どこに行くのが、どこに行けるのか。

そして、今現在、どこにいるのか?

泥酔脳で書き散らかす新シリーズ 現在地点〜You Are Here です。

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当然、対象となるのは現役ボクサーになります。

第1回は現代日本ボクシングシーンのトップランナー、井上尚弥。

◼️ You Are Here ー現在地点 ◼️

 21世紀の日本ボクシングシーンで、議論する必要のないNo.1ボクサーです。

108ポンド、115ポンド、118ポンドの三つの階級で世界タイトルを強奪、リング誌の1位をはじめ欧米メディアのPFPランキングでトップグループに陣取るモンスターは、29歳になりました。

軽量級の特性を考えると、現在がプライムタイムと考えて差し支えないでしょう。

ボクシングにおいて最も重要視される「誰に勝ったのか?」の基準は①殿堂入りクラス or 年間最高選手賞受賞者、②大手メディアの現役PFPファイター、③世界王者、の順番にしましょうか。ありきたりですが。

4-Belt eraにおいて、この「誰に勝ったのか?」はより一層重要視される傾向にあります。

井上の場合、①はノニト・ドネア。2012年に最も権威のあるBWAAのFighter of the yearに輝き、将来の殿堂入りがほぼ確実です。

ただし、井上が戦った〝アラフォー〟ドネアは復活基調にあったとはいえ、キャリアハイは2010からせいぜい2012年まで。

井上が勝ったのは、全盛期から大きく衰えたドネアでした。


②の現役PFPファイターは1人もいません。

大手という冠を外したメディアでは、再戦時のドネアを10傑の末端にランクしたメディアもあったかもしれませんが…。


③の世界王者は現役がアドリアン・エルナンデス、オマール・ナルバエス、ジェイミー・マクドネル(セカンド王者)、エマヌエル・ロドリゲス、ノニト・ドネアの5人。

元王者は河野公平、ファン・カルロス・パヤノ。

そして、未来の世界王者は田口良一、初戦時のドネア。

モンスターのキャリアを見れば一目瞭然。「誰に勝ったのか」という遠心分離機にかけると、ドネアに集約・濃縮されてしまいます。

その次となると、数字だけのボクサー、ナルバエスまで落ちます。そのナルバエスも当時39歳、全盛期とは到底言えません。

もちろん、欧米基準でスターやビッグネームが存在しない軽量級ということを考慮すると十分すぎる実績ですが、PFPキングの戦歴としては物足りないものがあります。

…ジュニアバンタム級の強豪と手合わせして欲しかった、ゾラニ・テテやジョンリール・カシメロと戦いたかった、ロドリゲスがもう少し骨のあるファイターなら…。

井上には全く責任のないことですが…。

現在の実績で一発殿堂入りが確実か?となると断言はできませんが、すでにそのステージに足を踏み入れています。

日本史上、モダーン部門での殿堂入りはファイティング原田のただ一人。しかも事実上の一発殿堂でした。

資格発生が引退後5年から3年に短縮されるなど、殿堂の門戸開放の傾向が強まっているだけに、井上が原田以来のモダーン部門での殿堂入りを果たす可能性はますます膨らんでいます。

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◼️ Destinationー行き先 ◼️

 Destination 〜ここからどこに行くのか?

当面の行き先は決まっています。

年内にバンタム級の残る一つのタイトルピースWBOをポール・バトラーから奪えば、来年早々にもジュニアフェザー級で戦うモンスターを見れそうです。

現在、ジュニアフェザー級のタイトルを二分するのはムロジョン・アフマダリエフとスティーブン・フルトン。

この2人は、ノニト・ドネアがつまずいたジェシー・マグダレノよりも格上の122パウンダーです。

井上がこのクラスに進出する頃、アフマダリエフとフルトンが激突済みで、いきなりリング誌も含めた5つのタイトルがステイクされる大一番となるかもしれません。

無敗のUndisputed champion同士の対決となれば、4-Belt eraでは史上初。

井上にとっては2試合連続のUndisputed title match、2試合で2階級のUndisputed championになれば、やはり4-Belt eraでの更新不可能の最短記録です。

そして…。

欧米で注目されないがゆえに、スターもビッグネームも実質いないも同然の軽量級ですが、軽量級でも人気階級=栄光への脱出口であるフェザーやジュニアライトに拳を伸ばすことがあるのか?

「35歳まで現役」という本人の言葉通りにキャリアを行進すると、残り時間は5年。

ジュニアフェザーから2階級上げるのには十分な時間です。