アンソニー ・ジョシュアがオレクサンダー・ウシクとの雪辱戦に、トレーナーを代えて挑みます。

ロンドン五輪スーパーヘビー級金メダリストから2013年にプロ転向、それ以来ずっとコンビを組んできたロバート・マクラケンと袂を分かち、ロベルト・ガルシアを迎え入れました。
日本ではジムとトレーナーと選手は一連托生、引退するまで添い遂げる、そんなイメージが強いのですが、欧米ではカネと成功失敗とに密接に結びついたドライな関係です。
ジョシュアのケースはカネではなく、ウシクに為す術もなく敗れた失敗によるトレーナー交代です。
カネの切れ目が縁の切れ目、は世間と同じくボクシングの世界では当たり前に見られます。
最近では、一連托生と思われていたゲンナジー・ゴロフキンとアベル・サンチェスの決別は、カネが原因でした。
カネロ・アルバレスとの第三戦を見越したDAZNと3年6試合の大型契約を結んだGGGがトレーナー料のパーセンテージ減を求めたのが発端です。
通常、ファイトマネーの10〜15%とされるトレーナーの取り分は1試合1000万ドル以上を稼ぐボクサーだと莫大な金額になります。
一時期、多くのスター選手が群がったフレディ・ローチは「パッキャオよりも金持ち」と皮肉られたものでした。
そのパッキャオも一時的とはいえ、ローチとの関係をやはりカネが原因で切りました。
モハメド・アリとシュガー・レイ・レナードはアンジェロ・ダンディと一連托生でしたが、この2人はアマチュア時代から「スーパースター」、ブロデビューに際しても契約関係はのちにもつれないように慎重に交わされていました。
また、ワシル・ロマチェンコらはもちろん、フロイド・メイウェザーらにも一貫している「肉親の絆」も不朽です。
世界王者になる前から絶大な人気とAサイドの地位を獲得していたカネロは、アマエリートではないのに〝スーパースター〟家族同然のレイノソは〝肉親〟と、トレーナーとの関係が長続きする下地がありました。

全く無名の少年が世界一のスーパースターにノシ上がったにもかかわらず、鋼鉄の絆を生涯貫いた…しかも白人と黒人。そんな例外中の例外が、マービン・ハグラーとペトロネリ兄弟の絆です。
どんなに巨額のカネが目の前で吹き荒れても、彼らの関係は微動だにしない強固なものでした。しかし、そんなサンプルはボクシング150年の歴史でこの一件限り、まさに超常現象です。
カネの切れ目が縁の切れ目、というのは分かりやすいトレーナー交代ですが、興味深いのは戦術、スタイルの転換を図ってのトレーナー交代です。
オスカー・デラホーヤはエマヌエル・スチュワードや、フロイド・メイウェザーSr.、フレディ・ローチ、ナチョ・ベリスタイン、アンジェロ・ダンディらに師事、Too many cooks spoil the broth.(船頭多くして船山に上る)とも皮肉られましたが、それほど勝利を希求したということです。
そして、どんな指導・スタイルも受け入れることができる器用さを持ち合わせていたという証拠でもあります。
レノックス・ルイスとウラジミール・クリチコは、エマヌエル・スチュワードの薫陶を受けて最強のヘビー級に成長しました。
ジョシュアが新たにメイントレーナーに迎えたロベルト・ガルシアは実弟のマイキーに、ノニト・ドネア、アントニオ・マルガリート、ブランドン・リオス、アブネル・マレス、マルコス・マイダナらを指導、迷えるジョシュアが、迷いのない攻撃型ファイター像を目指そうとしているのが窺える選択です。
トレーナー交代、このテーマは名匠が優れた戦術で行き詰まった才能を復活させる再生のドラマというのも定番ですが、ボクサーの聡明と勇気が際立ったのがタイソン・フューリーです。

デオンティ・ワイルダー との初戦で不利予想を覆す大健闘、ドローに持ち込みましたが、フューリーはトレーナーのベン・ダビソンと別れ、シュガーヒル・スチュワードと組みます。
ワイルダー相手に打撃戦を仕掛ける、シュガーヒルの目の付け所も変態ですが、それを見事に遂行するフューリーのボクシングIQと勇気も変態すぎます。
一方で、ワイルダー も2戦目でタオルを投げたマーク・ブリーランドを解雇し、マリク・スコットと契約します。
◼️ボクサーの明日を預かるセコンドの心が投げた黄色いタオル◼️ …千里馬哲虎の歌です。
大和心トレーナーが投げた黄色いタオル。ブリーランドが投げた(確か)白いタオル。
戦ってる選手にとって、試合を止められるなんて最悪です。
コーナーからタオルが投げられると「どうして俺を信じてくれないんだ」と怒りとやるせなさに打ちひしがれてしまうのも、よくわかります。
山中慎介の「なんでや?」という悲しげな表情、ワイルダー の「絶対納得できない」という怒りの表情…。
タオルを投げてくれなかったトレーナーを試合後に解雇するボクサーもいますが、死ぬ気でリングに上がっているボクサーもいます。
ワイルダー と山中のケースはいずれもトレーナーの判断が全く正しかったと思いますが、それでも選手は100%スッキリはしないでしょう。
また、選手はタオルを投げられて納得してはいけません、そんな風にも思います。
そうは言いつつ、自分がトレーナーなら、正直、山中やワイルダー のコーナーには付きたくありません。
皮肉でもなんでもなく、トレーナーならエマヌエル・ロドリゲスのコーナーが良いです。家族や友人知人なら、オマール・ナルバエスが良いです。
ワイルダー や山中、ラファエル・マルケス、イスラエル・バスケスなんかは大嫌いです。

ロンドン五輪スーパーヘビー級金メダリストから2013年にプロ転向、それ以来ずっとコンビを組んできたロバート・マクラケンと袂を分かち、ロベルト・ガルシアを迎え入れました。
日本ではジムとトレーナーと選手は一連托生、引退するまで添い遂げる、そんなイメージが強いのですが、欧米ではカネと成功失敗とに密接に結びついたドライな関係です。
ジョシュアのケースはカネではなく、ウシクに為す術もなく敗れた失敗によるトレーナー交代です。
カネの切れ目が縁の切れ目、は世間と同じくボクシングの世界では当たり前に見られます。
最近では、一連托生と思われていたゲンナジー・ゴロフキンとアベル・サンチェスの決別は、カネが原因でした。
カネロ・アルバレスとの第三戦を見越したDAZNと3年6試合の大型契約を結んだGGGがトレーナー料のパーセンテージ減を求めたのが発端です。
通常、ファイトマネーの10〜15%とされるトレーナーの取り分は1試合1000万ドル以上を稼ぐボクサーだと莫大な金額になります。
一時期、多くのスター選手が群がったフレディ・ローチは「パッキャオよりも金持ち」と皮肉られたものでした。
そのパッキャオも一時的とはいえ、ローチとの関係をやはりカネが原因で切りました。
モハメド・アリとシュガー・レイ・レナードはアンジェロ・ダンディと一連托生でしたが、この2人はアマチュア時代から「スーパースター」、ブロデビューに際しても契約関係はのちにもつれないように慎重に交わされていました。
また、ワシル・ロマチェンコらはもちろん、フロイド・メイウェザーらにも一貫している「肉親の絆」も不朽です。
世界王者になる前から絶大な人気とAサイドの地位を獲得していたカネロは、アマエリートではないのに〝スーパースター〟家族同然のレイノソは〝肉親〟と、トレーナーとの関係が長続きする下地がありました。

全く無名の少年が世界一のスーパースターにノシ上がったにもかかわらず、鋼鉄の絆を生涯貫いた…しかも白人と黒人。そんな例外中の例外が、マービン・ハグラーとペトロネリ兄弟の絆です。
どんなに巨額のカネが目の前で吹き荒れても、彼らの関係は微動だにしない強固なものでした。しかし、そんなサンプルはボクシング150年の歴史でこの一件限り、まさに超常現象です。
カネの切れ目が縁の切れ目、というのは分かりやすいトレーナー交代ですが、興味深いのは戦術、スタイルの転換を図ってのトレーナー交代です。
オスカー・デラホーヤはエマヌエル・スチュワードや、フロイド・メイウェザーSr.、フレディ・ローチ、ナチョ・ベリスタイン、アンジェロ・ダンディらに師事、Too many cooks spoil the broth.(船頭多くして船山に上る)とも皮肉られましたが、それほど勝利を希求したということです。
そして、どんな指導・スタイルも受け入れることができる器用さを持ち合わせていたという証拠でもあります。
レノックス・ルイスとウラジミール・クリチコは、エマヌエル・スチュワードの薫陶を受けて最強のヘビー級に成長しました。
ジョシュアが新たにメイントレーナーに迎えたロベルト・ガルシアは実弟のマイキーに、ノニト・ドネア、アントニオ・マルガリート、ブランドン・リオス、アブネル・マレス、マルコス・マイダナらを指導、迷えるジョシュアが、迷いのない攻撃型ファイター像を目指そうとしているのが窺える選択です。
トレーナー交代、このテーマは名匠が優れた戦術で行き詰まった才能を復活させる再生のドラマというのも定番ですが、ボクサーの聡明と勇気が際立ったのがタイソン・フューリーです。

デオンティ・ワイルダー との初戦で不利予想を覆す大健闘、ドローに持ち込みましたが、フューリーはトレーナーのベン・ダビソンと別れ、シュガーヒル・スチュワードと組みます。
ワイルダー相手に打撃戦を仕掛ける、シュガーヒルの目の付け所も変態ですが、それを見事に遂行するフューリーのボクシングIQと勇気も変態すぎます。
一方で、ワイルダー も2戦目でタオルを投げたマーク・ブリーランドを解雇し、マリク・スコットと契約します。
◼️ボクサーの明日を預かるセコンドの心が投げた黄色いタオル◼️ …千里馬哲虎の歌です。
大和心トレーナーが投げた黄色いタオル。ブリーランドが投げた(確か)白いタオル。
戦ってる選手にとって、試合を止められるなんて最悪です。
コーナーからタオルが投げられると「どうして俺を信じてくれないんだ」と怒りとやるせなさに打ちひしがれてしまうのも、よくわかります。
山中慎介の「なんでや?」という悲しげな表情、ワイルダー の「絶対納得できない」という怒りの表情…。
タオルを投げてくれなかったトレーナーを試合後に解雇するボクサーもいますが、死ぬ気でリングに上がっているボクサーもいます。
ワイルダー と山中のケースはいずれもトレーナーの判断が全く正しかったと思いますが、それでも選手は100%スッキリはしないでしょう。
また、選手はタオルを投げられて納得してはいけません、そんな風にも思います。
そうは言いつつ、自分がトレーナーなら、正直、山中やワイルダー のコーナーには付きたくありません。
皮肉でもなんでもなく、トレーナーならエマヌエル・ロドリゲスのコーナーが良いです。家族や友人知人なら、オマール・ナルバエスが良いです。
ワイルダー や山中、ラファエル・マルケス、イスラエル・バスケスなんかは大嫌いです。
コメント
コメント一覧 (6)
試合をする選手間でコーチの取り合いになる場合ってあるんでしょうか?
フシ穴の眼
が
しました
フシ穴の眼
が
しました
初めてコメントしました カネロって昔から人気だったんですね
フシ穴の眼
が
しました
フシ穴の眼
が
しました