「おかしな夢など見てはならない」。

ホルヘ・カストロの言葉は、日本のボクシングファンにとって不愉快極まるものでした。

しかし、それに対してまともな反論も出来ませんでした。

東洋無敵の竹原慎二でも、ミドル級では穴王者のカストロに序盤で破壊される…能天気な私でも、そんな無残な展開が頭によぎっていました。

1995年12月19日。

この日まで「日本人が世界ミドル級チャンピオンになること」は、確かに「おかしな夢」を見ることだったのです。