Saturday 20, February 2021
The Bubble, MGM Grand, Las Vegas, Nevada, USA  
WBC世界ジュニアライト級タイトルマッチ

i-1
メキシカン同士のバチバチの打撃戦が期待された大一番。

ベルチェルトにとっては無敗のバルデスに明白に勝てば、あらためてこのクラスの盟主の座を固めることができます。人気のあるバルデスを倒す意味は、叩き上げのベルチェルトにとっては大きなモチベーションになっているでしょう。

一方のバルデスも、階級最強と目されるベルチェルトを倒しての二階級制覇は、スターへの階段をさらに上がるための必須手続きになります。

私の予想はバルデス。後半でストップと見ていましたが、ベルチェルトの顎を考えるともっと速い決着もあるかもしれません。

逆に、大方の下馬評通りならベルチェルトの判定か、終盤ストップ。 

さあ、両者入場。

直前オッズは4/13(1.307倍)、10/3(4.33倍)。王者に大きく傾いています。


【第1ラウンド】先に手を出したバルデスのラウンド。ベルチェルトは様子見。王者から見て9−10。

【第2ラウンド】スピードはバルデスが明らかに上。ベルチェルトは引き続き警戒。バルデスのジャブで王者が鼻血。9-10。

【第3ラウンド】ベルチェルトがものすごく遅くて、ものすごく下手に見えます。9-10。

【第4ラウンド】局面打開を図って王者が前に。懸念された顎の弱さが露呈。王者がロープダウン。遅くて下手な方が強引に出るとこうなります。8-10。

【第5ラウンド】ラウンド後半はベルチェルトが盛り返すも、全般的には9-10。王者のダメージは残ってる。
 
【第6ラウンド】バルデスも疲れた。ベルチェルトが捨て身で前に。初めて王者のラウンド。10-9。前半は53-59。 

【第7ラウンド】バルデスの疲労は濃い。王者が手数と攻勢。しかし終了間際にバルデスの反撃を受ける。10-10。 

【第8ラウンド】ベルチェルトは鈍臭い。そう見せるバルデスが巧いんだけど。9-10。 

【第9ラウンド】ボクサーのレベルが違う。バルデスは右アッパーからの連打で2度目のダウンを奪う。8-10。 

【第10ラウンド】 ベルチェルトは行けない。行くしか無いのに。行ったら、当然こうなりますが…。ミスマッチに近い試合でした。


いやあ、美味しそうな王者が誕生しました。さあ、来い!バルデス!…しかし強いな。ベルチェルトが穴王者に見えました。

ベルチェルト、大丈夫でしょうか。心配です。 救急車で搬送される元王者。この残酷極まるコントラストがボクシングです。

大丈夫そうですね。良かった。「バルデスに勝てば人気も出る。将来はライト級でビッグマッチ」の夢は潰えました。

次に心配なのは、バルデスがPFPにランクイン、井岡がランクアウトです……。 

しかし、顔面がら空きで攻めてくる相手にドンピシャの左フック。壮絶な結末でした。
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オフィシャルは89-80、88-81、 87-82。ベルチェルトが「3つのラウンドを取った」と見えたジャッジがいたんですね。
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スピードとテクニックで勝るバルデスがパワーパンチを織り交ぜて、遅鈍なベルチェルトを翻弄した挙句に痛烈に仕留めた試合。

ベルチェルトの「顎が弱い。パンチの引きが特に遅い」(エディ・レイノソ)という欠点を突いた作戦も的確でした。