ノニト・ドネアのWBSS参戦には否定的な意見しかありませんでした。

曰く、上のクラスで通用しなかったからバンタム出戻り、即世界戦は如何なものか?ドネアに世界挑戦の資格はない。

→ボクシング界に厳密なルールなど存在しません。直近の試合で負けてるどころか、何連敗しようが世界挑戦時にランキングに入っていればOKです。


曰く、軽量級の全盛期は若く、短い。30代後半に差し掛かるドネアは10年以上前に終わったファイター。

→実際にWBSS参戦時は完全アンダードッグ。当然とはいえ、非常に低い評価でした。


曰く、相手が弱くなるからといってクラスを落とすのはタブー。軽量級は階級を下げれば下がるほど層が薄くなるが、一旦上げた体重を落とす肉体的負担は大きい。

→井上尚弥のような減量に耐えられなくなってクラスを上げるタイプなら、この〝タブー〟は当てはまるかもしれませんが、ドネアの場合は「最終目標はライト級でメガファイト」というビッグネーム、ビッグファイトを求めての階級アップでした。

さらに、食事や体重管理をあらためて、かつての〝フィリピーノ・ファット〟ではなく、試合の間でも体重を抑え、減量苦を最小限に抑えています。

「強豪ひしめくジュニアバンタムにも落とせる」と更なるクラスダウンを示唆しているのも、体重管理に自信があるのでしょう。
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今年40歳になるドネアは、バンタム級に出戻ってから否定的な見方をことごとく覆し、4勝4KO1敗。負けたのは井上との激闘だけ。

ライアン・バーネット、ゾラニ・テテ、ノルディーヌ・ウバーリ、井上との試合はいずれも圧倒的不利な予想とオッズ。序盤KO負けと決めつけられた井上戦も敗れたとはいえ、その内容は予想を大きく覆したと言えるでしょう。

アンダードッグから解放されたのはテテの代打ステフォン・ヤング戦と、直近のレイマート・ガバリョ戦だけで、6月7日も、ドネアが不利のオッズでリングに上がるのは間違いありません。

しかし、初戦よりもはるかに接近したオッズになるでしょう。

フィリピンの閃光はロートルの出戻りですが、このクラスでかつての輝きを取り戻しました。

あと、2ヶ月余りとなった再戦はリング誌・WBA・WBC・IBFの4つのタイトルがステイクされるビッグファイト。

井上にとっては初戦同様に「勝って当たり前」と見られていますが、39歳のドネアが最近の試合と同様の仕上がりなら、苦戦は避けられません。