ジェイソン・マロニーは井上尚弥にとってCherry Pick(雑魚狩り)か?
現在のバンタム級シーンで、マロニーを雑魚挑戦者と呼ぶことはできません。
リング誌で6位、ESPNでも7位にランクされる29歳のオージーは間違いなく本物の世界ランカーです。
その22戦のキャリアを振り返ると、世界基準と認められる相手は元WBAジュニアバンタム級王者・河野公平(2018年5月19日:WBAオセアニア・バンタム級タイトルマッチ=6ラウンドTKO勝ち)と、エマヌエル・ロドリゲス(同10月20日:ロドリゲスのIBFストラップに挑戦=12ラウンドSD判定負け)の元・現世界王者との2試合。
9年ぶりにバンタム級に上げた河野は当時37歳、直近4試合で1勝3敗。豪州では「元世界王者との大一番」と喧伝されましたが、要は咬ませ犬でした。
ロドリゲス戦は勝利でもおかしくない内容でしたが、判定通りの微妙な試合。序盤に強いプエルトリカンに奪われたポイントを明白な形で挽回するには至りませんでした。
河野とロドリゲスは、井上尚弥にはっきりとストップされており、三段論法に意味はないとはいえ、この2人のサンプルを通した結果では、マロニー有利の材料を探すことは不可能です。
一方で、直近のレオナルド・バエス戦(今年6月25日:7ラウンドTKO勝ち)をキャリア最高の勝利という見方は、あながち的外れではないでしょう。
現WBCフライ級王者フリオ・セサール・マルチネスにデビュー8連勝を阻まれ(2016年4月2日:2ラウンドTKO負け)、フェザー級の中堅アルフレド・メヒア・バルガスに判定負け(2018年9月22日)と二つの黒星を喫していましたが、モロニー戦まで6連勝、ジュニアフェザー級を主戦場に世界を窺う存在でした。
しかも、バエスはバンタム級リミットを1/4ポンドオーバーで軽量失敗。しかし、マロニーは「試合に飢えている」と受け入れます。
元々のフレームもバエス(身長175㎝/リーチ174㎝)に対して、マロニー(共に165㎝)は一回り小さく見えました。
それでも、小さな肉体に高性能のモーターが駆動しているような速い動きで、バエスのプレッシャーをまともに受けずに、波状攻撃を仕掛けて25歳のメキシカンを追い込んでいく姿は、リバウンドアドバンテージを有効に使う井上にとっても簡単に捕まえることは出来ないかもしれません。
もちろん、バエスと井上の戦力で近似しているのパワーと試合当日のリバウンドくらいで、他の全ての要素で井上はマロニーのキャリアで飛び抜けて最強であることは間違いありません。
井上、マロニーと戦った河野とロドリゲスが「マロニーは想像以上にパンチが強い」と口を揃え、バエスも「下りながら打ってくるパンチでも強かったから、前に出してはいけなかったんだが」と、そのパワーを証言しています。
21勝1敗のうち18KO、KO率81.82%は、井上の84.21%と比べても見劣りしません。しかし、井上のようにバンタム級では破格のパンチャーという評価が聞こえてこないのは、コツコツ当てて相手を戦意喪失に追い込んでいるように見えるからでしょう。
しかし、河野の「キャリア最強のパンチ、好きに打たせないようにクロスレンジに入るしかなかった」、バエスの「前に出してはいけないから攻めるしかなかった」という言葉からは、試合早々にそのパワーを警戒した対戦相手の苦渋の戦略選択が見えてきます。
もちろん、河野とロドリゲスを除いた両者のキャリアを比較しても、対戦相手の質は歴然としています。
では、井上にとってマロニーはSoft Opponent(楽に勝てる相手)か?
井上本人が語っているように「一番面倒臭いタイプ」であることは間違いありません。
そして、ロドリゲスや河野、バエスのように「マロニーの予想を上回るパワー」 に直面した井上が、最大の武器である「思い切り体重を乗せて打つ」(長谷川穂積)ことに躊躇してしまうと…非常に難しい展開になるかもしれません。
さらに、The Bubble のジャッジが頻繁にドクターチェックを入れる傾向があるのも気がかりです。
ドネア戦で「最後の薄皮一枚の下はすぐ筋肉だった」という深いカットは、もしチェックが入っていたらストップされていた可能性大です。
そして、今回も同じことが起きれば、間違いなくドクターチェックが入るでしょう。
「十分な時間が取れて完治した」とはいうものの、100%元通りであるはずがありません。
早い段階で決定的なダメージを与えないと「面倒臭い」では済まない、泥沼に嵌っていくかもしれません。
現在のバンタム級シーンで、マロニーを雑魚挑戦者と呼ぶことはできません。
リング誌で6位、ESPNでも7位にランクされる29歳のオージーは間違いなく本物の世界ランカーです。
その22戦のキャリアを振り返ると、世界基準と認められる相手は元WBAジュニアバンタム級王者・河野公平(2018年5月19日:WBAオセアニア・バンタム級タイトルマッチ=6ラウンドTKO勝ち)と、エマヌエル・ロドリゲス(同10月20日:ロドリゲスのIBFストラップに挑戦=12ラウンドSD判定負け)の元・現世界王者との2試合。
9年ぶりにバンタム級に上げた河野は当時37歳、直近4試合で1勝3敗。豪州では「元世界王者との大一番」と喧伝されましたが、要は咬ませ犬でした。
ロドリゲス戦は勝利でもおかしくない内容でしたが、判定通りの微妙な試合。序盤に強いプエルトリカンに奪われたポイントを明白な形で挽回するには至りませんでした。
河野とロドリゲスは、井上尚弥にはっきりとストップされており、三段論法に意味はないとはいえ、この2人のサンプルを通した結果では、マロニー有利の材料を探すことは不可能です。
一方で、直近のレオナルド・バエス戦(今年6月25日:7ラウンドTKO勝ち)をキャリア最高の勝利という見方は、あながち的外れではないでしょう。
現WBCフライ級王者フリオ・セサール・マルチネスにデビュー8連勝を阻まれ(2016年4月2日:2ラウンドTKO負け)、フェザー級の中堅アルフレド・メヒア・バルガスに判定負け(2018年9月22日)と二つの黒星を喫していましたが、モロニー戦まで6連勝、ジュニアフェザー級を主戦場に世界を窺う存在でした。
しかも、バエスはバンタム級リミットを1/4ポンドオーバーで軽量失敗。しかし、マロニーは「試合に飢えている」と受け入れます。
元々のフレームもバエス(身長175㎝/リーチ174㎝)に対して、マロニー(共に165㎝)は一回り小さく見えました。
それでも、小さな肉体に高性能のモーターが駆動しているような速い動きで、バエスのプレッシャーをまともに受けずに、波状攻撃を仕掛けて25歳のメキシカンを追い込んでいく姿は、リバウンドアドバンテージを有効に使う井上にとっても簡単に捕まえることは出来ないかもしれません。
もちろん、バエスと井上の戦力で近似しているのパワーと試合当日のリバウンドくらいで、他の全ての要素で井上はマロニーのキャリアで飛び抜けて最強であることは間違いありません。
井上、マロニーと戦った河野とロドリゲスが「マロニーは想像以上にパンチが強い」と口を揃え、バエスも「下りながら打ってくるパンチでも強かったから、前に出してはいけなかったんだが」と、そのパワーを証言しています。
21勝1敗のうち18KO、KO率81.82%は、井上の84.21%と比べても見劣りしません。しかし、井上のようにバンタム級では破格のパンチャーという評価が聞こえてこないのは、コツコツ当てて相手を戦意喪失に追い込んでいるように見えるからでしょう。
しかし、河野の「キャリア最強のパンチ、好きに打たせないようにクロスレンジに入るしかなかった」、バエスの「前に出してはいけないから攻めるしかなかった」という言葉からは、試合早々にそのパワーを警戒した対戦相手の苦渋の戦略選択が見えてきます。
もちろん、河野とロドリゲスを除いた両者のキャリアを比較しても、対戦相手の質は歴然としています。
では、井上にとってマロニーはSoft Opponent(楽に勝てる相手)か?
井上本人が語っているように「一番面倒臭いタイプ」であることは間違いありません。
そして、ロドリゲスや河野、バエスのように「マロニーの予想を上回るパワー」 に直面した井上が、最大の武器である「思い切り体重を乗せて打つ」(長谷川穂積)ことに躊躇してしまうと…非常に難しい展開になるかもしれません。
さらに、The Bubble のジャッジが頻繁にドクターチェックを入れる傾向があるのも気がかりです。
ドネア戦で「最後の薄皮一枚の下はすぐ筋肉だった」という深いカットは、もしチェックが入っていたらストップされていた可能性大です。
そして、今回も同じことが起きれば、間違いなくドクターチェックが入るでしょう。
「十分な時間が取れて完治した」とはいうものの、100%元通りであるはずがありません。
早い段階で決定的なダメージを与えないと「面倒臭い」では済まない、泥沼に嵌っていくかもしれません。

コメント
コメント一覧 (3)
フシ穴の眼
が
しました
距離的に井上とかち合うと思うので、そこが相性的にどう出るかですね。裏目に出るならパヤノです。
フシ穴の眼
が
しました
勤勉でスタミナ豊富で基本技術がしっかりしていてインファイトとボディ打ちが上手い
あとは井上がドネアに試されたように、今度はモロニーが顎の強さを証明する番です
そこも強靭ならバンタム級のどのファイターも苦戦するでしょうしカシメロあたりには完勝できると思います
カシメロが完敗を喫した往年のムザラネに似てる気がするので
フシ穴の眼
が
しました