目のダウン。

ここで初回終了のゴング。10−6でレリーナ。

昨日、赤穂を見たばかりで、嫌な予感が漂いますが、試合続行。

第2ラウンド、まだダメージが抜けないデュボアですが、レリーナも強引に詰めない。

「このラウンドで終わらせないともったいない」(長谷川穂積)、「もっとどんどん手を出すべき。あとで後悔する」(浜田剛史)。

10−9でレリーナ、最初の2ラウンドで5ポイントのリードを奪ったレリーナですが、結果論ではなくダイナマイトに回復の時間を与えるべきではありませんでした。

第3ラウンド、動きが戻ったデュボアが丁寧に左のリードを使って試合をコントロール、2分20秒過ぎに右ストレートを綺麗に決めてダウンを奪い返します。

今度はデュボアがラッシュ、ロープまで追い込んで左右のアッパーでレリーナを沈めたところでレフェリーストップ。

25歳とヘビー級では十分に若いデュボアですが、大きな不安を残す一戦となりました。

PUNCHESDUBOISLERENA
Total landed3719
Total thrown14164
Percent26%30%
Jabs landed107
Jabs thrown8843
Percent11%16%
Power landed2712
Power thrown5321
Percent51%57%


最初のダウンを奪われたレリーナの左が、たまたま急所に当たってしまったのかもしれませんが、ヘビー級の頂点に立つことがあっても長期政権はあり得ない、そんな印象を刻み込んでしまいました。





12 rounds – heavyweights (for Fury’s WBC title)  


タイソン・フューリー(19ストーン2ポンド)とデレク・チゾラ(18ストーン8ポンド)の3戦目。

英国の人気選手同士だから許される、どうでもいい三部作。 

こんなマッチアップでも、世界的な注目度は軽量級とは別次元、別のスポーツです。そごい雰囲氣。

トッテナムスタジアムに詰めかけた7万人の大観衆の中で、ポール・バトラーや井上尚弥を知っている人がどれだけいるでしょうか。

そして、こんな大舞台に上がる日本人ファイターが現れる日が、いつか訪れるのでしょうか?バンタム級やPFPに目を向けているうちは、そんな日は永遠に訪れない気もします。

PUNCHESFURYCHISORA
Total landed20587
Total thrown481276
Percent43%32%
Jabs landed6329
Jabs thrown226124
Percent28%23%
Power landed14258
Power thrown255152
Percent56%38%

この試合も〝階級が違う〟ヘビー級ならではの戦い。

英国のファンを除いて、何の需要もない試合です。 面白くない30分でした。