青学のリベンジで終わった箱根駅伝、大学生ランナーの足にも「ナイキ ヴェイパーフライ」の侵略が凄まじかったです。

7区間で区間新が生まれ、全20区間のうち9区間の区間賞がこのシューズを履いたランナーが獲得しました。

出場210選手でも178選手が履いたといいますから、シェアは84.8%。

30年前、私も大学時代、長距離ランナーでしたが、当時はアシックスとその他(ミズノ、ニューバランス、アディダス、ナイキなど)の時代でしたから、アシックスのシェアは相当高かったと思いますが、それでもアシックスの同じブランド、シリーズのシューズに集中するなんてことはありませんでした。
IMG_1267
以前も書きましたが、厚底と薄底、どちらがレースに優れているかは薄底に決まっているんです。

軽量であること、そして路面の感触が正確に伝わるということで薄底が優れています。ランナーは路面と静かに会話しながら走ります。優れたランナーの足音は限りなく小さく、足の返しは速いものです。

厚底の利点としたら着地のたびに蓄積されるダメージの軽減ですが、それも箱根の約20キロの距離では大きな意味はありません。

「厚底シューズ」というのが間違いなのです、正確ではないのです。

あれは、中にカーボンファイバープレートを仕込むから、その結果として厚くなってるのです。カーボンがしなる厚みが必要ですから。

あれを厚底シューズと呼ぶのは、カジノをIR(統合型リゾート)と称するのと同じです。

ナイキヴェイパーフライは「カーボンファイバープレート・シューズ」と呼ぶのが正解です。カーボンファイバープレートが走力を不正なレベルで増強しているなら当然、アウトです。

明大・阿部弘輝選手「ロードでは推進力が出て、足へのダメージは少ない。一方、カーボンが入っているので勝手に前に押し出され、リズムが狂うこともある」。

東洋大・相沢晃選手「推進力はあると思う。ただ、履いている人によって差が出ている。今回は走った10人全員がナイキを履いた」

「不正なレベルで走力を増強している」かどうかは、グレーです。カーボンによる推進力は感じているようですが、これもプラシーボ効果かもしれません。

ただ、カーボンによる反発力が認められたらアウトです。

IAAFが調査に乗り出すといわれていますから、その結果を待ちたいですね。