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WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(1/4=1.25倍)vsデューク・ミカー(9/2=5.5倍)、掛け率はカシメロが大きくリード。

カシメロはこれまで世界10カ国で戦ってきたロードウォリアー。米国のリングに上がるのはキャリア2度目ですが、全米生中継されるのは初めてです。

世界戦は8試合を戦い6勝2敗。特筆すべきは6勝のうち5つがノックアウトという、大舞台での爆発力。

フィリピン地元紙が「誰に勝っても不思議ではないが、誰に負けても不思議ではない」という意外性が魅力のギャンブル・ファイターです。

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野球やサッカー、テニス。人気スポーツで世界に存在感を示す。それがアスリートの自己顕示欲を最も満たすことは間違いありません。
 
そして、その人気スポーツは国によって異なるのは当然です。

日本におけるボクシングはスポーツファンでも怪しく実態が掴みにくいものに落ちぶれていますが、フィリピンでは3B(バスケットボール、ビリヤード、ボクシング)の一角を占める堂々の人気スポーツです。

そして、フィリピンでもかつての〝宗主国〟である米国や日本など海外で勝つことは最大の名誉でした。

過去形ではありませんね、国内で世界戦を打つことが難しいフィリピンでは、今も昔も世界は海外で分捕ってくるものです。

彼らが世界を獲るには、出稼ぎするしかないのです。もっとわかりやすくいうと、彼らは敵地に飛び込んで来る、海賊や山賊の類です。

彼の国では海賊や山賊が国民的英雄になるのです。

しかし、マニー・パッキャオの出現によって、この海賊・山賊のハードルが天井まで上がってしまいました。

ネクスト・パッキャオにふさわしい足跡を残しながらも、2階級制覇しても母国フィリピンで生中継されることがなかった〝パッキャオ難民〟カシメロ。

いくら軽量級でも…という4000〜2万ドル前後のファイトマネーで世界戦を敵地で戦い続けてきたカシメロ。

前戦のゾラニ・テテとは入札になり、フランク・ウォーレンに30万ドルで競り落とされてしまいましたが、王者テテ75%:カシメロ25%の配分はキャリアハイの7万5000ドルの報酬をもたらしてくれました(テテの22万5000ドルもトリプルスコアのキャリアハイ)。

それでも7万5000ドル、3階級制覇しても憧れの10万ドルには届きませんでした。人気がないのは悲しいもので、フェルナンド・モンティエルも長谷川穂積と戦うまでは世界史上最もプアなトリプルクラウンでしたが、カシメロの方がさらに下です。

基本的に軽量級はそんなのばっかりです。

カシメロの面白さ、軽量級の醍醐味を全く理解できない、理解しようともしないのが米国のボクシングファンです。

カシメロvsミカーも試合前1日となっても、戦前予想はどこにも見当たりません。

思い起こせば、井上vsドネアもオッズが出るのも遅く、リング誌ですら勝敗予想も戦評がなかったという無視っぷりでした。

単独カバーしたボクサーの扱いとは到底思えません。全く興味が無いとしか思えません。

あの立て続けの単独カバーは、斜陽のリング誌からの〝日本で売ってくれ〟メッセージだったのでしょう。中身はスカスカでしたから。

さてさて、独断と偏見でカシメロvsミカーと残り2試合の軽量級世界戦を、チャーロ兄弟よりも熱く激しく予想してゆきます!