【ソーバーキュリアス】Sober(しらふ)Curious(ふりをする)を組み合わせた造語。イギリスやアメリカの若者を中心に、トレンドになっている「ソーバーキュリアス」。「お酒は飲めるけれども、あえて飲まない選択をする」というスタンスを意味する言葉。
政治が彼らをサポートする義務がある見上げた若者たち「ヤングケアラー」と違い「ソーバーキュリアス」の問題は私にとって切実な問題です。
喫煙者にとって住みにくい世の中が続いています。
昔、むかし。1970年代やら80年代の時代は飲食店はもとより駅構内やホームでもタバコは喫い放題、日本中あちこちが、とにかくモクモクしていた世の中でした。
東京2020でこの流れが一層強化・ダメ押しされ、喫煙者が窮屈な世の中どころか、タバコ文化が事実上滅亡すると思われていましたが、コロナ禍の直撃で飲食店への完全禁煙の流れもストップ「タバコ吸えます」の看板もよく見かけます。
スポーツの世界ではタバコや酒がパフォーマンスにマイナスであることは、古くから知られてきました。
ヤクルト、西武を優勝に導いた広岡達郎監督は、禁酒・禁煙や食習慣など私生活にまで踏み込んで選手を徹底管理しました。
禁酒・禁煙で優勝したわけではありません。大の大人の食生活や生活習慣に監督が口出しするのも、どうかと思います。
海老沢泰久の「監督」は日本のスポーツ小説史上、最高傑作の一つですが、現実の広岡達郎は野茂英雄の大リーグ挑戦のときの言動から、どうしても好きになることが出来ません。
当時の広岡はあの程度でも、日本屈指の大リーグ通と見られていました。
「野茂は絶対に通用しない。大リーグの厳しさとレベルの高さに泣いて帰って来る。そのときに日本球界は受け入れてはいけたない」。
ほぼ日本中のメディアと専門家が野茂に否定的でしたが、広岡はその中でも急先鋒でした。
「アマチュア米国代表の主軸でも野茂のストレートには押されて、フォークはカスリもしなかった。米国では大リーガーになってから大きく成長するとか日本で言われてるけど、そんなわけない」という古田敦也の言葉や「単純に面白い。野茂君の速球とフォークは米国でも通用するはず」という長嶋茂雄のエールが嬉しかったですが、私は「通用しないかもしれない」と漠然と思っていました。
「米国で大リーグに上がることすら出来ない選手が日本で破格のパワーや技術を見せつけタイトルを獲るのに、その逆(日本の二軍選手がメジャーで本塁打王を軽々と獲る)はありえない」と嘲笑う広岡の言葉に対して納得できる反論は思い浮かびませんでした。
ただ、古田の理屈は実にその通りだと感じていましたし、大リーグの打者が野茂を簡単に攻略することは難しいはずだと思うようになっていました。
結果は誰もが知っているように、広岡の「日本人が大リーグで通用するわけがない」という見立ては全くの大間違いでした。
欧米と違い、日本のスポーツ文化が学校〝教育〟をベースに発展したことの歪みは、最も人気のある団体競技、野球に凝縮さています。
その歪みはプロでも変わりませんが、時代を考慮しても広岡のやり方が成熟した人間に対して一線を超えていたことは彼のやり方が指揮を執ったいずれの球団でも極めて短い時間で瓦解したことからも明らかです。
もちろん、欧米のアスリートのように個々の選手が栄養・調整トレーナーを雇用して生活習慣を徹底管理するのは素晴らしいことです。
前置きが長くなりました。
〝お酒のピンチ〟のお話です。
タバコと同様にアルコールが健康に害を及ぼすことは、今更言うまでもありません。禁煙ほど禁酒の動きが大きくなっていない理由は〝受動喫煙〟〝ポイ捨て〟など他の人に悪影響や迷惑を及ぼすことが軽微だったことからです。
しかし、広い目で見ると飲酒による健康被害は医療費の膨張という、深刻かつ甚大な損失につながります。
受動喫煙はないものの、飲酒の強要や、大声を出したり暴力を振るったり、街や電車を汚したり…お酒によるタバコよりも酷い被害も多くの人が嫌な経験をしていると思います。
ただ、タバコと同じくマナーを守って愉しむことは自由です。
もちろん「国際連合」「国際保健機構」が最強タッグを組んで「アルコールは悪者」キャンペーンを強化している現状では、喫煙者同様に酒飲みも〝狭量で住みにくい世の中〟の足音が大きくなっています。
明治維新の昔から「グローバル・スタンダード」に弱い日本が酒類業界も含めてこの流れに全面的に賛同(全面降伏?)しているのは不思議なことではありません。
まあ、それにしても余計なお節介です。
かつて、タバコは堂々の広告スポンサーで、それはスポーツ専門誌でも変わりはありませんでした。アルコールはまだ、生き残ってはいますが、広告が「毒だから飲むな」的な趣旨の、タバコと同じ扱いになるかもしれません。

そんなアンチ・アルコールのムーブメントの牙城である米国ですが、ボクシングのリングは治外法権。
バドワイザーやクアーズの露出はめっきり減っても、コロナやテカテのメキシコブランドが席捲、SHOWTIMEのイベントではアイリッシュ・ウィスキーが大スポンサー。
バドガールを見かけなくなっても、テカテガールやコロナガールはあちこちのリングでラウンドボードを掲げて腰を振っています。
メキシコ料理とメキシコビールは、私の大好きなマッチメイクです。
ボクシングと並んで、タバコと酒のスポンサーに支えられてきた民度の低いモータースポーツは一足先にレースクイーンの廃止など〝健全化〟の道を歩んでいます。
国連とWHOの政策に最後まで抵抗を続けるスポーツは、ボクシングでしょう。
さすが、私が大好きなスポーツです。
最後に、大嫌いなアルファベット3文字団体であるWHOや国連の取り組みが「タバコとは違い、アルコールそのものを害悪と決めつけているわけではない」ことは、お断りしておきます。
WHOは、禁止薬物やドラッグはもちろん、タバコと酒も一切嗜まない選手で世界タイトルを争う承認事業にも乗り出すのも良いかもしれません?
「WHO世界バンタム級チャンピオン〜〜〜」。



コメント