1936(昭和11)年2月26日、陸軍の青年将校らが決起。

首相官邸や警視庁、政府首脳・重臣の邸宅などを襲撃し、大蔵大臣の高橋是清、内大臣の斎藤実らが殺害されてしまいます。

決起軍は帝都・東京中枢を占拠。

事件発生の翌日、2月27日、天皇の名のもと東京市内に戒厳令が施行されました。

このとき、戒厳司令部が置かれたのが2年前に竣工したばかりの軍人会館、のちに九段会館と呼ばれることになる建物でした。

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1930年代、鉄筋コンクリートのビルに瓦屋根を乗せた建築物が続々と登場します。九段会館や、上野の東京国立博物館などがその代表です。

のちに「帝冠様式」と呼ばれる建築物は「醜いキメラ」のように語られることも多かったのですが、再評価も進んでいます。

明治維新からの急速な脱亜入欧に対する副作用のようにも見えましたが、当の建築家は楽しんで設計していたと確信しています。良い意味で「遊んでいた」と言っても差し支えないかもしれません。

帝冠様式、無理やりに見えるハイブリッドは、分かりやすく言うとデストロンの怪人=機会と生物の合体=です。「ジシャクイノシシ」「ガマボイラー」「ピッケルシャーク」みたいなもんです。





かつて、戒厳司令部が置かれていた九段会館は2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震で天井が崩落、2名が亡くなってしまいます。

長らく休館していた九段会館は2017年から建て替え工事を実施、一昨日竣工しました。

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帝冠様式の九段会館を忠実に復元する建て替え工事が進められていました。

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30年代の香りを残しながらも、17階建ての高層建築に生まれ変わった新・九段会館。

復元された建物のバックに近代的なタワーが聳える、歌舞伎座スタイルです。

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外壁はスクラッチ煉瓦(タイル)ですが、かつての九段会館を完コピしています。

令和の建造物ではありません。趣があります。