貧乏暇無し、タクシーで帰ってポストに英国ボクシングニューズ誌が届いていたのが、ちょっとした幸せな午前2時。

録画した「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ました。まー、井上尚弥は真っ直ぐに育った好青年ですねぇ。

彼のことはボクシングの試合と、わずかなバラエティ番組やこういうドキュメンタリーでしか知らないのですが。

メイウェザーの反吐が出る卑屈や、マニー・パッキャオの不条理な狂気の欠片とは無縁の、隣のお兄ちゃんが父親と一緒に一心不乱に走り続けた優しい風景に癒されました。

「プロ入りした当時のボクシング界は嫌いだった」「勝てる相手を選んで世界チャンピオンっておかしいでしょう?」「井上家では『世界チャンピオン』なんて軽々しくは絶対に言えなかった」…興味深い言葉です。

明らかに、どこかの一家への反発、アンチテーゼです。笑っちゃうほど、あからさまです。

面白いですね。「どこかの一家」については、もしかしたら悪口しか書いてないかもしれませんが(多分、好意的な話も書いてるはず)嫌いじゃないです。

「どこかの一家」も試合やテレビでしか知らないのですが、「井上一家」と比較しながら、ぐしぐし掘り下げて考えてみたいですね。もちろん、どっちが良くてどっちがダメなんてことじゃなく。

ああ、面白いかも。「一家」と呼べないけど「井岡一家」も入れた「三都物語」ならぬ「三家物語」とか。三家の総当たりトーナメント、見てみたいですね〜。一人しかいない井岡家が圧倒的不利ですが。

どんどん脇道に逸れそうなので、話を戻して。。。。


タクシーでタブレット見てると BOXING NEWS 24.com がまた井上の悪口を書いてたので信者の方々に拙訳・ご報告。

信者の方々はこんな場末のブログは見てないかもしれませんが…。

一応、信者様の定義…教祖様が絶対。ラスベガスやニューヨークにありもしない楽園の幻覚を見る。教祖寄りならフェイクニュースも大歓迎。間違った情報でも鵜呑みにしてしまう素直な人々。ボクシングだけではなく、あらゆる業界においてその発展に間違いなく害悪にしかならない癌細胞です。

「フェイクニュースを平気で鵜呑みにして教祖が負けると霧散する」のが信者。「事実をかき集めていつまでもこんなスポーツ?に耽溺してるバカ」がマニアですね。どっちもどっちか?

いや、自覚症状がある分、マニアの方が重症です。
0-inoue1
しょっぱなから悪意のあるショット↑です。怒れ!信者様!

***ここからは、BOXING NEWS 24.com のマーク・アイズナーの言いたい放題を拙訳したものです****


井上尚弥は三階級も制覇しながら強豪、ビッグパンチャーとは一度も戦ってこなかった。

There was never a situation where Inoue fought the best, and that kept him from being tested.

強豪との対戦を避けることで、井上の試験はずっと先延ばしにされてきた。

 When Inoue finally did get tested by 36-year-old Donaire, he almost lost. 

やっと試されたのは36歳のドネアが相手。そして井上は、ほとんど「負けていた」。

血まみれになった井上が11ラウンドにダウンを奪う前の9ラウンド。井上はノックアウト寸前で、ドネアの作戦ミスに救われた。

「あそこで一発で決めようとカウンターのチャンスを待ったのが間違いだった。井上は完全に効いていてカウンターを打つタイミングじゃなかったから、一気に攻め落とすべきだった」(ドネア)。

さらに、2ラウンドのパンチで井上のカットは深刻な状態だった。何度かドクターチェックを入れるべきだったが、どうしてそれがなかったのだろうか?

それがあれば、展開が変わっていたばかりか、9ラウンドでレフェリーが試合を止めたかもしれない。

If Donaire had a little bit more in the tank, he might have knocked out out Inoue. 

ドネアにもう少しだけ力が残っていたら、井上をノックアウトしていただろう。

井上は幸運な勝利を手に入れたが、この〝敗北〟がきっかけで、さらに脆弱化するかもしれない。

The cut over Inoue’s right eye only required 5 stitches to close, but obviously the fractured orbital bone is the one that they’re more concerned with. Some fighters are never the same after suffering fractured orbital bones.

わずか5針で済んだというが、眼窩底骨折を負ったボクサーが、それがきっかけで弱化してしまうことはままある。

これから井上の右目を誰もが狙う。そして井上はそれを意識する。

何よりも、井上の最大の武器左ボディは11ラウンドでやっとヒットしたが、それまで封じられていたのはボディを打とうとすると、そこにドネアが合わせてきたからだ。

井上は強打者相手には、踏み込んでパンチが打てない。当たり前。ドネアは打たれ強いが、それだけではない。井上にとって初めて戦う強打者。

1ラウンドのパンチの交換から、井上は後ろ重心になってしまった。これではいつもの威嚇射撃が撃てない。ドネアにヒットしたパンチの多くは上半身だけで打つ体重の乗っていないパンチだから耐えられたのだ。

トップランクは井上をプロテクトしてやらせないだろうが、ナバレッテとやればブルドーザーに轢かれるように負けるだろう。

長らくまともな相手に勝ちきれなかった36歳のドネアが、この試合で急に覚醒したわけではない。ドネアの劣化は、前の試合からも進んでいる。

実際に10年前はスピード自慢だったドネアが鈍重に見えたのは井上が相手だったからではない。ヤングもバーネットもドネアより速かった。

井上は幸運だった。カットを一度もチェックされなかったこと。そして、ドネアが36歳だったこと。

この試合は117−111で井上勝利とスコアした。しかし、我々が「期待していた井上」は「負けた」。

ディフェンスに大きな欠陥がある井上はバンタムにとどまるべきだ。ドネアよりはるかに速く、はるかにパワーのあるジュニアフェザー級の選手と戦うのは得策では無い。


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BOXING NEWS 24.com は井上に厳しい記事が多いサイトなので、そういう記者コメントや記事が紹介されることは少ないのですが、この試合は井上勝利で問題ないとはしています。さすがに、そりゃそうですね。

また、リング誌は「井上は大きな試練を乗り越えた」とPFPランキングを上げることも示唆しています。

個人的には井上よりもはるかに評価の高かった全盛期のドネアやローマン・ゴンザレスでもお呼びじゃなかった単独カバーも、もうやめてほしい気持ちもありますし、PFPも下げて欲しいと思うのですが…。っそれって、おかしい感覚でしょうか。

現役続行のドネアが次戦で惨敗したら「全盛期に戻った井上戦で燃え尽きた」となるんでしょうか?それならそれで、めっちゃ面白いんですが。

「プロフェッショナル」で語ってた「辰吉さんや畑山さんの熱狂の時代を取り戻したい」というのも、どうなんですかね、ファンの期待とは少しズレてきてるような気もします…確かにその心構えならドネア戦は大満足だったのかもしれませんが。

「米国でスターになるには最低でもフェザー」という現実を識っている井上にとって、このドネア戦は口にこそ出さないものの〝決定的な敗北〟だったとしたら…すこし悲しい気持ちになります。