先週、カネロ・アルバレスはDAZNとゴールデンボーイ・プロモーションズを「契約不履行」で提訴、最低2億8000万ドルの損害賠償を求めました。
カネロとDAZNの契約で、私たちのレベルでもわかっているのは「11試合3億6500万ドル」が最低ラインで、基本的には「1試合4000万ドルをDAZNが支払い、カネロが3500万ドル、GBPが500万ドルを手にする」というものでした。
米国ボクシング市場を牽引してきたHBOが「ボクシングは死にゆく産業」と、このスポーツから完全撤退した2018年、DAZNはかねてから〝カネのなる木〟と確信していたカネロと超大型契約を結びます。
DAZNは「メイウェザーvsパッキャオ」が、米国人とフィリピン人という現代では絶対的なカードではないにもかかわらずシンコデマヨ週間で、とんでもないメガファイトを成立させたこと、カネロがメキシカンですでにPPVスターとして100万件セールスを何度か記録していることから、超優良物件と考えたのでしょう。
4000万ドルを最低保証できるファイトは、プロモーターとブロードキャスターがざっくり半々で収益を分け合うPPVビジネスなら、単価80ドル*100万件=8000万ドルを売り上げる必要があります。
ここに、カジノで開催の場合は招致フィー、舞台がカジノでなければゲート収入が上乗せされ、それがアンダーカードの選手報酬と諸経費に当てられ、残りがプロモーターの取り分です。
PPVのメリットは「日銭商売」であることで、単純明快です。
しかし、DAZNのスタイルはPPVではなく、WOWOWのような受信料ビジネスが基本ですから、より複雑な収益計算・経営判断が求められます。
HBOと契約していたカネロの売り上げが100万セールスを超えたのは、ゲンナディ・ゴロフキン(第1戦:単価80ドル*130万件/第2戦:単価85ドル*110万件)とフリオ・セサール・チャベスJr.(単価70ドル*100万件)の3試合だけ。
▶︎フロイド・メイウェザー戦(75ドル*220万件)は、SHOWTimeと大型契約を結んでいたメイウェザーが完全主導権を握ったイベントなので、ここではカウントしません。
ミゲール・コット戦(70ドル*90万件)は「合格ライン」でしたが、エリスランディ・ララ戦(60ドル*30万件)、アミール・カーン戦(70ドル*60万件)、リーアム・スミス戦(65ドル*30万件)と、DAZNのビジネス・フレームはPPVの枠で考えると完全に崩壊しています。
もちろん、DAZNはPPVビジネスのスタイルではありませんが、単純計算でカネロ効果による新規加入者(月額9.99ドル)を80万件増やさなければならない計算です。
カネロが試合するたびに、DAZNは雪だるま式の赤字を抱え込んでいたのは間違いありません。
▶︎昨年3月に19.99ドルに大幅値上げ。
DAZNにとって、パンデミックは絶好の言い訳でしたが、コロナ抜きで考えても「カネロに対する11戦3億6500万ドル」「1試合の持ち出し4000万ドル」は土台回収できない無謀な契約だったことは火を見るよりも明らかです。
昨日、SHOWTimeスポーツが発表した「チャーロ・ダブルヘッダー」興行のPPV販売価格は74.95ドル。今年初、チャーロ兄弟にとってもキャリア初のPPVイベントです。
パンデミック下でのファイトは、ほとんど報酬が明らかにされていませんが、ビジネスとして成立させるには15〜20万件が採算ラインとされています。
約75ドル*20万件なら1500万ドル、ざっくり750万ドルを兄弟で分け合う形でしょうか。
会場はコネティカット州アンキャスビルのモヒカン・サン・カジノですが、来場者を受け入れないなら招致フィーは存在しないかもしれません。
そうなると750万ドルを7試合にエントリーしている14人で分け合う形になります。
当然ながら、チャーロ兄弟がほとんんど獲っちゃうでしょうから…となると、カシメロの報酬は今回も10万ドルに届かない公算が濃厚です…。
それも20万件セールスが前提です。このラインを超えると、チャーロ兄弟にPPV歩合が発生する仕組みでしょうが、果たしてどれだけ売れますやら?
一方、井上尚弥のビジネスモデルは米国でもフジテレビとWOWOWの放映権料が主軸です。
無観客でESPNの中継という現状では「1興行で5万ドルの赤字が発生している」(ボブ・アラム)のが現状ですが、これを日本のテレビ局2社が補填して井上の報酬も一気に底上げする、これまでの海外2試合と全く同じ構図でしょう。
DAZNのボクシング参入失敗は「見通しが甘かった」のですが、井上の「ジャパンマネー頼み」のスタイルは、ビジネスとしてやる前から破綻しているのです。
契約には「日本開催の試合」がちゃっかり盛り込まれていますから「ラスベガス赤字」を日本で一気に回収する腹積もりでしょうが…。
「日本開催」が契約に入っている時点で、どんなバカ信者でも真実に気付くと思うのですが…。
もしかしたら、井上は西岡利晃と同等か、それ以下の恥ずかしい米国進出をやらかしたことで、後世に記憶されるかもしれません。
西岡は「小さな宴会場」「スペイン語放送」のリングで100万ドル、井上は「無観客」「ESPN+」で100万ドル?…。
もういい加減にやめましょう。
カネロとDAZNの契約で、私たちのレベルでもわかっているのは「11試合3億6500万ドル」が最低ラインで、基本的には「1試合4000万ドルをDAZNが支払い、カネロが3500万ドル、GBPが500万ドルを手にする」というものでした。
米国ボクシング市場を牽引してきたHBOが「ボクシングは死にゆく産業」と、このスポーツから完全撤退した2018年、DAZNはかねてから〝カネのなる木〟と確信していたカネロと超大型契約を結びます。
DAZNは「メイウェザーvsパッキャオ」が、米国人とフィリピン人という現代では絶対的なカードではないにもかかわらずシンコデマヨ週間で、とんでもないメガファイトを成立させたこと、カネロがメキシカンですでにPPVスターとして100万件セールスを何度か記録していることから、超優良物件と考えたのでしょう。
4000万ドルを最低保証できるファイトは、プロモーターとブロードキャスターがざっくり半々で収益を分け合うPPVビジネスなら、単価80ドル*100万件=8000万ドルを売り上げる必要があります。
ここに、カジノで開催の場合は招致フィー、舞台がカジノでなければゲート収入が上乗せされ、それがアンダーカードの選手報酬と諸経費に当てられ、残りがプロモーターの取り分です。
PPVのメリットは「日銭商売」であることで、単純明快です。
しかし、DAZNのスタイルはPPVではなく、WOWOWのような受信料ビジネスが基本ですから、より複雑な収益計算・経営判断が求められます。
HBOと契約していたカネロの売り上げが100万セールスを超えたのは、ゲンナディ・ゴロフキン(第1戦:単価80ドル*130万件/第2戦:単価85ドル*110万件)とフリオ・セサール・チャベスJr.(単価70ドル*100万件)の3試合だけ。
▶︎フロイド・メイウェザー戦(75ドル*220万件)は、SHOWTimeと大型契約を結んでいたメイウェザーが完全主導権を握ったイベントなので、ここではカウントしません。
ミゲール・コット戦(70ドル*90万件)は「合格ライン」でしたが、エリスランディ・ララ戦(60ドル*30万件)、アミール・カーン戦(70ドル*60万件)、リーアム・スミス戦(65ドル*30万件)と、DAZNのビジネス・フレームはPPVの枠で考えると完全に崩壊しています。
もちろん、DAZNはPPVビジネスのスタイルではありませんが、単純計算でカネロ効果による新規加入者(月額9.99ドル)を80万件増やさなければならない計算です。
カネロが試合するたびに、DAZNは雪だるま式の赤字を抱え込んでいたのは間違いありません。
▶︎昨年3月に19.99ドルに大幅値上げ。
DAZNにとって、パンデミックは絶好の言い訳でしたが、コロナ抜きで考えても「カネロに対する11戦3億6500万ドル」「1試合の持ち出し4000万ドル」は土台回収できない無謀な契約だったことは火を見るよりも明らかです。
昨日、SHOWTimeスポーツが発表した「チャーロ・ダブルヘッダー」興行のPPV販売価格は74.95ドル。今年初、チャーロ兄弟にとってもキャリア初のPPVイベントです。
パンデミック下でのファイトは、ほとんど報酬が明らかにされていませんが、ビジネスとして成立させるには15〜20万件が採算ラインとされています。
約75ドル*20万件なら1500万ドル、ざっくり750万ドルを兄弟で分け合う形でしょうか。
会場はコネティカット州アンキャスビルのモヒカン・サン・カジノですが、来場者を受け入れないなら招致フィーは存在しないかもしれません。
そうなると750万ドルを7試合にエントリーしている14人で分け合う形になります。
当然ながら、チャーロ兄弟がほとんんど獲っちゃうでしょうから…となると、カシメロの報酬は今回も10万ドルに届かない公算が濃厚です…。
それも20万件セールスが前提です。このラインを超えると、チャーロ兄弟にPPV歩合が発生する仕組みでしょうが、果たしてどれだけ売れますやら?
一方、井上尚弥のビジネスモデルは米国でもフジテレビとWOWOWの放映権料が主軸です。
無観客でESPNの中継という現状では「1興行で5万ドルの赤字が発生している」(ボブ・アラム)のが現状ですが、これを日本のテレビ局2社が補填して井上の報酬も一気に底上げする、これまでの海外2試合と全く同じ構図でしょう。
DAZNのボクシング参入失敗は「見通しが甘かった」のですが、井上の「ジャパンマネー頼み」のスタイルは、ビジネスとしてやる前から破綻しているのです。
契約には「日本開催の試合」がちゃっかり盛り込まれていますから「ラスベガス赤字」を日本で一気に回収する腹積もりでしょうが…。
「日本開催」が契約に入っている時点で、どんなバカ信者でも真実に気付くと思うのですが…。
もしかしたら、井上は西岡利晃と同等か、それ以下の恥ずかしい米国進出をやらかしたことで、後世に記憶されるかもしれません。
西岡は「小さな宴会場」「スペイン語放送」のリングで100万ドル、井上は「無観客」「ESPN+」で100万ドル?…。
もういい加減にやめましょう。


コメント
コメント一覧 (3)
興業主や放送業者の黒字や赤字の話がしたいの
?ボクシングが消滅するとか話をデカくしてるけど、100%無くならないよ。プロボクシングほどの規模で全世界に発展したプロ格闘技スポーツは他に無いし、経済的な閉塞によって完全に消滅した格闘技スポーツは今のところ存在しない。興業や団体の新陳代謝、栄枯盛衰はあるけどその格闘技自体が消滅したというケースは無い。
むしろ格闘技の市場規模はどんどん拡大してる。
それとこの記事は今の井上選手にパッキャオやメイウェザーのような経済的価値は無いという話がしたいのかな?
そんなの当たり前だし、わざわざ言うほどのこと?ってのが正直な感想。
彼の価値を彼がこれから上げていけるかどうかを見ていくのが楽しいんじゃないの?
結局は人は、楽しいんじゃないかと期待するものを見るし、期待しないものは見ない。それだけの話。どれだけ多くの人に「見たい」と思ってもらえるかはこれからの井上選手の活躍次第。それを見るのがワクワクする。
フシ穴の眼
が
しました
フシ穴の眼
が
しました
フシ穴の眼
が
しました