他のスポーツや、ボクシングでもアマチュアなら、勝ち上った強い選手による激突を必ず見ることができます。

しかし、プロボクシングではプロモーターやテレビ局が大きな壁となるだけでなく、選手同士も報酬の分配を巡って対立、ファンやメディアが熱望する試合を見れない、見れても賞味期限が完全にタイミングを逸してしまったという悲劇が繰り返されてきました。

リング誌電子版2009年9月14日11:03pm にアップされた「10 Fighters Mayweather Should’ve Faced?〜メイウェザーが戦うべきだった10人」も、そんな賞味期限切れのリスト(アルファベット順)です。

i

・ホルヘ・カサマヨル
・ミゲール・コット(2012年5月5日)
・レオナルド・ドーリン
・アセリノ・フレイタス
・スティーブ・ジョンソン
・アントニオ・マルガリート
・シェーン・モズリー(2010年5月1日)
・マニー・パッキャオ(2015年5月2日)

・ポール・スパダフォーラ
・コスタヤ・ジュー

コット戦が待望されたのは、ウェルター級の無敗同士が激突するタイミング。しかし、現実にはプエルトリコのスーパースターがマルガリートとパッキャオに痛烈にストップされたあと、ジュニアミドル級のリングでした。

マルガリートを大番狂わせでストップしてすぐのモズリーとの一戦、そのタイミングは、決して悪くないように見えます。しかし、大番狂わせを起こしたということは、それだけ評価が下がっていたということ。

それでも、38歳のモズリーは2ラウンドに強烈な右でマネーの腰を完全に落としました。

パッキャオに至っては、2008年のオスカー・デラホーヤ戦から対戦が渇望されましたが、実現まで6年以上も待たされました。

パッキャオの快進撃が不当判定とはいえティム・ブラッドリーに止められ、ファン・マヌエル・マルケスには鮮烈にノックアウトされたのが2012年。

そこから、さらに3年経って実現したのは、パッキャオはもちろん、マネーもかつての滑らかな足運びが影を潜めて、完全に賞味期限切れのメガファイトでした。

実現した3試合はいずれもシンコ・デ・マヨ週間に、ラスベガスで最高の会場(当時)であるMGMグランドガーデンアリーナで行われました。メイウェザーとコット、モズリー、パッキャオ、4人ともメキシコとは関係のない人種でしたが、米国ボクシングのメガファイトがメキシコ色に染まっている現実がよくわかります。




さて、10 Fighters Monster Should’ve Faced?(井上尚弥が戦うべきだった10人)です。

リング誌の企画は、メイウェザーがduck=逃げた=という見方での〝戦うべきだった〟10人ですが、井上のケースは「逃げた」タイミングが合わずに〝すれ違った〟10人になります。