温室育ちの分際で、逞しく成長を続けている、ボクシング界きってのスーパースター。
カネロ・アルバレスとは何者なのか?
カネロ・マガジン化が進行するリング誌ですが、井上も9ヶ月で2回単独カバーするなど勢いづいています。カネロと井上が交互にカバーする日も近い?
******
2017年のランキングは「パックマル4」の直前のリング誌特集でした。
当然、あの試合結果のインパクトは巨大です。
モラレス、バレラというヒマワリに対して月見草だったマルケスですが、メキセキューショナーのパッキャオを完璧に撃ち落とした功績は計り知れません。
私の独断ランキングでは、同胞のライバルを抜いて5位にジャンプアップです。
10位のマルケスが5位に割り込んだあおりを食って、最下位10位はビセンテ・サルディバル。
サルディバルが10位って、どんなハイレベルなランキングなのでしょうか!!ため息つくしかありません。
そして…カネロです。
日本のボクシングファンにとって、サルディバルは絶対にランクアウトしたくありません。
しかし、もはや、大嫌いなカネロを入れないという選択肢はありません…。
カネロ本人がナイスガイなのは、なんとなく伝わります…しかし、言ってみれば大金持ちのお坊ちゃんがコネとカネを使いまくってスターになったようなもので、なにか釈然としません。
これからもAサイドを押し付けたリング外のパワハラで、旬の強豪とスクエアで勝負することは回避しながら、衰えたビッグネームに難癖つけていくのでしょうか?
カネロがバトンを受け継いだ〝先人〟二人もAサイドの特権をこれでもかと行使した嫌な奴でしたが、パックメイはスターダムに辿り着くまでに高く険しいハードルをいくつもクリアした苦労人です。
「軽量級でアジア人」という絶体絶命の超B級から、大冒険な試合を何度もくぐり抜けてスーパースターの座に登り詰めたパッキャオ。
米国ボクシングの没落という逆風の中で「プリティボーイ」から「マネー」への絶妙のセルフプロデュースで「嫌われ者が一番の人気者」という真理を発見して魅せたフロイド・メイウェザー。
「奇跡は2回起きたら奇跡じゃない」はずですが、パッキャオの試合には何度「奇跡だ」と呟いてしまったことでしょうか。
「ブーイングの大きさとボクサーの報酬は正比例する」 ことを明白に証明したメイウェザーは、ノーベル経済学賞の候補に挙げられるべきです(メイもノーベルもどっちもくだらないという意味でも)。
ああ、メイウェザーは「イグノーベル賞」はすでに打診されてますね、きっと。
もちろん、表彰式会場までの渡航費から宿泊費まで全て自腹のイグノーベルから賞を受けるかどうか聞かれてもマネーが承諾するわけもありませんが。
さて…気分が重くなりますが、カネロを何位にランクしましょうか?
カネロ・アルバレスとは何者なのか?
カネロ・マガジン化が進行するリング誌ですが、井上も9ヶ月で2回単独カバーするなど勢いづいています。カネロと井上が交互にカバーする日も近い?
DAZNと結んだ5年11試合で最低保証3億6500万ドル(約410億円)、1試合平均では37億4000万円にのぼります。
井上尚弥らがトップグループを形成するバンタム級のプロボクサーは、全世界で784人(2月22日現在:BoxRecから)。
彼らの1試合平均のファイトマネーは100万円にも遠く届かないでしょう。
仮にありえない平均100万円と見積もっても、全世界のバンタム級ボクサーの1試合あたりのファイトマネー合計は7億8400万円に過ぎません。
カネロの5分の1です。実際にはもっともっと下でしょう。
全世界のバンタム級ボクサー、全員のファイトマネーを積み上げても、カネロ1試合の5分の1にも満たないのです。
これが、ボクシングの現実です。
「中量級と比べて軽量級の報酬は不当に低すぎる」とファン・フランシスコ・エストラーダらがいくら泣きついても、これが現実なのです。
残酷な言い方ですが、人気がないんだからロマゴンのストーカーなんてしないでサンタクルスにでも喧嘩売れば良かったんです。
それが嫌なら、おとなしくしてるしかありません。
リカルド・ロペスの報酬は、女子ボクサーのクリスティー・マーティンの10分の1以下でしたが、それが現実です。ロペスはマーティンの前座です。
悔しければ、軽量級ではありえない人気者ウンベルト・ゴンザレスやマイケル・カルバハルの挑発に答えれば良かったのです。
ロペスを非難しているのではありません。
「自分が最高のパフォーマンスを発揮することを優先する」というロペスのスタイルは、おそらく井上もそうでしょう。
最高のパフォーマンスを犠牲にしてまで、ビッグファイトを求める。そんな馬鹿げたことに意味を見いだせないと反発するアスリートの価値観は十分理解できます。
「最高のパフォーマンスなんてどうでもいい。みんなを驚かせたい、とにかく目立ちたい、何よりカネが欲しい」というパッキャオは軽率で浅ましい。そういう見方も十分納得できます。
バチカンや大金持ちのパトロンから「宗教画を描け」「彫刻もやれ」と言われて「俺は自分が好きな絵を描く」「彫刻なんてやったこともないから出来ない」と拒んだのが、芸術家ロペス。
そして、おそらく井上も。
パトロンが大喜びする画風に合わせて何枚も描きまくり「彫刻も出来るか?」というリクエストに「今から彫刻刀買って来ます!大理石だけご用意下さい!」と蕎麦屋の出前みたいに答えるのがパッキャオです。
この、パッキャオの後を追って早々に頓挫したのがドネアでした。もしかしたら、ドネアも本当はロペス型だったのかもしれません。
そもそも論で、ボクシングで蕎麦屋の出前みたいに注文(オファー)が来たら「喜んで!」みたいなパッキャオみたいなのは、歴史上存在しないのです。
正確に言うと、存在はしても最初の出前か、2回目の出前、何れにしても早い段階で破滅、破綻を迎えているはずなのです。
孤高の芸術家か、あ〜らよッの蕎麦屋か。
どっちが好きな生き方なのかは、人それぞれです。
パックメイやカネロが1試合で数十億円を当たり前に稼ぐ一方で、井上の最大のライバルと目されたエマヌエル・ロドリゲスはキャリアハイで7万5000ドル(試合は行われませんでしたがvsルイス・ネリ)。
長谷川穂積を破壊したフェルナンド・モンティエルに至っては、2階級制覇したときに手にした報酬がわずか1万5000ドル、税金やスタッフの費用などを引かれると、日本で1年間バイトしてた方が遥かに稼げます。
そこまで人気のないモンティエルですが、長谷川戦ではなんと50万ドル以上を手に入れました。それは、モンティエルのキャリアでは、信じられないほど飛び抜けた金額でした。
ノニト・ドネアもトップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズの確執で漁夫の利的に100万ドルファイターとして数試合を戦いましたが、実質は20万ドルがやっとのエストラーダ以下の人気しかありませんでした。
悲しくて悔しい話ですが、井上や井岡一翔ら日本のエース級や、レオ・サンタクルス、アブネル・マレスら両手の指でも余る一部の選手を除くと、ボクシング軽量級は恵まれたプロスポーツとは到底言えません。
「2%のボクサーが全体市場の98%の利益を享受する」。ジャック・デンプシーの時代から ボクシング界で語られる格言です。
パックメイとカネロの「光」と、井上や井岡らを例外とした軽量級の「影」。
「光」を見て「影のバンタム級でも(大手)PPVがある」「井上はラスベガスで何十億円も稼ぐ」なんて妄想するのは大間違いです。
ありえません。
「光」と「影」、やってることは同じボクシングに見えますが、報酬という一点では全く別のスポーツです。 「光」と「影」をごっちゃにして扇動的な報道をするメディアがいるから始末に負えないのです。
「黄金のバンタム」なんて、ミスリードの典型です。バカやアホは勘違いします。
世界中のバンタム級ボクサー全員のファイトマネーを合わせてもカネロ1試合の1/10以下です。これのどこが「黄金」ですか?
「黄金のバンタム」はエデル・ジョフレを指した称号です。
バンタムのような階級にもジョフレのような凄いボクサーがいるという賞賛です。つまり「黄金のバンタム」を訳すと「掃き溜めに鶴」ということです。
バンタム級を指す形容詞としては「黄金」なんてありえません。黄金に代わって正確に形容したいなら「貧困のバンタム」が妥当です。
誤解を恐れずに書いていますが、私は軽量級ボクシングが最も面白いと心酔しています。
その大好きなスポーツを、意図的に読者をミスリードするような報道には、幻滅しかありません。
日本ではおかしなメディアがフェイクニュースまがいの「井上がラスベガスでメガファイト」を垂れ流しています。
「ラスベガスの中でも聖地マンダレイベイ」「ESPN+が全米生中継」「チケットが500万円即売」…。
彼らの1試合平均のファイトマネーは100万円にも遠く届かないでしょう。
仮にありえない平均100万円と見積もっても、全世界のバンタム級ボクサーの1試合あたりのファイトマネー合計は7億8400万円に過ぎません。
カネロの5分の1です。実際にはもっともっと下でしょう。
全世界のバンタム級ボクサー、全員のファイトマネーを積み上げても、カネロ1試合の5分の1にも満たないのです。
これが、ボクシングの現実です。
「中量級と比べて軽量級の報酬は不当に低すぎる」とファン・フランシスコ・エストラーダらがいくら泣きついても、これが現実なのです。
残酷な言い方ですが、人気がないんだからロマゴンのストーカーなんてしないでサンタクルスにでも喧嘩売れば良かったんです。
それが嫌なら、おとなしくしてるしかありません。
リカルド・ロペスの報酬は、女子ボクサーのクリスティー・マーティンの10分の1以下でしたが、それが現実です。ロペスはマーティンの前座です。
悔しければ、軽量級ではありえない人気者ウンベルト・ゴンザレスやマイケル・カルバハルの挑発に答えれば良かったのです。
ロペスを非難しているのではありません。
「自分が最高のパフォーマンスを発揮することを優先する」というロペスのスタイルは、おそらく井上もそうでしょう。
最高のパフォーマンスを犠牲にしてまで、ビッグファイトを求める。そんな馬鹿げたことに意味を見いだせないと反発するアスリートの価値観は十分理解できます。
「最高のパフォーマンスなんてどうでもいい。みんなを驚かせたい、とにかく目立ちたい、何よりカネが欲しい」というパッキャオは軽率で浅ましい。そういう見方も十分納得できます。
バチカンや大金持ちのパトロンから「宗教画を描け」「彫刻もやれ」と言われて「俺は自分が好きな絵を描く」「彫刻なんてやったこともないから出来ない」と拒んだのが、芸術家ロペス。
そして、おそらく井上も。
パトロンが大喜びする画風に合わせて何枚も描きまくり「彫刻も出来るか?」というリクエストに「今から彫刻刀買って来ます!大理石だけご用意下さい!」と蕎麦屋の出前みたいに答えるのがパッキャオです。
この、パッキャオの後を追って早々に頓挫したのがドネアでした。もしかしたら、ドネアも本当はロペス型だったのかもしれません。
そもそも論で、ボクシングで蕎麦屋の出前みたいに注文(オファー)が来たら「喜んで!」みたいなパッキャオみたいなのは、歴史上存在しないのです。
正確に言うと、存在はしても最初の出前か、2回目の出前、何れにしても早い段階で破滅、破綻を迎えているはずなのです。
孤高の芸術家か、あ〜らよッの蕎麦屋か。
どっちが好きな生き方なのかは、人それぞれです。
パックメイやカネロが1試合で数十億円を当たり前に稼ぐ一方で、井上の最大のライバルと目されたエマヌエル・ロドリゲスはキャリアハイで7万5000ドル(試合は行われませんでしたがvsルイス・ネリ)。
長谷川穂積を破壊したフェルナンド・モンティエルに至っては、2階級制覇したときに手にした報酬がわずか1万5000ドル、税金やスタッフの費用などを引かれると、日本で1年間バイトしてた方が遥かに稼げます。
そこまで人気のないモンティエルですが、長谷川戦ではなんと50万ドル以上を手に入れました。それは、モンティエルのキャリアでは、信じられないほど飛び抜けた金額でした。
ノニト・ドネアもトップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズの確執で漁夫の利的に100万ドルファイターとして数試合を戦いましたが、実質は20万ドルがやっとのエストラーダ以下の人気しかありませんでした。
悲しくて悔しい話ですが、井上や井岡一翔ら日本のエース級や、レオ・サンタクルス、アブネル・マレスら両手の指でも余る一部の選手を除くと、ボクシング軽量級は恵まれたプロスポーツとは到底言えません。
「2%のボクサーが全体市場の98%の利益を享受する」。ジャック・デンプシーの時代から ボクシング界で語られる格言です。
パックメイとカネロの「光」と、井上や井岡らを例外とした軽量級の「影」。
「光」を見て「影のバンタム級でも(大手)PPVがある」「井上はラスベガスで何十億円も稼ぐ」なんて妄想するのは大間違いです。
ありえません。
「光」と「影」、やってることは同じボクシングに見えますが、報酬という一点では全く別のスポーツです。 「光」と「影」をごっちゃにして扇動的な報道をするメディアがいるから始末に負えないのです。
「黄金のバンタム」なんて、ミスリードの典型です。バカやアホは勘違いします。
世界中のバンタム級ボクサー全員のファイトマネーを合わせてもカネロ1試合の1/10以下です。これのどこが「黄金」ですか?
「黄金のバンタム」はエデル・ジョフレを指した称号です。
バンタムのような階級にもジョフレのような凄いボクサーがいるという賞賛です。つまり「黄金のバンタム」を訳すと「掃き溜めに鶴」ということです。
バンタム級を指す形容詞としては「黄金」なんてありえません。黄金に代わって正確に形容したいなら「貧困のバンタム」が妥当です。
誤解を恐れずに書いていますが、私は軽量級ボクシングが最も面白いと心酔しています。
その大好きなスポーツを、意図的に読者をミスリードするような報道には、幻滅しかありません。
日本ではおかしなメディアがフェイクニュースまがいの「井上がラスベガスでメガファイト」を垂れ流しています。
「ラスベガスの中でも聖地マンダレイベイ」「ESPN+が全米生中継」「チケットが500万円即売」…。
よく考えれば、おかしいのはわかるはずなのですが…「井上20億円」の脳は「チケット500万円」をすげーと受け入れている人がいるのでしょうか?
米国の会場ランキングもやってみたら面白いですね。
これはカジノとダウンタウンの2部門でやるべきでしょうが、、、。「ベスト10」でいつか。
あちこちで蔓延する詐欺的ニュースに「井上ってすごい!」と反応する単細胞は、事実を知れば去っていくでしょう。
トップランクが井上との契約にちゃっかり「日本での試合」を入れ込んでいる意味を考えれば簡単にわかることなのに。
圧倒的有利で井上勝利が確信されていた「さいたま」で、トップランクが査定したのは試合内容ではありません。
米国の軽量級ではありえない巨大アリーナに本当に有料入場者が2万人も集まるのか?1億2000万人の国の地上波でどれだけの人が観るのか?
全てが合格でした。トップランクだけでなく、世界中の軽量級ボクサーにとって埼玉は憧れの場所になっています。
カシメロらが井上との対戦を熱望したのは「埼玉でやりたい」ということでした。それが、井上の希望でなぜか興行規模が極端に縮小してしまうラスベガス…いろんな意味でカシメロはムカついているでしょう。
それにしても、埼玉のバリューがここまで高騰するのは歴史上初めてでしょう(埼玉に御免なさい!)。
つまりは、ボブ・アラムの本音は「全試合日本開催でトップランクに主催させて」ということです。
「ラスベガスでメイン」を夢見る井上と、「全試合サイタマ」なトップランク。その両者の思惑の絶妙の折衷案が「最初はベガス、年末に日本」です。
前置きが長くなりました。
歪みきったボクシングの世界、その歪みやら捩れやら矛盾やら、そんな闇の力学が作用して現出したのがカネロ・アルバレスです。
カネロ自身は、純粋なボクシング小僧が力の限り努力して、ここまで登り詰めたアスリートです。
しかし、彼がのめりこんだスポーツは不幸かな、まともなスポーツではありません。
潔白なカネロが、ボクシングの邪悪な毒素に染められていくのは当然の帰結です。
プロボクシングという歪んだプロスポーツの「光」(いやいやこれぞ「闇」?)の象徴、カネロ・アルバレスとは何者なのか?
米国の会場ランキングもやってみたら面白いですね。
これはカジノとダウンタウンの2部門でやるべきでしょうが、、、。「ベスト10」でいつか。
あちこちで蔓延する詐欺的ニュースに「井上ってすごい!」と反応する単細胞は、事実を知れば去っていくでしょう。
トップランクが井上との契約にちゃっかり「日本での試合」を入れ込んでいる意味を考えれば簡単にわかることなのに。
圧倒的有利で井上勝利が確信されていた「さいたま」で、トップランクが査定したのは試合内容ではありません。
米国の軽量級ではありえない巨大アリーナに本当に有料入場者が2万人も集まるのか?1億2000万人の国の地上波でどれだけの人が観るのか?
全てが合格でした。トップランクだけでなく、世界中の軽量級ボクサーにとって埼玉は憧れの場所になっています。
カシメロらが井上との対戦を熱望したのは「埼玉でやりたい」ということでした。それが、井上の希望でなぜか興行規模が極端に縮小してしまうラスベガス…いろんな意味でカシメロはムカついているでしょう。
それにしても、埼玉のバリューがここまで高騰するのは歴史上初めてでしょう(埼玉に御免なさい!)。
つまりは、ボブ・アラムの本音は「全試合日本開催でトップランクに主催させて」ということです。
「ラスベガスでメイン」を夢見る井上と、「全試合サイタマ」なトップランク。その両者の思惑の絶妙の折衷案が「最初はベガス、年末に日本」です。
前置きが長くなりました。
歪みきったボクシングの世界、その歪みやら捩れやら矛盾やら、そんな闇の力学が作用して現出したのがカネロ・アルバレスです。
カネロ自身は、純粋なボクシング小僧が力の限り努力して、ここまで登り詰めたアスリートです。
しかし、彼がのめりこんだスポーツは不幸かな、まともなスポーツではありません。
潔白なカネロが、ボクシングの邪悪な毒素に染められていくのは当然の帰結です。
プロボクシングという歪んだプロスポーツの「光」(いやいやこれぞ「闇」?)の象徴、カネロ・アルバレスとは何者なのか?
カネロはボクシング大国メキシコの歴史でも、屈指の実力の持ち主なのか。
2017年にこのブログを始めた当初のお話をお色直ししてのお披露目です。
ピンクが付け加えた箇所になります。
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ピンクが付け加えた箇所になります。
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VIVA MEXICO! メキシコ史上最強は誰なのか!?
現在、世界で最も大きなボクシング市場はどの国か?
トータルの市場規模ではやはり米国でしょうが、1試合の市場規模、メガファイトの盛り上がり、観客の熱狂という尺度では英国です。
米国のビッグファイトは、カジノ&リゾートのショーと抱き合わせで集客することも珍しくありません。
メインイベントが始まるまではカジノで賭けに興じたり、コンサートやマジックショーなどを楽しむ人が多く、前座試合の客席はガラガラなんてことも普通にあるばかりか、メインイベントでも空席が目立つなんてことも珍しくありません。
招致フィーを払うカジノ側は、上客に無料券をばら撒きます。ボクシングに興味ないお金持ちにとってはただの紙切れです。そんな客にとって、ギャンブルで大当たりしていたら、メインイベントの時間になってもバカラの席から離れるわけがありません。
米国のビッグファイトは、カジノ&リゾートのショーと抱き合わせで集客することも珍しくありません。
メインイベントが始まるまではカジノで賭けに興じたり、コンサートやマジックショーなどを楽しむ人が多く、前座試合の客席はガラガラなんてことも普通にあるばかりか、メインイベントでも空席が目立つなんてことも珍しくありません。
招致フィーを払うカジノ側は、上客に無料券をばら撒きます。ボクシングに興味ないお金持ちにとってはただの紙切れです。そんな客にとって、ギャンブルで大当たりしていたら、メインイベントの時間になってもバカラの席から離れるわけがありません。
一方、英国では純粋に贔屓のボクサーを応援する熱狂的なサポーターが多く駆けつけます。
お目当てのスター選手が出て来るまでにも、前座の自国選手に声援を送り、そこで面白い試合を見せようものなら、次はその選手の試合も観戦に行くーまさに理想的な雪だるま式発展を続けているのです。
お目当てのスター選手が出て来るまでにも、前座の自国選手に声援を送り、そこで面白い試合を見せようものなら、次はその選手の試合も観戦に行くーまさに理想的な雪だるま式発展を続けているのです。
熱狂的なファンが増え、注目度と報酬が跳ね上がることで選手層も分厚くなり、レベルも上昇。
軽量級からヘビー級まで人気選手を抱える英国の盛況ぶりは、外国人のライバルを見つけるだけでなく、同国人対決も厭わない姿勢にも支えられています。
軽量級からヘビー級まで人気選手を抱える英国の盛況ぶりは、外国人のライバルを見つけるだけでなく、同国人対決も厭わない姿勢にも支えられています。
(2017年当時)現在、外国人ライバルの筆頭が我らがホルヘ・リナレスです。
アンソニー・クロラに明白に2連勝、それでもこの階級には無敗の対抗王者テリー・フラナガン、地元ロンドン五輪金メダリストのルーク・キャンベルがウエイティングサークルに控えています。
キャンベルは先日のジョシュア対クリチコの前座でオーバーウェイトのダーレイス・ペレスに快勝、リナレスへの挑戦権を獲得しました。
リナレス包囲網が出来上がっているのです。この辺りはマニー・パッキャオを巡るメキシコ三銃士の激闘を彷彿とさせます(この4人はPFPの上位を席巻していましたからレベルはかなり違いますが)。
アンソニー・クロラに明白に2連勝、それでもこの階級には無敗の対抗王者テリー・フラナガン、地元ロンドン五輪金メダリストのルーク・キャンベルがウエイティングサークルに控えています。
キャンベルは先日のジョシュア対クリチコの前座でオーバーウェイトのダーレイス・ペレスに快勝、リナレスへの挑戦権を獲得しました。
リナレス包囲網が出来上がっているのです。この辺りはマニー・パッキャオを巡るメキシコ三銃士の激闘を彷彿とさせます(この4人はPFPの上位を席巻していましたからレベルはかなり違いますが)。
日本でもアメリカでも満足のいく待遇、報酬を得られなかった(本人の躓きも原因ですが)リナレスは、熱狂する大会場のメインを張り、東京やベガスよりも遥かに高待遇で英国に受け入れられました。流浪のベネズエラ人はついに安住の地を手に入れたのです。
さて、沸騰する英国市場を「バブル」と見る向きも少なくありませんが、今回のテーマ、メキシコのボクシング熱は英国以上です。しかもその歴史も長く、深く、もはや「文化」の領域なのです。
【メキシコのボクサーにとって近接する米国は最も身近な憧れの国です。暗愚なドナルド・トランプが作った壁など彼らは易々と乗り越えてゆくでしょう。】
メキシコで最も人気があるスポーツはサッカー、ボクシングは2番手ですが「フットボーラーは女子供の歓声を浴び、ボクサーは男の尊敬を集める」のです。
これは60年代までの米国におけるヘビー級とMLB選手の関係にもよく似ています。
これは60年代までの米国におけるヘビー級とMLB選手の関係にもよく似ています。
そんなディープな歴史を抱えるメキシコボクシングのオールタイムPFP10傑を数えていきます。
カネロもジュニアもこの濃厚で深遠なランキングにはお呼びではありません。
ここからはリング誌2012年12月号を参考にしましたが、この8年間で情勢は大きく様変わりしてしまいました。
ジュニアは確かにお呼びじゃありませんでした。
カネロもジュニアもこの濃厚で深遠なランキングにはお呼びではありません。
ここからはリング誌2012年12月号を参考にしましたが、この8年間で情勢は大きく様変わりしてしまいました。
ジュニアは確かにお呼びじゃありませんでした。
カネロも似たり寄ったりだと、思っていましたが…。
▲第10位=ファン・マニュエル・マルケス=このランキング唯一の現役選手でしたが、2016年に引退して今年、見事に一発殿堂です。
メキセキューショナー(メキシコ人死刑執行人)、パッキャオからエリック・モラレスに次いで二人目の勝利を、衝撃的なKOで母国にもたらした遅咲きのヒーロー。
アントニオ・マルコ・バレラ、モラレスと同時代に若くから才能を爆発させたグレートが存在したため、月見草の印象が強かったマルケスですが、最後の最後に太陽を掴み取りました。
殿堂入り、それも一発殿堂間違い無しです。
➡︎豆知識:パッキャオとの3戦目までは全て判定。そのジャッジ、延べ9人のスコアを合計すると1024−1017。1試合1ジャッジあたりに換算すると、0.777…、なんと1ポイントの差もない超接戦を繰り広げていたのです。
メキセキューショナー(メキシコ人死刑執行人)、パッキャオからエリック・モラレスに次いで二人目の勝利を、衝撃的なKOで母国にもたらした遅咲きのヒーロー。
アントニオ・マルコ・バレラ、モラレスと同時代に若くから才能を爆発させたグレートが存在したため、月見草の印象が強かったマルケスですが、最後の最後に太陽を掴み取りました。
殿堂入り、それも一発殿堂間違い無しです。
➡︎豆知識:パッキャオとの3戦目までは全て判定。そのジャッジ、延べ9人のスコアを合計すると1024−1017。1試合1ジャッジあたりに換算すると、0.777…、なんと1ポイントの差もない超接戦を繰り広げていたのです。
このランキングはパッキャオをKOした第4戦を前にした特集で組まれたものなので、今のマルケスのランクはもっと上になりますね。人気はNo.1ではありませんでしたが、全盛期のナジーム・ハメドが公然と対戦を忌避するなど、同業者からはその実力が高く認められていました。
▲第9位=ビセンテ・サルディバル=ルーベン・オリバレスもフリオ・セサール・チャベスも憧れのボクサーを聞かれて真っ先にその名前を挙げるメキシコ屈指の人気者。
1964年にシュガー・ラモスから奪った世界フェザー級タイトルの8度目の防衛に成功したアステカスタジアムのリング上で24歳の時に引退宣言。
「もう十分に稼いだし、若いうちに人生を楽しみたいんだ」。
多くのファンが涙を流して英雄の引退を惜しんだと伝えられています。
しかし、莫大な貯金は2年足らずで底を尽き、リングに舞い戻るとファイティング・原田が三階級制覇を阻まれたジョニー・ファメションを判定で下してWBCフェザー級王者に返り咲き。
1964年にシュガー・ラモスから奪った世界フェザー級タイトルの8度目の防衛に成功したアステカスタジアムのリング上で24歳の時に引退宣言。
「もう十分に稼いだし、若いうちに人生を楽しみたいんだ」。
多くのファンが涙を流して英雄の引退を惜しんだと伝えられています。
しかし、莫大な貯金は2年足らずで底を尽き、リングに舞い戻るとファイティング・原田が三階級制覇を阻まれたジョニー・ファメションを判定で下してWBCフェザー級王者に返り咲き。
初防衛戦で地元ティファナに柴田国明を迎えますが、大番狂わせのKO負け。
日本では「ティファナの歓喜」でしたが当地では「ティファナの悲劇」。
メキシコでミドルネームに「シバタ」と付けるメキシコ人ボクサーが何人も現れたことからも、この試合の衝撃がいかに大きかったかを物語っています。
柴田に敗北した後、カムバックを果たし、あのエデル・ジョフレが持つ世界フェザー級王座に挑みますが4ラウンドKO負け。
サルディバルにしろ、ジョフレにしろ日本人に馴染み深いファイターが高い評価を受けているのを知ると嬉しくなりますね。もちろん、一発殿堂入り。
➡︎1960年ローマ五輪に16歳の若さで出場、1回戦で敗退しています。
日本では「ティファナの歓喜」でしたが当地では「ティファナの悲劇」。
メキシコでミドルネームに「シバタ」と付けるメキシコ人ボクサーが何人も現れたことからも、この試合の衝撃がいかに大きかったかを物語っています。
柴田に敗北した後、カムバックを果たし、あのエデル・ジョフレが持つ世界フェザー級王座に挑みますが4ラウンドKO負け。
サルディバルにしろ、ジョフレにしろ日本人に馴染み深いファイターが高い評価を受けているのを知ると嬉しくなりますね。もちろん、一発殿堂入り。
➡︎1960年ローマ五輪に16歳の若さで出場、1回戦で敗退しています。
■第8位=リカルド・ロペス=敗北の味を知らないまま引退した永遠の王者。
超絶のテクニシャンでありながら、一打必倒のパワーも兼ね備えていました。
フィニートの異名通り、完全無欠のファイターでしたが、メキシコファンの評価は意外なほど低いんです。
これがリング誌ではなく、メキシコのメディアのランキングなら下手したら10傑に入っていないかもしれません。
ウンベルト・ゴンザレスらとの対戦を頑なに拒んで、長らくミニマム級の井戸の中にこもって最高技術の習得に研鑽した姿勢は、泥臭い激闘を好むメキシコ人の目には逃亡に見えたのかもしれません。
超絶のテクニシャンでありながら、一打必倒のパワーも兼ね備えていました。
フィニートの異名通り、完全無欠のファイターでしたが、メキシコファンの評価は意外なほど低いんです。
これがリング誌ではなく、メキシコのメディアのランキングなら下手したら10傑に入っていないかもしれません。
ウンベルト・ゴンザレスらとの対戦を頑なに拒んで、長らくミニマム級の井戸の中にこもって最高技術の習得に研鑽した姿勢は、泥臭い激闘を好むメキシコ人の目には逃亡に見えたのかもしれません。
ウンゴンがビッグファイトのメインを何度も張った一方で、フィニートはメキシコの不人気王者がそうであるように日本でも防衛戦を重ね、挙句は女子ボクサーの前座までつとめるなど、その実力を考えると待遇面では全く恵まれませんでした。
とはいえ国際的な評価は抜群、もちろん一発殿堂です。
➡︎スラムの喧嘩自慢の少年からボクサーへ。そんな典型的なストーリーとは違い、父親が時計職人の中流家庭で育ちました。
その父親も珍しくボクシングには興味がなく、知人から「ボクシングはものすごく危険なスポーツだけど、あんたの息子のボクシングだけは安心して見てられるぞ」と聞かされ、初めて試合会場に足を運んだと言われています。
とはいえ国際的な評価は抜群、もちろん一発殿堂です。
➡︎スラムの喧嘩自慢の少年からボクサーへ。そんな典型的なストーリーとは違い、父親が時計職人の中流家庭で育ちました。
その父親も珍しくボクシングには興味がなく、知人から「ボクシングはものすごく危険なスポーツだけど、あんたの息子のボクシングだけは安心して見てられるぞ」と聞かされ、初めて試合会場に足を運んだと言われています。
■第7位=ミゲール・カント=ロペスほどではありませんが、マエストロと呼ばれたスマートなテクニシャンでした。
小熊正二からタイトルを奪ったベツリオ・ゴンザレスを下して獲得したWBCフライ級王座を14度(当時のフライ級記録)も防衛。花形進、王者奪回を狙った小熊の挑戦も退けました。
小熊正二からタイトルを奪ったベツリオ・ゴンザレスを下して獲得したWBCフライ級王座を14度(当時のフライ級記録)も防衛。花形進、王者奪回を狙った小熊の挑戦も退けました。
カントが15度目の防衛を阻まれた朴賛希は、1980年に小熊から改名した大熊に戒厳令下のソウルで9ラウンドKO負けしてベルトを手放します。
この戒厳令が敷かれるきっかけになったのが、前年に世界を震撼させた朴正熙大統領(朴槿恵の父親ですね)暗殺事件でした。
➡︎カントが師事したヘスス・リベロは後にオスカー・デラホーヤも指導。リベロがコーナーについた3試合(父チャベス第二戦、ミゲール・アンヘル・ゴンザレス/東京三太、パーネル・ウィテカー)は全勝、ゴールデンボーイの防御技術を格段に引き上げたと言われています。
この戒厳令が敷かれるきっかけになったのが、前年に世界を震撼させた朴正熙大統領(朴槿恵の父親ですね)暗殺事件でした。
➡︎カントが師事したヘスス・リベロは後にオスカー・デラホーヤも指導。リベロがコーナーについた3試合(父チャベス第二戦、ミゲール・アンヘル・ゴンザレス/東京三太、パーネル・ウィテカー)は全勝、ゴールデンボーイの防御技術を格段に引き上げたと言われています。
♦第6位=エリック・モラレス=ものすごい人気者です。
とにかく好戦的な強打者なのに鋼鉄のアゴまで持っていました。
高度な防御技術を持っているにもかかわらず、真正面からの打撃戦を選択する生粋のファイター。メキシコファンの理想を具現化したのがエル・テリブルです。
21歳の若さで同胞のテクニシャン、ダニエル・サラゴサを粉砕してWBC世界ジュニアフェザー級王者に登り詰めると、あとはもうスーパースターの道をまっしぐら。
全盛期を過ぎてからも「自殺行為」と言われたジュニアウェルター級随一の強打者マルコス・マイダナ戦では、あろうことか打撃戦に応じて互角に渡り合いました。
正式な引退宣言はしていないため、殿堂入りの資格がいつ発生するか不明ですが、一発殿堂確実です。
2018年、一発殿堂。
とにかく好戦的な強打者なのに鋼鉄のアゴまで持っていました。
高度な防御技術を持っているにもかかわらず、真正面からの打撃戦を選択する生粋のファイター。メキシコファンの理想を具現化したのがエル・テリブルです。
21歳の若さで同胞のテクニシャン、ダニエル・サラゴサを粉砕してWBC世界ジュニアフェザー級王者に登り詰めると、あとはもうスーパースターの道をまっしぐら。
全盛期を過ぎてからも「自殺行為」と言われたジュニアウェルター級随一の強打者マルコス・マイダナ戦では、あろうことか打撃戦に応じて互角に渡り合いました。
正式な引退宣言はしていないため、殿堂入りの資格がいつ発生するか不明ですが、一発殿堂確実です。
2018年、一発殿堂。
パッキャオ、バレラとラバーマッチまでもつれたトリオロジーを展開、世界中のボクシングファンも魅了しました。
特に、覚醒直後のパックマンの猛攻を12ラウンドに渡って捌ききったパッキャオとの第1戦はメキシコファンの心を鷲掴みにしました。
➡︎二人の弟もプロボクサー。ディエゴは元WBO世界ジュニアバンタム級王者。イヴァンは元バンタム級の世界ランカー。
特に、覚醒直後のパックマンの猛攻を12ラウンドに渡って捌ききったパッキャオとの第1戦はメキシコファンの心を鷲掴みにしました。
➡︎二人の弟もプロボクサー。ディエゴは元WBO世界ジュニアバンタム級王者。イヴァンは元バンタム級の世界ランカー。
♦第5位=マルコ・アントニオ・バレラ=有り余る才能を打撃戦に特化したモラレスに対して、バレラは自らの才能を、若い頃は強打者、年齢を重ねてからは変幻自在のベテランに昇華させました。
ケネディ・マッキニーを挑戦者に迎えたWBO世界ジュニアフェザー級戦は、HBOのボクシング番組「 BOXING AFTER DARK」の初回メインイベントに起用され、その後も当時無敗のナジーム・ハメドに完勝するなど、ヒスパニック時代の象徴的なファイターでした。
ケネディ・マッキニーを挑戦者に迎えたWBO世界ジュニアフェザー級戦は、HBOのボクシング番組「 BOXING AFTER DARK」の初回メインイベントに起用され、その後も当時無敗のナジーム・ハメドに完勝するなど、ヒスパニック時代の象徴的なファイターでした。
もちろん、一発殿堂。
ハメドに勝利を収めてからもエンリケ・サンチェス、モラレス、ジョニー・タピア、ケビン・ケリーと錚々たる相手から白星を重ねた実績が評価されて、ゴールデンボーイプロモーションと超大型契約を締結。
その初っ端に「ボーナス」として用意されたのがパッキャオでした(今から考えると全然ボーナスなんかじゃない…)。
世紀の番狂わせで惨敗したこの試合は、GBPと大型契約を結んだボクサーは直後に負けるというジンクス「ゴールデンボーイの呪い」の始まりとなってしまいます(リナレスもこの呪いの犠牲者ですね)。
➡︎アマチュア時代は56戦4敗の好成績で、5つの国内タイトルを獲得しましたがこの60試合は15歳でプロ転向するまでに積み重ねられたものです。
その初っ端に「ボーナス」として用意されたのがパッキャオでした(今から考えると全然ボーナスなんかじゃない…)。
世紀の番狂わせで惨敗したこの試合は、GBPと大型契約を結んだボクサーは直後に負けるというジンクス「ゴールデンボーイの呪い」の始まりとなってしまいます(リナレスもこの呪いの犠牲者ですね)。
➡︎アマチュア時代は56戦4敗の好成績で、5つの国内タイトルを獲得しましたがこの60試合は15歳でプロ転向するまでに積み重ねられたものです。
♦第4位=カルロス・サラテ=「KOモンスター」「KOアーティスト」、強打を表現する大袈裟な表現が大安売りの昨今ですが、サラテこそは本物中の本物です。
生涯66勝4敗、66勝のうち63がKO。対戦相手もバンタムからジュニアフェザーの強豪がずらりと居並ぶ中での数字です。アルフォンソ・サモラとの全勝全KO対決、今なおメキシコ対プエルトリコ、宿命のライバルのシンボリックなビッグファイト、ウィルフレド・ゴメス戦、議論を呼ぶ判定で王座を失ったルペ・ピントール戦…軽量級へのリスペクトが強い日本のファンにとっては伝説を通り越して神話の登場人物です。
もちろん一発殿堂。
生涯66勝4敗、66勝のうち63がKO。対戦相手もバンタムからジュニアフェザーの強豪がずらりと居並ぶ中での数字です。アルフォンソ・サモラとの全勝全KO対決、今なおメキシコ対プエルトリコ、宿命のライバルのシンボリックなビッグファイト、ウィルフレド・ゴメス戦、議論を呼ぶ判定で王座を失ったルペ・ピントール戦…軽量級へのリスペクトが強い日本のファンにとっては伝説を通り越して神話の登場人物です。
もちろん一発殿堂。
軽量級にもかかわらずファイトマネーも高額のサラテは、日本に呼べない大物でした。
というか、あんな化け物、呼びません。自分のジムの有望な若手とは絶対に戦わせたくありませんから。
➡︎サラテの息子もライト級の有望株で、7割以上のKO率を誇っていましたが、父親が父親だけに「全然、パンチないじゃないか」と非難される始末。父親のKO率と比べられるとゴロフキンやワイルダーでも色褪せてしまいます。
というか、あんな化け物、呼びません。自分のジムの有望な若手とは絶対に戦わせたくありませんから。
➡︎サラテの息子もライト級の有望株で、7割以上のKO率を誇っていましたが、父親が父親だけに「全然、パンチないじゃないか」と非難される始末。父親のKO率と比べられるとゴロフキンやワイルダーでも色褪せてしまいます。
★★第3位=サルバドール・サンチェス=個人的に最も好きなファイターの一人です。
1980年、軽量級ながら米国で人気のダニー〝リトルレッド〟ロペスをTKOしてWBC世界フェザー級のベルトを腰に巻きました。
当時、サンチェスは弱冠20歳。メキシコ人好みの打ち合い上等の頑健な若きハードパンチャーは、あっという間にスターダムに駆け上がりました。
このタイトルはルーベン・カスティージョ、ファン・ラポルテ、若き日のアズマー・ネルソンら強豪相手に9連続防衛しましたが、出色は2階級制覇を狙ってフェザー級に上げて来たウィルフレド・ゴメスとのメガファイトです。
1980年、軽量級ながら米国で人気のダニー〝リトルレッド〟ロペスをTKOしてWBC世界フェザー級のベルトを腰に巻きました。
当時、サンチェスは弱冠20歳。メキシコ人好みの打ち合い上等の頑健な若きハードパンチャーは、あっという間にスターダムに駆け上がりました。
このタイトルはルーベン・カスティージョ、ファン・ラポルテ、若き日のアズマー・ネルソンら強豪相手に9連続防衛しましたが、出色は2階級制覇を狙ってフェザー級に上げて来たウィルフレド・ゴメスとのメガファイトです。
どんなに心拍数を上げても40秒もあれば平静時まで回復するという恐るべき心肺機能を持ったサンチェスにとって1分間のインタバルは十分すぎる休息でした。
常にフレッシュな状態でラウンドを飛び出して、消耗・疲弊した相手を思う存分攻撃したのです。
常にフレッシュな状態でラウンドを飛び出して、消耗・疲弊した相手を思う存分攻撃したのです。
1981年8月21日、シーザースパレス。
メキシコからシーザースパレスに詰めかけたファンの目には、母国の英雄サラテを打ち砕いたゴメスの強打が焼き付いています。シーザースパレスのオッズは6−5でゴメス。
大観衆が心配そうに見守る中で、第1ラウンド開始のゴングが打ち鳴らされます。
わずか40秒後にサンチェス得意の左フックでゴメスがダウン!ニュートラルコーナーに下がって、冷静にゴメスのダメージを測るメキシコ人の風格は到底22歳には見えませんでした。
迎えた8ラウンド、サンチェスの冷酷なコンビネーションにゴメスが前のめりに崩れ落ちたとき、メキシコの宿願であったリベンジが完遂されたのです。
メキシコからシーザースパレスに詰めかけたファンの目には、母国の英雄サラテを打ち砕いたゴメスの強打が焼き付いています。シーザースパレスのオッズは6−5でゴメス。
大観衆が心配そうに見守る中で、第1ラウンド開始のゴングが打ち鳴らされます。
わずか40秒後にサンチェス得意の左フックでゴメスがダウン!ニュートラルコーナーに下がって、冷静にゴメスのダメージを測るメキシコ人の風格は到底22歳には見えませんでした。
迎えた8ラウンド、サンチェスの冷酷なコンビネーションにゴメスが前のめりに崩れ落ちたとき、メキシコの宿願であったリベンジが完遂されたのです。
この1ヶ月後にやはりシーザースパレスでボクシング史上最高傑作と賞賛されるレナード対ハーンズの第1戦が行われましたが、その年の最高選手賞はサンチェスとレナードが分け合います。
しかし、そのことに異を唱えるファンは誰一人いませんでした。
しかし、そのことに異を唱えるファンは誰一人いませんでした。
翌年、のちに2階級制覇するガーナの〝プロフェッサー〟アズマー・ネルソンを14ラウンドで撃ち落とします。
試合後の会見で23歳の若者は「次はラポルテとの再戦(10度目の防衛戦)の予定だが、そのあとは(ジュニアライトを飛び越して)一気にライト級に上げる。評価の高いニカラグア人をぶっ倒す」。
サンチェス対アレクシス・アルゲリョ…世界中のボクシングファンがよだれを流して喜ぶようなカードです。
試合後の会見で23歳の若者は「次はラポルテとの再戦(10度目の防衛戦)の予定だが、そのあとは(ジュニアライトを飛び越して)一気にライト級に上げる。評価の高いニカラグア人をぶっ倒す」。
サンチェス対アレクシス・アルゲリョ…世界中のボクシングファンがよだれを流して喜ぶようなカードです。
しかし、ファンの夢はネルソン戦からわずか22日後に潰えてしまいます。その悲報を聞いた世界中のボクシングファンが同じ言葉を発したでしょう。「嘘だろ!何かの間違いだろ?」。
もちろん一発殿堂入りしましたが、栄誉ある式典に本人が参加することは叶いませんでした。
あれから、純白のポルシェ928を見かけたことはありませんが、ポルシェが走るのを見るたびに、今でも感傷に浸ってしまいます。
★☆第2位=ルーベン・オリバレス=引退から四半世紀以上が経つというのにメキシコはもちろん、ロスアンゼルスのヒスパニックの多い通りでは彼は道をまっすぐに歩けないと言われています。
なぜそこまで人気があるのか?
簡単な話です、試合が面白いからです。デビューからの61試合を60勝1分で進撃した小さな巨人は、その後のビッグファイトにいつも勝利を収めたわけではありません。しかし、彼のチケットを買った人には無上のスペクタクルが約束されていたのです。
なぜそこまで人気があるのか?
簡単な話です、試合が面白いからです。デビューからの61試合を60勝1分で進撃した小さな巨人は、その後のビッグファイトにいつも勝利を収めたわけではありません。しかし、彼のチケットを買った人には無上のスペクタクルが約束されていたのです。
金沢和良との死闘は有名ですね。
私はYouTubeで初めて見ましたが、精魂尽き果ててダウンした金沢が必死に立ち上がり「このやろー!!」と絶叫する有名なシーン。
あれをリアルタイムで観ることが出来た幸運な人の感動がいかほどだったか、PC画面からでも容易に想像出来ます。
➡︎怪物の来日に日本列島も大騒ぎで、オリバレスがいく先々でサインを求めるファンが大行列を作ったというエピソードからは、ボクシング全盛期の熱気が伝わってきます。
昨年、原宿にパッキャオジムをオープンする告知のために来日したパックマンが銀座のブランド店をハシゴして爆買いしてるところに遭遇しました。メディアクルーがカメラを回しているのに気づいた通行人からは「あれ誰?誰なの?」「アメリカのプロボクサーだって」「有名人?」そんな声が聞こえました。
日本でのパッキャオの知名度って、どの程度なんでしょうか。
私はYouTubeで初めて見ましたが、精魂尽き果ててダウンした金沢が必死に立ち上がり「このやろー!!」と絶叫する有名なシーン。
あれをリアルタイムで観ることが出来た幸運な人の感動がいかほどだったか、PC画面からでも容易に想像出来ます。
➡︎怪物の来日に日本列島も大騒ぎで、オリバレスがいく先々でサインを求めるファンが大行列を作ったというエピソードからは、ボクシング全盛期の熱気が伝わってきます。
昨年、原宿にパッキャオジムをオープンする告知のために来日したパックマンが銀座のブランド店をハシゴして爆買いしてるところに遭遇しました。メディアクルーがカメラを回しているのに気づいた通行人からは「あれ誰?誰なの?」「アメリカのプロボクサーだって」「有名人?」そんな声が聞こえました。
日本でのパッキャオの知名度って、どの程度なんでしょうか。
☆☆☆第1位=フリオ・セサール・チャベス=好戦的で鉄のアゴを持つ男。メキシコ人がオーダーメイドで作ったかのようなファイターです。
何よりも規律を重んじ、過酷で単調な練習を黙々とこなし、絶え間なく試合を重ね、強豪をことごとく撃破しました…それにしても、ジュニアには父親の血は一滴も受け継がれなかったのでしょうか?
何よりも規律を重んじ、過酷で単調な練習を黙々とこなし、絶え間なく試合を重ね、強豪をことごとく撃破しました…それにしても、ジュニアには父親の血は一滴も受け継がれなかったのでしょうか?
同胞との覇権争い、カマチョやロサリオらプエルトリコとのライバル対決だけでなく、ロジャー・メイウェザーやグレグ・ホーゲン、メルドリック・テーラーら米国人のビッグネームも撃ち落とし、PFP1位に長らく君臨したことでも母国の評価は神の領域です。
➡︎豆知識:フランキー・ランドールに敗れるまで90連勝無敗。数字に意味はありません、弱い相手と戦っていればいくらでも勝てますから。しかし、チャベスの場合は数え切れないほどの強豪とも戦ってるのに90連勝無敗です!ところが、驚異的なレコードの初期に実は1敗しているのです。1981年のミゲル・ルイス戦。1ラウンド終了のゴング後に放ったチャベスのパンチでルイスが昏倒、反則負けを宣告されます。翌日、この記録は訂正、覆されますが、それまでの半日間、チャベスのキャリアには黒星が確かに付いていたのです。
➡︎豆知識:フランキー・ランドールに敗れるまで90連勝無敗。数字に意味はありません、弱い相手と戦っていればいくらでも勝てますから。しかし、チャベスの場合は数え切れないほどの強豪とも戦ってるのに90連勝無敗です!ところが、驚異的なレコードの初期に実は1敗しているのです。1981年のミゲル・ルイス戦。1ラウンド終了のゴング後に放ったチャベスのパンチでルイスが昏倒、反則負けを宣告されます。翌日、この記録は訂正、覆されますが、それまでの半日間、チャベスのキャリアには黒星が確かに付いていたのです。
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2017年のランキングは「パックマル4」の直前のリング誌特集でした。
当然、あの試合結果のインパクトは巨大です。
モラレス、バレラというヒマワリに対して月見草だったマルケスですが、メキセキューショナーのパッキャオを完璧に撃ち落とした功績は計り知れません。
私の独断ランキングでは、同胞のライバルを抜いて5位にジャンプアップです。
10位のマルケスが5位に割り込んだあおりを食って、最下位10位はビセンテ・サルディバル。
サルディバルが10位って、どんなハイレベルなランキングなのでしょうか!!ため息つくしかありません。
そして…カネロです。
日本のボクシングファンにとって、サルディバルは絶対にランクアウトしたくありません。
しかし、もはや、大嫌いなカネロを入れないという選択肢はありません…。
カネロ本人がナイスガイなのは、なんとなく伝わります…しかし、言ってみれば大金持ちのお坊ちゃんがコネとカネを使いまくってスターになったようなもので、なにか釈然としません。
これからもAサイドを押し付けたリング外のパワハラで、旬の強豪とスクエアで勝負することは回避しながら、衰えたビッグネームに難癖つけていくのでしょうか?
カネロがバトンを受け継いだ〝先人〟二人もAサイドの特権をこれでもかと行使した嫌な奴でしたが、パックメイはスターダムに辿り着くまでに高く険しいハードルをいくつもクリアした苦労人です。
「軽量級でアジア人」という絶体絶命の超B級から、大冒険な試合を何度もくぐり抜けてスーパースターの座に登り詰めたパッキャオ。
米国ボクシングの没落という逆風の中で「プリティボーイ」から「マネー」への絶妙のセルフプロデュースで「嫌われ者が一番の人気者」という真理を発見して魅せたフロイド・メイウェザー。
「奇跡は2回起きたら奇跡じゃない」はずですが、パッキャオの試合には何度「奇跡だ」と呟いてしまったことでしょうか。
「ブーイングの大きさとボクサーの報酬は正比例する」 ことを明白に証明したメイウェザーは、ノーベル経済学賞の候補に挙げられるべきです(メイもノーベルもどっちもくだらないという意味でも)。
ああ、メイウェザーは「イグノーベル賞」はすでに打診されてますね、きっと。
もちろん、表彰式会場までの渡航費から宿泊費まで全て自腹のイグノーベルから賞を受けるかどうか聞かれてもマネーが承諾するわけもありませんが。
さて…気分が重くなりますが、カネロを何位にランクしましょうか?


コメント
コメント一覧 (8)
別に大橋会長が悪いとは言いません、嘘は言ってないのですから。プロボクシングという競技の認知度が低いのが悪いのです。
最も10億に近いボクサーは村田でしょう。井上がPFPでも、村田がミドル級で10位レベルの実力でキャリアで2敗していようが関係ありません。
現代のボクシングとはそういうものだと思います。
フシ穴の眼
が
しました
フシ穴の眼
が
しました