あらゆるスポーツは一番を争う競技です。No.1を決めるのがスポーツです。

その意味では、ボクシングはもはやスポーツではありません。


“I hope that before I pass that they restore this game and bring it back to only one champion in the world,” said Marvelous Marvin Hagler (1954-2021), middleweight king (1980 to 1987). Marvelous Marvin didn’t believe the hype. Be like Marvelous Marvin.

私が生きているうちにこのスポーツを立て直して、世界チャンピオンは世界に一人だけという当たり前の時代に戻ることを願う。〜マーベラス・マービン・・ハグラー


ハグラーは堕落するボクシング界の流れに従わなかった。今こそマーベラス・マービンのように振るまえ。
 

 

“If I was a man of power in boxing, I make one organization. No WBA and WBC. I’d have one championship.” —Muhammad Ali, Sport interview (December 1981)

WBAもWBCも要らない。一つの統括団体、一つの王座、それが当たり前だ。〜モハメド・アリ

 

 

“I’m tired …There’s too many championships in the sport of boxing. Let me tell people why there’s so many different titles and so many different belts. People don’t know–for every belt, there’s a sanctioning fee. So if a fighter wins an interim belt, he has to pay a sanctioning fee. If a fighter has just a regular belt, he has to pay a sanctioning fee. Then if a fighter is a “super”champion”then he has to pay a sanctioning fee.


 Everybody has a belt! 
…This is not good for the sport of boxing.”
   —Floyd Mayweather, interviewed on SHOWTIME Sports, 10/21/2020

 

いい加減、疲れちまった。ボクシングにはとにかくチャンピオンが多すぎる。どうしてこんなことになってしまったのか?ベルトは承認料を支払って買うのもなんだ。暫定王者のベルトも、レギュラー王者のベルトも、スーパー王者のベルトも全部承認料を払って買うものなのさ。

誰でもベルトが買えるのがボクシングの世界、こんなことがスポーツとして健全なわけがない。〜フロイド・メイウェザー

 

1966年、WBAからWBCから独立して以来55年。

団体は主要とされるものだけで4つに、階級は17に膨れ上がりました。

それは1団体8階級のオリジナル8の時代から、4*17=68と8.5倍に王者の勝ちが希釈されたという単純な話ではありません。

4−BELT ERAとは、4つの団体が17階級で1人の王者を承認しているわけではないのです。
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WORLDの冠を付けるタイトルだけでも商売ができるほど品数豊富です…まあ、商売なのです…。プロボクシングは、一つの団体が複数の世界王者を抱える狂気のステージに突入してしまいました。

それぞれの団体が、上位タイトルやレギュラータイトルなど複数の世界王者を抱えてるのですから、その掛け算は「4*17」ではなく「4*∞」というのが正しい式です。

常識のあるメディアやファンは「世界王者は1団体1人まで」「防衛義務の無いダイアモンドやフランチャイズなどの上位タイトルは王座と認めない」と承認団体の暴走をなんとか抑えようとしてきました。

しかし、昨年10月の「ワシル・ロマチェンコvsテオフィモ・ロペス」に先立ち、WBCのホセ・スライマンは「WBCのUndisputed TITLE(議論する余地の無い王座)はフランチャイズ」と従来の〝名誉タイトル〟と言う解釈を撤回、試合に勝利したテオフィモは完全統一王者になると宣言しました。

無茶苦茶です。

この狂人の狂言を受け入れているのが日本メディアです。

ESPNやリング誌はもちろん、実体のある王座を全て拾い上げているBoxRecですら、そんな前言撤回の屁理屈は認めていません。

WBCライト級王者はデビン・ヘイニーです。来月29日にホルヘ・リナレスがその座を戴くことが決まっていますが。
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それにしても「WBCのUndisputed Champion」ってどんな理屈でしょうか?ホセ・スライマンの脳みそは間違いなく腐って溶けています。
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ただ、厄介な話ですが、テオフィモは LINEAL Championなのです。

Undisputed ChampionでLINEAL Championの地位まで手に入れたマイク・タイソンがリング誌などで評価が低いのは「誰に勝ったのか?」の一点で、誰にも勝っていないからです。
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Undisputed ChampionもLINEAL Championも価値を持たなくなった4−BELT ERA。

「誰に勝ったのか?」という唯一の命題について考えてゆきます。