予想通りの結果とはいえ、アンソニー・ジョシュアがオレクサンダー・ウシクへの雪辱に失敗したことで、ヘビー級戦線はますます混沌としてきました。




PUNCHESUSYKJOSHUA
Total landed170124
Total thrown712492
Percent24%25%
Jabs landed3923
Jabs thrown397312
Percent10%11%
Power landed131101
Power thrown315280
Percent42%36%


試合後の記者会見。涙を流すジョシュア。「フラッグシップ・ファイターが2連敗を喫した。プロモーターとして、今何を思う?」と聞かれたハーンは「彼の重圧は誰にも理解できない。彼はそれから逃げずに常に挑戦し続けた」と、永久契約を締結したジョシュアを庇いました。

勝負の世界はいつだって残酷です。


この10年のヘビー級シーンは、絶対王政を敷いていたウラジミル・クリチコを、2人の英国人タイソン・フューリーとアンソニー・ジョシュアが倒し、米国最後の希望デオンティ・ワイルダー が力尽き、英国人による最強決定戦が熱望され続けた時代でした。

大巨人の激突は「フロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオを遥かに凌駕するメガファイト」(エディ・ハーン)でしたが、フューリーの度重なる引退、ジョシュアの思わぬ蹉跌によって、商品価値が下がり続けてしまいます。

オレクサンダー・ウシクがジョシュアを2度撃破したことで、この10年のヘビー級シーンはクリチコとウシクによる「ウクライナの時代」と見ることができるかもしれません。

"I want to fight him. And if I'm not fighting Tyson Fury, I'm not fighting at all." 〜Oleksandr Usyk

そして、最強決定戦は〝引退中〟でリング誌王座を返上しながらもWBCのストラップを持つフューリーと、空位のリング誌王座を獲得したWBA/IBF/WBO/IBO王者ウシクという〝ゴリアテとダビデ〟の組み合わせに。

この勝者が、Lineal titleに加えて。レノックス・ルイス以来、23年間も空位のままのUndisputed championとなります。

引退してるはずのフューリーは早速「ウシクとジョシュアなんて一晩で2人とも破壊できる」と豪語。

フューリーをプロモートするボブ・アラムも「試合を成立させるのは簡単。ただ、報酬は50-50だ」と、保持するタイトルの数に関係なくファイトマネーの等分を条件にあげています。

フューリーの気まぐれに、ウシクも盤石のヘビー級王者とは言いがたく、早期の試合実現が待たれます。