80年代の3団体時代、完全統一王者、The Undisputed Championは注目と尊敬を集める存在でした。
ミドル級のマーベラス・マービン・ハグラー、ライトヘビー級のマイケル・スピンクス、ヘビー級のマイク・タイソン、クルーザー級のイベンダー・ホリフィールド。
彼らは強さの象徴でした。
現役のThe Undisputed Championはジョシュ・テイラー。テレンス・クロフォード(左端)はジュニアウェルター級で、オレクサンダー・ウシク(右端)はクルーザー級でベルトコレクションをコンプリートしています。中央のカネロ・アルバレスと井上尚弥も完全統一に前向きな姿勢を見せています。
ときは流れて、4−Belt Era。
バーナード・ホプキンス、テレンス・クロフォード、オレクサンダー・ウシク、ジョシュ・テイラーが名を連ね、来週にはジャーメル・チャーロとブライアン・カスターニョの勝者が、5人目の「他の誰にも王者を名乗らせない=議論する余地のない王者」であるUndisputed Champion の座に就きます。
また、年内にもスーパーミドル級でカネロ・アルバレス、来年にはバンタム級で井上尚弥もタイトルのピースをコンプリートする可能性があります。
世界王者が大量生産される混迷の時代において、羅針盤となりうるUndisputed Championが増えることは大歓迎です。
とはいえ、この時代にスターダムの頂点に立ったオスカー・デラホーヤやフロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオが一度もその座に就いていない事実は、人々の関心がもはや〝そこ〟にはないことを如実に物語っています。
そして、カネロが Undisputed Championになると異例ですが、その他の王者は一番人気に手が届かない、ことごとく日陰のファイターだったことも、現代の完全統一王者が何なのかを説明してくれています。
例えば、私たちに思い入れのある井上尚弥に「バンタム級完全統一」 と「ジュニアフェザーでムロジョン・アフマダリエフに挑戦」の二択があるとすると、多くのファンは後者を望むのではないでしょうか。
複数階級制覇が当たり前、人気者が上のクラスを目指す中でタイトルは安易に空位にされ、ただでさえタイトルの価値が劇的に失墜しています。
本来ならもっと注目されるべきUndisputed Championの座を、王者乱造によるタイトルの価値下落によって液状化してしまっているのです。
当該階級で睨みを利かせている王者はWBCの寺地拳四朗、ゲイリー・ラッセルJr.、IBF/WBAの井上尚弥、WBOのクロフォード、ライトヘビーのアルトゥール・ベテルビエフ(WBC/IBF)とドミトリー・ビボル(WBA)くらいでしょう。
いずれにしても、タイトルの重みが1/4どころか失墜している4−Belt Eraの申し子がメイウェザーであり、パッキャオでした。
世界的に人気の高いカネロ、富裕国・日本で局地的な人気が高い井上がThe Undisputed Championの座に就くことで、統一戦線の流れが加速するわけもありませんが「人気のあるThe Undisputed Champion」が誕生すること自体は、ボクシング界にとって悪いことではありません。
ただ、一ボクサーとして井上を見るときには、層が薄く圧倒的有利にしかならない相手ばかりのバンタム級にこだわって欲しくない気もするのです。
「バンタムで完全統一王者」か「ビッグネーム、強豪を求めて上を目指すか」。
正解はありません。
ただ、これまでホプキンス、クロフォード、ウシク、テオフィモ・ロペス(このブログではリング誌とESPNなどにならってUndisputed Championとは認めません)がBWAAのFIGHTER OF THE YEAR=SUGAR RAY ROBINSON AWARDに選ばれていますから、今年の最有力候補はテイラーです。
来年、井上が完全統一を果たせば、日本人初のシュガー・レイ・ロビンソン杯獲得が濃厚。
カネロがスーパーミドルで統一しても、井上に転がる予感はあります。
誰も知らないアフマダリエフらに勝つよりも、そっちの方が名誉なんですが…。
ミドル級のマーベラス・マービン・ハグラー、ライトヘビー級のマイケル・スピンクス、ヘビー級のマイク・タイソン、クルーザー級のイベンダー・ホリフィールド。
彼らは強さの象徴でした。
ときは流れて、4−Belt Era。
バーナード・ホプキンス、テレンス・クロフォード、オレクサンダー・ウシク、ジョシュ・テイラーが名を連ね、来週にはジャーメル・チャーロとブライアン・カスターニョの勝者が、5人目の「他の誰にも王者を名乗らせない=議論する余地のない王者」であるUndisputed Champion の座に就きます。
また、年内にもスーパーミドル級でカネロ・アルバレス、来年にはバンタム級で井上尚弥もタイトルのピースをコンプリートする可能性があります。
世界王者が大量生産される混迷の時代において、羅針盤となりうるUndisputed Championが増えることは大歓迎です。
とはいえ、この時代にスターダムの頂点に立ったオスカー・デラホーヤやフロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオが一度もその座に就いていない事実は、人々の関心がもはや〝そこ〟にはないことを如実に物語っています。
そして、カネロが Undisputed Championになると異例ですが、その他の王者は一番人気に手が届かない、ことごとく日陰のファイターだったことも、現代の完全統一王者が何なのかを説明してくれています。
例えば、私たちに思い入れのある井上尚弥に「バンタム級完全統一」 と「ジュニアフェザーでムロジョン・アフマダリエフに挑戦」の二択があるとすると、多くのファンは後者を望むのではないでしょうか。
複数階級制覇が当たり前、人気者が上のクラスを目指す中でタイトルは安易に空位にされ、ただでさえタイトルの価値が劇的に失墜しています。
本来ならもっと注目されるべきUndisputed Championの座を、王者乱造によるタイトルの価値下落によって液状化してしまっているのです。
当該階級で睨みを利かせている王者はWBCの寺地拳四朗、ゲイリー・ラッセルJr.、IBF/WBAの井上尚弥、WBOのクロフォード、ライトヘビーのアルトゥール・ベテルビエフ(WBC/IBF)とドミトリー・ビボル(WBA)くらいでしょう。
いずれにしても、タイトルの重みが1/4どころか失墜している4−Belt Eraの申し子がメイウェザーであり、パッキャオでした。
世界的に人気の高いカネロ、富裕国・日本で局地的な人気が高い井上がThe Undisputed Championの座に就くことで、統一戦線の流れが加速するわけもありませんが「人気のあるThe Undisputed Champion」が誕生すること自体は、ボクシング界にとって悪いことではありません。
ただ、一ボクサーとして井上を見るときには、層が薄く圧倒的有利にしかならない相手ばかりのバンタム級にこだわって欲しくない気もするのです。
「バンタムで完全統一王者」か「ビッグネーム、強豪を求めて上を目指すか」。
正解はありません。
ただ、これまでホプキンス、クロフォード、ウシク、テオフィモ・ロペス(このブログではリング誌とESPNなどにならってUndisputed Championとは認めません)がBWAAのFIGHTER OF THE YEAR=SUGAR RAY ROBINSON AWARDに選ばれていますから、今年の最有力候補はテイラーです。
来年、井上が完全統一を果たせば、日本人初のシュガー・レイ・ロビンソン杯獲得が濃厚。
カネロがスーパーミドルで統一しても、井上に転がる予感はあります。
誰も知らないアフマダリエフらに勝つよりも、そっちの方が名誉なんですが…。

コメント
コメント一覧 (1)
そして、金額的にも評価的にも統一の方が稼げそうというのがなんとも言えない部分なのですが。
フシ穴の眼
が
しました