昨年11月7日のWBSSバンタム級トーナメント決勝を勝ち抜いた井上尚弥。そのリング上で、少し気になったのがWBCから贈られるはずの「WBSSチャンピオンベルト」が見当たらなかったことでした。

おそらく法外な「承認料」が要求されたはずの WBSSチャンピオンベルトの購入を井上陣営が拒否したのなら痛快な話です。

リング誌などで年間最高試合賞に輝いたとはいえ、その試合内容はリング誌ではまともな記事にもされませんでした。昨年、2度も単独カバーしておきながら、この扱いには首を傾げざるをえません。

欧米を驚かせたのはバンタム級の試合を見るために、ラスベガスのどのハコよりも巨大なさいたまスーパーアリーナに2万2000人もの観客が詰めかけ、1億3000万人の人口を抱える富裕国で20%近い視聴率を弾き出した事実でした。

バンタム級シーンを見渡すと貧弱な名前しか見つけることはできません。

軽量級に造詣が深い日本のマニアにとって、ジョンリール・カシメロ戦は非常に興味深いマッチメイクでした。

しかし、キャリアハイの報酬が7万5000ドルでわかるように、カシメロの米国での存在感は限りなく軽いものです。

では、ジュニアフェザーなら? 
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どう考えても日本で岩佐亮佑らとの日本人対決の方がビッグファイトになりそうな、寂しい面々です。

では、井上が「(ラスベガスでメインを張るのに)最低でもフェザー」と口にした126ポンドの顔ぶれはどうでしょうか?

バンタムとジュニアフェザーにも明らかに溝がありますが、やはりフェザーになるとさらにカラフルになります。

ここに10月9日にシャクール・スティーブンソンが「ビッグファイト」を求めて転級、空位となったWBO王者決定戦に出場するエマヌエル・ナバレッテ(10月9日:ルーベン・ビラ戦)が割って入る見込みです。
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WBAセカンド王者シュー・ツァンとはスパーリングで〝対戦〟済みで、井上が戦うとなると五分か、やや不利と見られるかもしれません。

ゲイリー・ラッセルJr.とジョシュ・ウォリントン相手では、間違いなく不利予想のフラグが立つでしょう。


井上がドネア戦で上がった評価はPFPランキングだけでした。

カシメロ戦のオッズが示していたように、井上はバンタム級最強と目されてはいますが、ドネア戦前の絶対無敵とは考えられていません。

しかし、本気で「パッキャオが見た風景」に憧れるなら、アンダードッグでリングに上がり番狂わせを起こすのは最低必要条件です。

もちろん、フェザーで最も大きな名前のラッセルJr.ですら米国では「無名であることに苛立っている不遇の軽量級」の一人に過ぎないのですが…。