他のどのスポーツよりもトレーナーの存在がクローズアップされることもボクシングの面白さを深めてくれています。
ボクシングのトレーナーは、技術や戦略の「コーチ」というだけでなく、試合中に采配を振るう「監督」の性格も強いことが、その要因かもしれません。
レイ・アーセル、エディ・ファッチ、アンジェロ・ダンディ、ナチョ・ベリスタイン、エマヌエル・スチュワード、ブレンダン・イングル、フレディ・ローチ、ロベルト・ガルシア、アベル・サンチェス…。
思いつくままに並べてみても、偉大なトレーナーは明らかにその技術体系を哲学を超えて宗教的にまで性格づけています。
優れたボクサーは長いキャリアの中はもちろん、試合中でもスタイルを変えて戦うバーサティリティを持ち合わせています。
しかし、偉大なトレーナーは自らの哲学、宗教に対して頑固な一神教信者です。悪い意味で言うと、全く融通が利かない。
個人的な今のお気に入りは、月並みですがシュガーヒルとエディ・レイノソ。
レイノソは「メキシカンスタイル」という言葉を繰り返し使い、母国の伝統を遵守しているように見えますが、ディフェンスを優先徹底して教え込んむ〝二枚舌〟なトレーナーです。
彼の教え子はみな攻撃的に見えますが…。
そのキャリア全てに関わっているカネロ・アルバレスはもちろん、2年前から指導しているオスカル・バルデスにも最初に手をつけたのはディフェンスでした。
「メキシカンは打ち合いから逃げない。メキシカンスタイルは打撃戦だ。しかしそれは打ちつ打たれつや、肉を斬らせて骨を断つなんて破れかぶれ戦法ではない。メキシカンスタイルは我々が一方的に攻撃する打撃戦だ。メキシカンスタイルにおいて、最も重要なことは攻撃ではない」。
きわめて少ないサンプルながら、この指導法でダメになってるのはルイス・ネリくらいです。レイノソは「まだ教習中」と言いますが、いまのところ牙を抜かれた犬になってます。
実際のメキシカンスタイルが、レイノソの否定する「肉を切らせて骨を断つ」が本質であることはフリオ・セサール・チャベスから防御的とみられるファン・マヌエル・マルケスまで共通しています。
また、カネロがゲンナディ・ゴロフキン第1戦やダニエル・ジェイコブス戦で見せたように、対戦相手に危険な匂いを感じると躊躇なくディフェンスモードにスイッチし、12ラウンドをクルーズ、メキシコファンからブーイングを浴びています。
偉大なトレーナーは誰もがそうですが、レイノソもまた実にしたたかな一面を持っています。
そして、レイノソが使うテキストは、歴史に残るメキシコのグレート。
ジョー・メデル、ヒルベルト・ローマン、マンティキーラ・ナポレス、フリオ・セサール・チャベス…彼らのビデオを何度も繰り返し見せるそうです。
メデル、ローマンを最初に挙げてくれているのが嬉しいじゃないですか!米国のファンはまず知らない名前です。しかも、二人とも〝メキシカンスタイル〟じゃない…。
「メデルのロープとリングの使い方、ローマンの身のこなしとコンビネーションは最高の教科書」。
さすがよくわかってらっしゃる。その通りです。
ボクシングのトレーナーは、技術や戦略の「コーチ」というだけでなく、試合中に采配を振るう「監督」の性格も強いことが、その要因かもしれません。
レイ・アーセル、エディ・ファッチ、アンジェロ・ダンディ、ナチョ・ベリスタイン、エマヌエル・スチュワード、ブレンダン・イングル、フレディ・ローチ、ロベルト・ガルシア、アベル・サンチェス…。
思いつくままに並べてみても、偉大なトレーナーは明らかにその技術体系を哲学を超えて宗教的にまで性格づけています。
優れたボクサーは長いキャリアの中はもちろん、試合中でもスタイルを変えて戦うバーサティリティを持ち合わせています。
しかし、偉大なトレーナーは自らの哲学、宗教に対して頑固な一神教信者です。悪い意味で言うと、全く融通が利かない。
個人的な今のお気に入りは、月並みですがシュガーヒルとエディ・レイノソ。
カネロ・アルバレスと自分を軽視する米国メディアに攻撃的だったエディ・レイノソでしたが、2019年に全米ボクシング記者協会とリング誌の年間最高トレーナーに選出されました。
レイノソは「メキシカンスタイル」という言葉を繰り返し使い、母国の伝統を遵守しているように見えますが、ディフェンスを優先徹底して教え込んむ〝二枚舌〟なトレーナーです。
彼の教え子はみな攻撃的に見えますが…。
そのキャリア全てに関わっているカネロ・アルバレスはもちろん、2年前から指導しているオスカル・バルデスにも最初に手をつけたのはディフェンスでした。
「メキシカンは打ち合いから逃げない。メキシカンスタイルは打撃戦だ。しかしそれは打ちつ打たれつや、肉を斬らせて骨を断つなんて破れかぶれ戦法ではない。メキシカンスタイルは我々が一方的に攻撃する打撃戦だ。メキシカンスタイルにおいて、最も重要なことは攻撃ではない」。
きわめて少ないサンプルながら、この指導法でダメになってるのはルイス・ネリくらいです。レイノソは「まだ教習中」と言いますが、いまのところ牙を抜かれた犬になってます。
実際のメキシカンスタイルが、レイノソの否定する「肉を切らせて骨を断つ」が本質であることはフリオ・セサール・チャベスから防御的とみられるファン・マヌエル・マルケスまで共通しています。
また、カネロがゲンナディ・ゴロフキン第1戦やダニエル・ジェイコブス戦で見せたように、対戦相手に危険な匂いを感じると躊躇なくディフェンスモードにスイッチし、12ラウンドをクルーズ、メキシコファンからブーイングを浴びています。
偉大なトレーナーは誰もがそうですが、レイノソもまた実にしたたかな一面を持っています。
そして、レイノソが使うテキストは、歴史に残るメキシコのグレート。
ジョー・メデル、ヒルベルト・ローマン、マンティキーラ・ナポレス、フリオ・セサール・チャベス…彼らのビデオを何度も繰り返し見せるそうです。
メデル、ローマンを最初に挙げてくれているのが嬉しいじゃないですか!米国のファンはまず知らない名前です。しかも、二人とも〝メキシカンスタイル〟じゃない…。
「メデルのロープとリングの使い方、ローマンの身のこなしとコンビネーションは最高の教科書」。
さすがよくわかってらっしゃる。その通りです。


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