【中日スポーツ】プロボクシングWBA&IBF統一世界バンタム級王者の井上尚弥(27)が所属する大橋ジムの大橋秀行会長(55)が11日、取材に応じ10月31日(日本時間11月1日)に米国・ラスベガスで行われるWBA同級3位、IBF4位ジェーソン・モロニー(29)=オーストラリア=戦がこれまでにない高額ファイトマネーになることを明かした。渡米時に金額を公表するという。

「今回はお金がすごくいいんです。一発目でこの金額だから防衛回数で天文学的な額にいく」と大橋会長は提示額に驚きを隠さなかった。東洋の英雄で5階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)は昨年、1試合で1000万ドル(約11億円)を稼いだと言われる。井上はそのパッキャオに並ぶ怪物になり得ると言い切った。
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「プロモーターの仕事は過大広告を発信すること」。

ボブ・アラムの言葉です。

ただし、アラムは「ファイトマネーについては絶対に誇張してはいけない」とことあるごとに釘を刺してきました。

WBSSが「優勝賞金1000万ドル、賞金総額5000万ドル」を打ち上げたとき、アラムは「契約書を見せて欲しいが、彼らは絶対に見せないだろう」と笑いました。

ボクシングが、スポーツとして非常に難しいステージになっていることを匂わせながら「最後の事実はファイトマネー。そこで嘘をつくとボクシングには何の信用も無くなってしまう」と、ボクシングにとって〝カネが最後の砦〟と、嘘を重ねてきたプロモーター人生でもそこだけは譲らなかったと語っています。

もちろん、日米のプロモター事情は全く違います。
 
それでも、中日スポーツが報じた大橋会長の発言には眉をしかめざるをえません。

もちろん、このブログでも繰り返しているように、トップランク+ESPN 連合が納得する放映権料を日本側が支払うことで合意したことで、この試合が決定したのは間違いありません。

ESPN が「多くの米国ボクシングファンにとって井上は全く無名」と繰り返していたのは、パンデミックの中で不人気選手の試合をメインでオンエアするには「日本のテレビ局が相応の放映権料を出さないと無理」というサインでした。

欧米での井上の報道量の少なさに加えて、ギリギリまでオッズが発表されないのもいつものことです。

彼らはアジアのバンタム級は嫌い、ならまだいいのですが、そもそも興味がない、眼中にないのです。

「お金」を巡る話では、ちょうど「カネロvsDAZN」が展開中です。

カネロと井上では「象と蚊」かもしれませんが、無観客のモロニー戦では「一発目でこの金額だから防衛回数で天文学的な額にいく」などというわけがないことは、ど素人でもわかります。

もちろん、これまでのMGMメインの「西岡方式」や、スーパーフライの「井上方式」を拡大導入するなら別問題です。

では、現状のメガファイトの集金システムを「カネロ」と「DAZN」のボタンの掛け違いから見てゆきましょう…。