ミドル級は「最も層が厚い」という形容詞を付けて語られることが多いクラスです。

しかし、競技人口という点ではミドル級の層は厚いとは到底言えません。
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2人のシュガー・レイとモハメド・アリ。

全17階級のプロボクサー人口を多い順に並べると…。(3月4日現在・BoxRecから)

第1位:ライト級 2002人
第2位:ジュニアウェルター級 1932人
第3位:ウェルター級 1881人
第4位:ジュニアミドル級 1794人
第5位:ジュニアライト級 1423人
第6位:ミドル級 1384人⬅︎⬅︎⬅︎⬅︎⬅︎
第7位:フェザー級 1343人
第8位:スーパーミドル級 1274人
第9位:ヘビー級 1228人
第10位:ジュニアフェザー級 1128人
第11位:クルーザー級 1073人
第12位:ライトヘビー級 1062人
第13位:バンタム級 839人
第14位:ジュニアバンタム級 605人
第15位:フライ級 563人
第16位:ジュニアフライ級 326人
第17位:ストロー級 192人

競技人口では17階級中6位。7位フェザー級より多いものの、日本人にも馴染みがある5位ジュニアライト級よりも少ないのが現実です。

複数階級制覇が当たり前の現代では、階級単体の競技人口が持つ意味はますます小さくなっています。

ついこの間まで、第1位の競技人口を抱えていたウェルター級は3位に下降していますが、ヘビー級を除く階級ではトップ選手の報酬が最も恵まれたクラスです。

また、フェザー級よりも競技人口が少ないスーパーミドル級は8位ですが、カネロ・アルバレスが現在駐留しているという事情を考慮しなくても、この二つの階級のどちらが人気があるか、どちらの報酬が高いかを真剣に議論する人はいません。

「ミドル級は最も層が厚い」。

この「層」を単純な競技人口と考えると、「ミドル級は最も層が厚い」というのは嘘です。

しかし、160ポンドで伝統的にメガファイトが繰り返されてきたという歴史的事実は否定しようがありません。

また、ウェルター級のスーパースターが最後に目指す究極の高峰、それがミドル級です。

マニー・パッキャオとフロイド・メイウェザーに、もし画竜点睛、最後の一筆が欠けていたとしたら、それは間違いなくミドル級でした。